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■金色のコルダ

金色のコルダ プレミアムBOX

コーエーネオロマンス初の学園もの。
気になってはいたんですが、いまいちシステムがどんなものかわからなかったところ・・・
『空気の底』さまのレビューを見て大丈夫そうだったのと、小西克幸熱の高まりによって購入決定。

とりあえずOPの『演奏始める前』っぽい雰囲気が「こういうのやるやるーー!!」と懐かしい気持ちに。
高校時代、吹奏楽部でクラリネットでした。
曲がシミュレーション部分で重要な要素になっているので、音楽好きな方にはオススメ。

今回システム面が長いので、特にいらないという方は読み飛ばしても大丈夫です。↓キャラからどうぞ。
システムには総評でも触れていますので。
 


あらすじ  システム面  キャラクター  総評
 
 

◇あらすじ

ヒロインは普通科に通う音楽とは無縁の女の子。
ところが、音楽の精(ファータ)が見えてしまったために、魔法のヴァイオリンを使い、学院のコンクールに出場することに・・・。他の出場者は音楽科の生徒ばかり。
はたしてコンクールの、そしてヒロインの恋の行方は・・・!?
というかんじです。学園ものなのに妖精とか出てくるところがネオロマンス
コンクールの出場者5人+担当の先生+過去の出場者が、恋愛攻略対象です。
 


◇システム面

アンジェリークの育成とも、遙かのアドベンチャー風とも違います。
なんだろう、音楽シミュレーション??(なんだそりゃ)
とりあえず、女性向恋愛SLGとして不必要なほど斬新なゲームシステムであることは間違いありません。
とっつきにくく、最初はどうやって進めていいものだか・・・けれど慣れるとそのシステム自体が面白くてはまってしまう(私です)ゲームです。
 
では、少しでもとっつきやすくなるよう(笑)軽く説明を。
とりあえずひっかかるのが、『コンクールに出るって言われても私どうすればいいのよ?』というところ。
この流れですが、
  1. 楽譜を練習する(約20分)→一定時間楽譜を持った妖精(ファータ)が見えるので、触れて楽譜を集める。
  2. 新しい楽譜を練習しながらさらに楽譜を集める。
  3. 上達するとファータが解釈(『明るい』『切ない』など弾く際の情感)をくれる。
  4. 解釈の練習をする(約50分)。
の繰り返しです。最初はギコギコ演奏していたのが、キラキラしい輝きを放つようになると妙に誇らしい・・・。
聴け、そして魅了されよ私の音に!!←やばい人だよそれじゃ。
良い演奏をすると、周りで聴いていた人がBP(ブラボーポイント)というものをくれます。
これ、ファータのお店で色々なものが買えるお金みたいなもの。がっぽりもらうとほくほくです。
コンクールは4つのセレクションに別れていて、それぞれテーマがありますので、それに合わせて曲と解釈を選んで練習するのが上位入賞のポイントです。
ちなみに、時間制限が厳しいので、全ての曲と解釈を一度でマスターしようなんて思うと恋愛はできません・・・妙に現実的だ
そして肝心の『どうやって相手をおとすの?』というところなんですが、基本的に
  1. 会話をしたり、演奏を聴かせたり、一緒に合奏をしてパラメーターを上げる。
  2. パラメーターによって発生するイベントが決定。
  3. 相手に近づいたり話しかけたりすることによってそのイベントが発生。
  4. 4段階のイベントを経ることにより、最後に相手とEDを迎える。
という流れです。
ここでポイントなのは、このパラメーターの調整が非常に複雑かつ微妙ということです。
ある意味、なんにも考えなくても誰かとはイベントが起こったりはしますが、
『特定の人と特定のイベントを起こしたい』と思ったら迷わず攻略本or攻略サイトさまを頼ることをおすすめします。
 
なぜなら、このパラメーター・普通の恋愛SLGのように『親密度』だけではないのです。
相手が重視するポイントの高い演奏を聞かせることによってあがる『ライバル度』(気に入らない演奏でも親密度だけは上がります)というものが関連してきます。
▼つまり、「演奏の腕を認めたライバル」「ライバルとしても女性としても認めている」また、「ライバルではないが気になる存在」といった状況でのイベントがあるわけです。
さらに、楽譜練習によって上がる『技術』に加え、どの『解釈』が得意かということ、前述のBP累計が関連してきます。
▼つまり、「技術は低いのになぜか気になる」だとか「自分とは違う傾向の解釈が、逆に気になる」とか「みんなの注目を集めているので気になる」といった要素のあるイベントが起きたりするわけです。
よって、狙って起こそうとすると大変ですが、色々な要素が絡み合って思いも掛けないイベントが起こったりします(まぁ、それが普通のプレイなのかもしれません)。
このイベント、ものによっては15分から1時間近く時間をとられるため、起こしたくない場合は近づかない・話しかけないことが必要です(笑)

結論から言えば、単純に「この人をおとすぞー!」というのは決して難しくないのですが、 狙い通りに進めるには誰をおとすか・そのためにどのパラメーターを上げるか・パラメーターを上げるためにどの曲をどんな解釈でどれだけの時間配分で練習するか という綿密な計算が必要となる非常にゲーム性が高い作品だと思います。
 


◇キャラクター

・月森連(cv.谷山紀章)←この人の声けっこう好きです。クール系な役多。
デフォルトヒーローかと思われます。音楽一家で自分にも他人にも厳しく、クールで近寄り難い雰囲気。
おかげで彼は重視するポイントが多い(笑)
ヴァイオリン弾く姿ってすごく好きなので、コンクールになるといつもメロッときます。
(コンクール、気合いが入ってるのでめちゃ絵が綺麗です)
こういうクールな人がはにかんだ笑顔を浮かべるとちょっと心が揺れます。
しかし私は、いつも彼と張り合ってしまう(コンクール上位)ので、ライバル度低めは見たことがありません・・・。
 
・土浦梁太朗(cv.伊藤健太郎)←まだ若いのによく最年長だと思われるらしく可哀想!!
でも声合ってます(笑)。頼りがいあるかんじで。楽器はピアノです。
主人公以外で唯一の普通科参加者ということで、なかなかおいしいポジションです。
普通科同士、励ましてくれるのが良いですねvしかも甘やかすというよりちょっと突き放した励まし方。
がんばらなきゃ!という気になります。
男らしくて女に不器用そうなのに実は元カノがいたりと、普通にいたら絶対一番好みです。

しかし、普通科でサッカー部(一応指は使わないのね)なのにあんなにばらばら『ラ・カンパネッラ』とか『幻想即興曲』とか弾かれたら、真面目にピアノやってる人は腹が立つかと思います。
隠れてそれなりに練習してるならいいですけど、そんなかんじじゃないですよね。一年も弾かなかったら普通は全っ然指動かないですよ・・・。
その意味で、実は彼が一番の天才肌。実は努力家の月森とは反りが合わない。というのは面白い設定です。
彼らの対立イベント。見る気がなくても見ちゃいます(笑)
 
・志水圭一(cv.福山潤)←こんなところにもじゅんじゅんが!!
特技・眠ること。天然美少年。楽器はチェロです。
チェロもいいですねーv学生の時ピアノとチェロ弾く男の子がいたんですが、弾いてると3割増しに格好良かった!!いわゆるひとつのゲレンデ効果ってやつですね。学ラン×チェロ=グッジョブ!!
えー、でも年下に興味はないです。(←みんな年下ですよ)
とかいいつつ、イベント「夢のような」にはちょっとぐらぐらきましたが(笑)
だってじゅんじゅんが!!まさに寝起きなほやぁっとした声で!!あんなこと言ったらさ!!
そりゃほだされるよ、うん。
おまけイベントのカルテット組ませる彼が好きです。天然無敵!!


・火原和樹(cv.森田成一)←正直声がダメだった。
先輩に見えないけど先輩です(笑)楽器はトランペット。
明るく朗らか、元気な楽天家。人と話すのが大好きで、最初から好意を向けて接してくれます。
うーん。楽器に萌えない(楽器かい)のと、声で萎えるのが私にとっては致命的でした。
「名前で呼んで」と言ったときの反応とか、喫茶店デートのお兄ちゃんネタとか大好きなんですが!!!
思わず悶えました。
惜しい・・・ほんとに惜しいよ・・・・。


・柚木梓馬(cv.岸尾大輔)←よく受けやってるなーという印象だったんですが、この役で認識しました
華道の家元の息子。楽器はフルート。
長髪を風になびかせ、いつも優美な微笑を絶やさないその姿は、まさに気品に満ちた王子様
彼の周りにはいつも『柚木さま親衛隊』が・・・(笑)。
かくいう私も、マシュマロもらったときには「いい先輩だなー(興味ないけど)」と気楽に思っておりました・・・。
それがまさかあんなことになるとは!!!!
以下反転。
黒柚木様、 降・臨 !!!!
顔の横にがっつり手をつかれ、黒々とした正体を明かされたときには一瞬呆然としましたが、
次の瞬間には、歓喜の嵐が吹き荒れました。
認めたくないけど、最近認めざるを得ない・・・。
自分がどちらかというと”M”なんだろうという事実を(笑)
いや、肉体的に痛いのは嫌ですが、たぶん。
・・・そういうわけで、私の中で興味なし→トップの座に君臨ですよ柚木様。
まさかコーエーが公式に鬼畜キャラを配置してくるとは・・・嬉しい誤算ですv
ありがたや〜ありがたや〜。
その後も、言葉の端々にネオロマンス・学園ものというジャンルを忘れたように
18禁を漂わせる柚木様でありました。(もう”様”は外せない)

ちなみにうちの近所で『柚木』の表式を見たときには、
変な悲鳴を上げた後、思わず拝みました。


・金澤紘人(cv.石川英郎)←アーロン(FF10)です。
やる気のないコンクール担当教師。声楽専攻。
なんていうか、教師なのに生徒のことを・・・みたいな苦悩は、あるんだろうけれどもあまり感じません。
猫に相談されても(笑)
ちょっと拍子抜け・・・!?
大人というよりむしろヘタレポジションだと思います。
『年上だけど、猫と話しちゃったりして可愛いvv私がしっかりして支えてあげなきゃ!!』
というかんじ?過去のトラウマ話も出てきますしね。
悪くはないけど、パンチに欠ける印象。
リリの金澤批評が好きだ(笑)


・王崎信武(cv.小西克幸)←もう大好き!!私の低音ボイスの星vv
といいつつ低音ではありませんが(笑) 優しい声です。元コンクール出場者。
オケ部を指導する大学生。楽器はヴァイオリン。
この人は、いい意味で大人だと思います。
実際大学生でこのくらい落ち着いていたら老けて見えるんじゃないかなー?
穏やか〜で天然そうに見えるのに、ひょうひょうとしてけっこうくわせもの。
つまり、色々なことを解って考えた末での優しさ。厳しさを含んだおおらかさがあります。
って、誉めすぎ!?(笑)
えー、声で点が甘くなるのはすいません・・・。


・冬海笙子(cv.佐藤朱)
か、可愛い・・・v
ネオロマでここまで可愛くて守ってあげたい娘がいたでしょうか・・・(惚)
と思っていたら朔@遥か3も大好きでしたが。
とにかく普通に話していても好感が持てますが、イベントなんて悶えるほど可愛い(笑)vv
個人的にクラリネットやっていたので共感。
こんなにクラリネットをソロで聞いたの初めてでした(おいおい)。
志水とのセット推奨で!!


・天羽菜美(cv.増田ゆき)
えーと、報道部?(なぜ疑問形)
普通科なのにコンクールに参加するヒロインに興味を持ちます。
正直、あんまり印象がないんですが・・・。
EDには必ず出てくる人(笑)
あ、特に嫌な子とかなわけではないです、むしろ良いかんじなので薄いのです。



◇総評

最初にも言いましたが、とにかく学園ものと思えないシステムのとっつきにくさが難点。
あと、EDもけっこうあっさりしていると思います。
じゃあどこが楽しいかというと、これもシステム面で触れたのですが、とにかく微妙〜な条件で
細やかに会話が変化したり、起こるイベント・サブイベントが変わること。
確かに狙っていくと辛いですが、毎回思わぬ楽しさに出会えます。
どちらも好感度が高い場合の男同士ガチンコイベントとかけっこう好きv
これで、途中のイベントもシーンとして見れたら大満足だったんですが・・・。
 
もうひとつは、これこそこのゲームの肝なんでしょう。
曲を習得して上達していく楽しさ。
です。
よくもこんなに録ったものだな、という音の数々。
曲数×上達度×解釈の違い×合奏のバリエーションですから、聞いているだけで楽しい!!
音でだけでなく見てもわかるようになっていますので、(キラキラしたり、周りの人がハートを出したり)
上達してコンクールに出場・上位入賞するのはかなり気持ちがいいですv
これだけでも、『音楽SLGとして面白い』のではないかと思えます。
 
少なくとも私は『曲を効率良く習得しコンクールにて上位入賞しつつ基本二人を又がけ。』
くらいで歯ごたえもありつつ余裕を持って楽しめて、大満足でした。
 
そんなにキャラ萌えしているわけではないのですが、
私はこのゲームかなり好きです。
今、書いていて無性にやりたくなるほど・・・。

とりあえず、音楽好きな人にオススメです♪

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