★咎狗の血(リンク先18禁)久々に手を出しました。18禁BLゲーム。 なので、「BLってなに?見たくないわ」という方、 私が感想で18禁な事を言うわけではありませんが「そんなの聞くだけで嫌!」という方は読まないでくださいね〜! 嫌じゃない。むしろ興味ある方、公式HPはコチラです↓ このゲーム、BLゲーとしてはもちろんのこと、テキストアドベンチャーゲームとして素晴らしい出来でした。 昨今の女性向け乙女ゲームもこのくらいやってくれれば・・・と残念なほど。 というわけで、かなりの興奮萌え語りが入っております。 管理人のテンションの高さにお気をつけください。 あらすじ システム面 ストーリー面 キャラクター 総評 ◇あらすじ5年前に勃発した人類3度目となる、世界規模の大戦争。これにより大きなダメージを受けた日本は、東の”CFC”と西の”日興連”に分断され、首都トウキョウは壊滅状況に陥ってしまった。 そして現在。ニホンは未だ混迷の最中から抜け出せずにいた。 戦争の為兵士として訓練された若者達は、その力を持て余し、ストリートファイトに興じている。 そんな中、圧倒的な強さを見せながら虚無的に生きる主人公・アキラは突然無実の罪を着せられた。 このままでは、待つのは死のみ。 無罪放免の条件は、『イグラ』に参加し、ヴィスキオの王『イル・レ』を倒すこと。 『イグラ』とは、犯罪組織ヴィスキオに支配される退廃した街”トシマ”で開催される命賭けのバトルゲーム。 負ければ「死」もしくはそれに近い屈辱が与えられ、勝ち続け王を倒せば自らが王として組織に君臨することができる。 トシマに乗り込むアキラの出会う、人間達とその欲望・恐怖・裏切り・そして愛・・・。 最後に、アキラの立ち向かう真実とは!? というお話。 一部、公式HPの紹介文を利用させていただいてます。 ◇システム面選択肢を選んでいくテキストアドベンチャーゲーム。選択肢自体は少ないと思います。クリア・コンプ自体はとても簡単。 個別のルートに入ってからはほとんど選択肢もありません。 PCゲームですので、システム上特に不満な点などはなかったです。 既読も未読もスキップ可。セーブはどこでも可で箇所も豊富。 セーブ名を好きに変えられるので、『誰のルートのこの部分』などつけられて便利でした。 スチルは全て閲覧可。 ムービーはスチルのつく重要なシーンに。 HシーンとEDはもちろんありますよ(笑) ◇ストーリー面「例えそれが、血の運命(さだめ)でも・・・」テキストアドベンチャーと言えばやはりシナリオが肝なわけです。 謎に満ちて、常に先が気になる・・・それでいて主人公を巡る人間関係がしっかり描かれている。 ・・・もう、文句なしに上手い!面白かった!! 何が良いって、大筋の話が設定として面白いのはもちろんなのですが、それぞれのルートに入った後のバランスがすごく良い。 向かい合うのはもちろんルートに入ったその相手だけ。それぞれの物語が描かれる。 しかし、その時間の流れで他の人物が消えてしまったわけではなく、存在しているのが感じられるのです。 ルート外だから放りっぱなしではなく、どうなったかが物語に関わってくる。もしくは意外な所で他の人物が絡んでくる。 登場人物がそれぞれのバックボーンを背負って”トシマ”という地でアキラと出会う。 そこに、それこそ『血の運命』と言うべき因果があり、登場人物同士も関わりを持っている。 だからこそ、どのルートに入ってもそれぞれ重みのある、濃い展開が可能なのだと思います。 大筋の流れは同じなのですが、個別ルートに入ってからのシナリオが全体の約3分の1占める量ですし、それぞれが 背負うものはそのルートに入らないとはっきりとはわかりません。 また、別人物のルートで補完される場合もあったり、全員クリアすることで入れる最後のルートがあったりと最後までのめり込んで しまうつくり。 前半はスキップも利用しましたが、コンプするまで飽きるということがなかったです私は。 ただこのゲーム、かなり暴力的な描写が多いです。 元々ストリートファイト→死のゲームがメインのお話なので、 血がぶしゅっと出たりぐちゃっと殴ったりという表現が良く出てくる。 あと、バッドエンドも幾つかあって、非人道的だったりします。濃い内容で、私は好きですが。 Hシーンはそれほど激しいわけではないと個人的には思うのですが、痛そうな場合もある。 というわけで、そういうのが駄目。気持ち悪くなりそう。という人にはオススメできません。 むしろ興味をそそられた方。やらないと損です(笑) ◇キャラクター反転部分ははネタばれというのもありますが、ほとんど萌え語りとなっています(笑)■アキラ 「心臓が止まって、脳の働きが止まる。死ぬって、ただそれだけのことだろ」 主人公。ストリートファイト『ブラスター』の個人戦優勝者。孤児院出身で、独り虚無的な生活を送っている。 最初の印象は、孤独で硬質的・クールだが奥底に優しさが感じられるというイメージ。 しかし、BLゲームの主人公なだけに相手によって可愛かったり熱かったりお兄さんだったりと色々な面が見られます。 シナリオがしっかりしているので、相手によって引き出される一人の人間の様々な側面と 受け止められるのでよかったです。 ていうか正直、 アキラ大好きっvv 主人公が好きになれるって素晴らしく幸せですね〜(≧∇≦)/ ■ケイスケ 「絶対勝って、一緒に帰ろうな。アキラ」 声を聞いて驚きました。またお前かーSUG○TA!!!! いや、こんな言い方してすいません。がんばってますよね・・・がんばって下さい!! たぶん好きになりかけてるのを認めるのが悔しいだけですから。 孤児院で一緒に育ったアキラの幼なじみ。優しく真面目で一生懸命。 ちょっぴり要領が悪くていじめられたりしていたので、孤高の強さを持つアキラに憧れて付いて回る。 トシマへ向かったアキラを追いかけて自分も乗り込みます。・・・愛は偉大だ。 以下ネタばれ反転。 とにかくあの二面性がすごい。それもアキラへの愛ゆえと思うと必然的に萌える! どのルートに入っても、アキラにとって生の意味を実感させる重要な存在ですよね。 ED数も多いし。 GOODED後にものすっごいチャーミーグリーンにラブラブなんだろうと思うと顔がにやけます。 ドラマCDの絆創膏貼るとこなんか、思わずコンポを叩き壊しそうなくらい悶えてましたよ! 重いモノは背負っているんですがね。 アキラ好きだ好きだ好きだ(ぐりぐりぐり)→困るアキラ(でも嬉しい)→好きな気持ちを上手く表せずにケイスケが離れて いくんじゃないかと不安で自分なりにがんばってみる→そんな姿にケイスケ感激!!(がばり) とか最っ高!!(ぐっと親指立てる) 乙女にしてごめんアキラな妄想が暴走します。 アキラが等身大に幸せそうで良いですねv ■シキ 「鬱陶しい顔をさらすな・・・次は斬るぞ」 cvは本名で堂々登場緑川さん。 ある人物をクリアしてからでないとルートに入れません。 ルートに入るまでの登場シーンは少ないにも関わらず腐女子心を鷲掴み。 正にカリスマ!シキさま!!問答無用の存在感でこの作品をぎゅっと締めてます。 イグラ参加者に『最強』と呼ばれ恐れられる孤高のカリスマ。 最強である為に戦い、己の力を高めることのみに執着。邪魔になる者は容赦なく斬り捨てる。 基本的に謎に包まれている・何を考えているのかわからないんですが、サディストなのは確かだと思う。 わけのわからんままに心を持って行かれましたシキティーに。 以下ネタばれ反転。 シキルートのアキラは、プライドは保ちつつも何かを突き崩すようにシキに惹かれていくところが魅力。 対してシキの方はアキラに何かを感じ、無意識に惹かれながらも心の大部分を他の所に囚われたままなのですよね。 思いとしてシキ←アキラっぽいのが、他のルートではないパターン。 Hシーンもどこか突き放したかんじがもう、たまらんっすよ〜vv そんなシキティーが唯一心を揺らし隙を見せて唇を重ねるシーンは深い。 EDがすごいですね・・・ある意味BADED二種の方が幸せにも見える濃さ。 そしてGOODEDも含めどれも選べないくらい好きだ(笑) 補完・妄想の余地がまるっと残されていて悶えました。 よってシキアキ二次創作は否が応にも読みたくなります!! ■リン 「駄目だよ?簡単に信用しちゃ」 うお!cvがJJですよ!! 外見からして興味ないショタキャラかと思いきや、全然そんなことはありませんでした。 ただし唯一アキラに対して受けです。 自由奔放で人懐っこい性格。トシマに乗り込んできたアキラ達を案内してくれる。 可愛らしい外見に反して、中身は強かで芯が通っています。男らしい! 以下ネタばれ反転。 リンもまた、アキラに惹かれつつも別の部分・・・過去に囚われている。 その意味でやっぱり似てるよこの兄弟(笑) アキラの方も、恋愛感情というよりは『放っておけない愛しさ』という雰囲気。 Hシーンも存在を受け止めるかんじですしね。 やっぱり、再会後がこの二人の始まりだと思うのです!! 成長したリン良い〜っ(≧∇≦)/!! アキリンよりリンアキのが俄然燃え上がりますね、ばっちこ〜い!!!! ■源水 「なぁに、心配すんな。オイチャンにぜ〜んぶ任せとけ」 『もとみ』と言われると天の玄武を思い出してごめんなさい。 こっちは儚げな美少年ではなく素敵オヤジです。 無精髭にくたびれた雰囲気、そして漂う包容力!! 間違いなく私の好みをピンポイントにつかれました。 このゲームだと、他のキャラも同じくらい濃くて好みなので同列ですが(笑) 飛び抜けているのはアキラです。アキラ好きです。 トシマを根城にする情報屋。 世話好きで面倒見が良いが、抜け目のない強かな面も。 イグラには参加しないものの、その情報力でアキラ達を何かと助けてくれる。 以下ネタばれ反転。 過去に息子を亡くしている為、アキラに向ける感情は父性愛が元だと思われます。 それが辛抱たまらなくなるあたりがもう!見ていてにやける。 アキラの方も、父親的な部分を見てその優しさに甘えそうになる自分に戸惑ったりと非常に萌え。 個人的に、ケイアキに並んでラブラブカップルになりそうな予感。 ケイスケと一緒だともちつもたれつ等身大カップルなんですが、モトアキはなんといっても包容力が魅力。 素直に甘えられそうで、すんごい幸せにしてくれるんじゃないかなぁ?と思うと、 アキラスキーとしては萌えずにはいられないのですよーっ!!!(主張) ■ナノ 「本当の無を、知っているか?」 上記全員をクリアしないとルートに入れません。 ある意味このゲームの根幹を担う謎の男。 リアルな人間というより、どこか別世界の住人のような不可思議な雰囲気。 ふらりと現れ、アキラを導くような言葉を残す。 以下ネタばれ反転。 アキラの対・表と裏の関係とも言える運命的な設定それだけで胸がどきどき。 『人間』としての存在感の稀薄だったナノが、本能のままに全てをぶつけてくるようなHシーンは非常に萌え!!! 触れる度に電流が走るよう・・・って、どーよあなたっ!?(最高です) EDもな・・・ああ、その続き見せてくれ〜!と懇願したくなります。 まさに最後に相応しい締め方ですねぇ。 ■その他まとめ というわけで萌え語りメインに書いて参りましたが、キャラクターそれぞれに深みがあってどの人も捨てがたい。 ケイアキもシキアキもリンアキもモトアキもナノアキも同じくらい好きだぁーーー!!! と叫びたいのが本音という良い意味で珍しいゲームでした。 また上記ではあまり触れませんでしたが、アキラも含めそれぞれが乗り越えるべき何かを持っていて、お互いの関わりによって それを解消していくのが良い。 ケイスケならアキラへの劣等感。シキなら恐怖から来る強さへの執着。リンなら過去に囚われた復讐心。源水なら 罪悪感から自らに課した使命。ナノならば圧倒的な虚無感。 そしてアキラは、生きるということの意味・実感が得られなかったことでしょうか。 謎として存在するそれぞれの人物のバックボーンが次第に語られ、それが解消されるカタルシスが必ずある。 その展開が上手くて、最後まで目が離せません。 話の大筋の展開は同じなのにそう感じさせない手腕はお見事。 そして気が付くと、どのキャラにも入れ込んでいるのでした(笑) 攻略キャラだけ語ってみましたが、その他の人物も非常に個性豊かで魅力的。 ビトロ一家も捨てがたい魅力満載ですし、猛も何気なく重要人物、エマとグエンも良いとこ持っていきます。 ◇総評いやぁ、良いゲームやりました!その一言。誉めすぎくらい誉めちゃいましたかね〜。 現在どっぷりはまってサイト巡りとかしているものですいません。(←冷静さに欠ける) もっともっと、こういう作る側の気迫を感じるゲームがやりたいですねv update:2005/10/9 |
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