■うるるんクエスト 恋遊記密林さんで起こっている価格破壊に驚いた。 あまりの安さにサントラかと・・・(失礼) D3初の乙女向けRPG。 乙女向けでRPGというと天レクを思い出します。 天レクで何のことかわからない人は気にしないで下さい。たぶん必要のない知識です。 あの何とも言えないまったり感が好きだった私は、RPGとしての良質さは最初から求めていません。 しかし、異様に惹かれるものがあったのでプレイしてみました。 迷った時にはちょっぴり攻略にも役立つかも? 当時の印象をあるがままに綴ったプレイ日記はこちらからどうぞ。 萌えられる・忍耐強い方は別として、RPGとしても乙女ゲー的にも非常に微妙な出来だと思っているので そういった感想だと思って見てください。 あらすじ システム面 ストーリー面 キャラクター 総評 ◇あらすじ濃い霧によって分断された世界。人々は自分の街を中心とした限られた範囲で、静かに生きていた。そんな街のひとつにすむ主人公の少女は、持ち前の好奇心から夏休みの自由研究課題に街の外を調べたいと思い始める。 霧が濃くなり魔物の増え始めた街の外へ、少女は幼なじみの二人と共に踏み出す。 それが長い冒険の始まりだった。 ◇システム面基本的にドラクエを踏襲しているかと思われます。しかし、システム的にビッグタイトルより質が劣ることは当然なので、全てが裏目に出てしまっている。 地図がない。それ自体はRPGとしてありだろう。 しかし、それは魅力的なフィールドを自分の足で探りながら冒険する緊張感があるからこそ面白いのです。 霧で周りが見えない、視点が見にくい上、どこにいるかもわからない単調なフィールドでは迷うだけでストレスがたまるばかりです。 後半特に、この面白くもない移動を長距離に何度も繰り返さなくてはいけないのには、本気でぶちぎれそうになりました。 街の中でしかセーブができないのもRPGとしてはありでしょう。 ドラクエで言うと『教会』ですね。いつどこでもセーブできるわけではないから、次の街へ行く時・ダンジョンに入るとき緊張感が高まる。 しかし、乙女ゲーにそんな緊張感は求めていません・・・なぜなら、このゲームを買うプレイヤーの一番の目的は いかにお目当ての相手とイベントを起こし台詞を選択し、ラブラブな冒険をするかにあるわけで、その為にはこまめにセーブを取りたい(セーブ箇所も少ない) のは当然だからです。 細かに言うと、転職できる神殿が一箇所しかなかったり(その後の街でもできるようにすればいーじゃん)、 装備がパーティ内の三人だけしか変更できない(パーティを入れ替えないと装備を換えられない)のもマイナス。 上でも触れたように、目的がお目当ての相手とラブラブな冒険をするところにあり繰り返しプレイすることが前提なのに、 RPGであることに変に固執してシステム上の快適さを追求しなかったのが敗因ではないでしょうか。(←勝手に負けさせている) もし全く同じシステムでも、これが恋愛要素はおまけ。シナリオが練り込まれたものすっごい感動する正当派RPGとして出てきたら たぶん認めていたと思います。私。 システム的に良かった・・・というか惜しかったのは戦闘・転職・テントのシステムでしょうか。 戦闘は、オーソドックスなドラクエ型で歯ごたえもそれなりにあって嫌いじゃないです。テンポも良い。 惜しいのはせっかく『好感度が上がると特技で助けてくれる』システムがあるのに、それを活かしきっていないところ。 特技は本気で戦闘の役に立つのですが、台詞が単調で萌えが少ない。 戦闘の始まりに効果を現す特技は頻繁に見られるのに、主人公が攻撃されたり状態異常になってからでないと発動されない特技は余り見られない。 もっとそれぞれのキャラに見せ場があり、庇い庇われたりすれば戦闘に”色”がついて良かったのに・・・と思いました。 転職も、それ自体は面白かったんです。元々「転職システム」が好きなのもありますが(笑) しかし、転職するために必要なアイテムが手に入りにくかったり、手に入ったのは良いが転職できる場所がひとつだけでそこに戻るのが大変だったり という点がその面白さを半減させています。 せっかく面白いシステムなのに・・・残念。 そして目玉的特色のあるテントシステム。 いつでもどこでも開けるパオで、体力回復。就寝で隣に寝ることにより好感度アップ→一定の好感度でイベント。朝起きたら、朝食を作ることで技力が回復したり 好感度が上がったり・・・というのはなかなか良いシステム。 しかし、就寝での好感度の上がり方が非常に少なかったり、会話できる(起きている)人物がランダムな上同じ会話が何度も出てきたり、料理を食べさせた時の反応にバリエーションが少なかったりするので、慣れると単調な作業になってきます。 もう一押し!!そう思ってしまう惜しいなぁと思うところでした。 ◇ストーリー面始まりが『夏休みの自由研究』ですからねぇ・・・。基本的によくわからないままに、主人公の好奇心とおせっかいでなんだか話が進んでいきます。 しかしまぁ、そこは良いと思うんですよ。別に宇宙や世界を救う壮大な目的がなくても。 問題は、ひとつの区切りがあって次に向かう時にその目的や向かう場所がよくわからないところだと思うのです。 「え、今の話の流れで結局どうしたいの?」 と思うこともしばしばですし、目的地がイベント会話の中だけでしか言われず、その後誰に聞いてもわからなかったりする。 うっかり聞き流すとどの方向に向かえばいいのかさえわからず困ります。 「いやいや、街の人にでもヒント言わせろや!!」 とつっこみたくなります。 そして翻弄されているうちに、全体としても目的がよくわからないままに終盤を迎えます。 しかし主眼はそこではないので、恋愛面が充実してればそれでもまだ良いと思うのです。 これはたぶん落とす人にもよると思うのですが、段階を踏んで親しくなっているという実感が余りなかった。 ああ、この人主人公に少しずつ転んできてるっ!!というときめきが少なく、告白→EDが唐突に思えてしまうような運びだったように感じました。 全員落としているとまた違うのかもしれませんが・・・・。 やはり全員落とすのに相当な気力が必要とされるシステムが問題なのだろうというところに戻ってしまいます。 しかしそんな中、「萌えだけで頑張った!!」「最早これは意地!!」「忍耐強いので慣れましたv」という方に、私は思い切り拍手を送りました。 素晴らしいっす!!乙女ゲーマーの鏡です!!(本当に尊敬)・・・自分根性無くてすみません。 ということで、コンプしていない私は必然的に完璧ではない感想になるわけですが、仕方ありません。 ちゃんとコンプした方の感想も見比べてから購入の可否を考えてみてくださいね!(今更それか) ◇キャラクターキャラクター自体は悪くなかったと言えましょう。声優陣も豪華ですし、絵も綺麗。バリエーション豊かな面子で、個性もしっかり立ってます。 ただ、上記システム・ストーリーで触れたように『見せ方』が不十分だなぁと思う。 パオや戦闘を通しての”好感度上がっている”という実感やイベントでの燃え上がるものが少ないというか。 個別イベントではなくストーリーの中で、男性陣同士の関係が垣間見える会話があるのはとても良いのですが。 元々知り合いではなくとも、一緒に旅していてどういう関係なのかわかる気がしました。 これはネオロマだとないよなぁと思う部分。 それが恋愛イベントでは裏目に出て、本人以外の人に食われちゃったりするんですよね(笑) 『二人の世界〜v』じゃないところが、物足りないのですが良い部分でもあるんだと思います。 クリア後の特典は良かったですね! スチルに合わせて語られる独白は、思い切り主人公だけに向けられる甘い言葉なので 非常に萌えます。 なんかのCDと全く同じ台詞らしいですが。(えー!?と思ったそれ聞いたとき) ◇総評というわけで、とりあえずクリアするには問題ないのですがコンプしようとするとかなりの忍耐を要するかと思います。やっていてつまらないわけではないのですが。 なので、 キャラクターにめちゃくちゃ萌えた!! 忍耐強いので大丈夫!! むしろ負けず嫌いだから最後までやってやるぜこのやろ!! という方なら大丈夫。 え、全然フォローしてない? ・・・・すいません。そうかもしれない。 しかし、このゲームを元をとるだけ遊びきった方は偉いと思う。 update:2005/10/7 |
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