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■バックラッシュ 恋のエキゾーストヒート

バックラッシュ 恋のエキゾーストヒート

女心を知り尽くした子安武人氏プロデュース(笑)
絵が大丈夫&テキスト萌えする方にはオススメな一品。


あらすじ  システム面  ストーリー面  キャラクター  総評

 

◇あらすじ


何かを変えてみたくて、雑誌の読者リポーターに応募した『私』。 「普通」なところを買われて採用された『私』に与えられたテーマはなんと、モータースポーツ。
全く知らない世界に飛び込み、とあるレーシングチームを取材して記事を書くことに・・・。

不安でいっぱいの『私』ですが、チームのメンバーは魅力的な人物ばかり。
取材に行く度、彼らとの距離は縮まっていきます。
2ヶ月という短い期間で、『私』に待つのは一体どんな恋愛!?

という話。

◇システム面

選択肢を選んでいくテキストADVです。
分岐も難しいものはほとんどなく、素直に選んでいけばgoodEDにたどり着くはず。
例え間違えたとしても、セーブ・ロードが非常に速くて快適なので気になりません。
スキップも既読スキップ・強制スキップがボタン操作で使いわけられて楽。
唯一気になったのは、既読テキストを読む時にメールは見れないところでしょうか。
(メールを開いている画面では、メールの既読を読むことができますが)

選択肢で私がひっかかったのは、(以下ちょっと攻略にかかるので反転Ctrl+a)
カリナ(ライバル?な女性)関係ですね。自分が思うがままに強気で行ったら友達EDに 入ったことがあります。カリナには、おとなしめ・社交的な態度で接することがポイント。 いや、普通は無難なの選ぶんでしょうがつい本音が出てしまう(笑)

特筆すべきは携帯メールのやりとり。
このゲーム、きちんと一日一日が過ぎていくんですが、イベントが起こるのは基本的に週末です。
(『私』はごく普通のOLさんなのです。)
では、平日はどうやって過ぎるの??という疑問に対する答えが『メールのやりとり』なわけです。
朝起きたとき、夜帰ってきた後、「メール来てるかな?」「メールしよう!」と思うドキドキ感。
短い文章の中に表れるその人らしさや、それに対する反応で表れる『私』の個性。
毎日同じようなメールではなく、先週末の感想からちょっとした動き、今週末への布石で高まる期待や不安。
・・・と、非常に上手い使われ方がされていて、飽きさせません。

また、『私』がドキドキするところではコントローラーがどくんどくんと振動!!
最初は「おおうっ。」とビビったりしていたのですが、慣れるとドキドキ感が伝わってきますよ。

とまあ、申し分ないゲームなんですが、唯一ひっかかるとしたらでしょうか。
なんというか、濃いですよね。特に塗りが!!
私は嫌いじゃないので充分萌えられましたが、それでも退く部分はけっこうありましたねぇ〜(笑)
アップで笑ってしまう時がありました。
あと、怖くて喰い殺されそうだと思う時とか。
でも、一目見て「ああもう絶対無理!!あり得ない!!」というのでなければ大丈夫だと思います。
それを補って余りある萌えがありますので。


◇ストーリー面

というわけで、システム面では絵以外特に問題ないゲームなんですが、だからこそ気になるのがシナリオはどうなの? というところ。恋愛ADVですからそこが肝心。
大変良かったです。
キャラ一人一人に対しては後述するとして、全般的な感想を。

とにかく、絶妙なバランスのリアルさが魅力だと思います。
ただ夢みたいな世界で甘い言葉を囁かれて素敵な恋愛ができるだけじゃない。
現実にもこういうことある!と思わせるシチュエーションや言動。
そこにシンクロして、恋愛の切なさや苦しさも味わいつつ、最後はハッピーエンド。
このカタルシスがたまらない!!
やはり現実の恋愛はそうそう上手くいくものじゃないですから(笑)、リアルさを絶妙な距離感で 保ちつつ、最後は素敵な夢を見せてくれる・・・これはかーなーり、幸せな気持ちになれますv

ゲームの流れ自体はほぼ同一。
ああ素敵な人だな、と『私』が相手に惹かれていく。相手も自分を気にしてくれているんじゃないかと 胸をときめかせる。ライバルの言葉に不安になったり、相手の行動に不安になったりもしながら、 だんだん「本当にこの人が好きだ」と確信を抱くようになる。
その過程がとても自然で、自然と感情移入できます。
もちろん、『私』に完全にシンクロできるわけではありませんが、誰でも持っている部分のある「普通」の子 ですのでそこまで反発はしないのではないでしょうか。
『私』の思いも寄らぬ反応が、逆に面白かったりもしました、個人的には。

そして、想いが通じ合うのはストーリーの中盤。
このゲーム、『告白されて両想いになって終わり』ではないのです。
両想いになってから必ず、二人の障害となる事件があって一波乱があります。
以下反転。
まず、チームの他のメンバーの誰かが必ず『私』に想いを寄せます。(なんて羨ましい)
それを主人公が気にする場合もあれば、相手が嫉妬して想いがすれ違ったり、はたまた相手が仲間を思って『私』から離れようとしたり。
ただ二人だけの世界ではなく、人間関係の中にいる相手や自分という存在がここでも「リアル」さを生みます。
良いなぁと思ったのは、ストーリー序盤で相手がチームの他のメンバーについて語るシーンがあるところ。
仲間を大切にする相手を素敵だな・・・と思うわけですが、それがこんなところにも効いてくるとは・・・。

また、その問題を軽くかわしたとしても、他に外部的な問題が絡んできたりもします。
この辺りの反応が相手によって全く異なるのも、個性が表れていて非常に上手いシナリオ。

障害を乗り越えて、もう一度結ばれる二人。辛い思いをしただけ切なさ&幸福感MAXです。
ここでbadEDに入ると、かなりリアルに辛い結末になりますが、そこでやり直すとまた感激もひとしお(笑)!!

最後にキスする寸前の相手のアップ顔が出てくるのがちょっと笑えますが、私は幸福感で明るく吹き飛ばしてました。


◇キャラクター

少しプレイ日記的感想も入っているかと。個人的趣味に突っ走ってます。

■加賀見慧(cv.子安武人)
レーシングチーム「オングストローム」のメインドライバーでありまとめ役。
冷静で理知的、だが周囲には優しいと完璧かつ非常に大人。
『私』とは以前、ハムスターを譲る為に会ったことがあり、シナリオ的に非常に優遇されています。
デートの際のあまりのスマートさには、思わず憧れの視線を向けました。
ああ、こんな人いたらなぁ!!(現実をみつめましょう)
以下反転。
『私』が相手を思って自分から身をひくというあり得ない行動をとるのですが、所詮ひとごとなので 良い感じに切ない!!
そして、今まで完璧だった慧が『私』のせいでボロボロになっているさまがたまらない・・・vv
もちろん最後は想いが通じ合って『私』のおかげでみごとパワー復活していく慧。
こんな完璧に素敵な人と「恋愛」してるよ私!!
と、相手の魅力にのめり込みつつ、自分の影響力を噛みしめられるのが良いですね。
最初から最後まで破綻のない完成度の高いシナリオでした。

■中沢アルトゥール航河(cv.緑川光)
チームのサブドライバー。ハーフで東洋人離れした端正な容姿だが、 外見による判断を好まないストイックな性格。感情を表に出すのが苦手。
無口で無愛想なので、最初はちょっと怖いと思う『私』。
しかし、それが不器用なだけだと気付きその優しさに触れて惹かれていくわけですね。
初デートにて、わざわざ戻ってきて手をひいてくれる姿にはときめきました。
温泉が好きだったり、詩集を持っていたりというギャップもいい。
あの無愛想な人が、自分のおかげで変わって周りに働きかけたり、自分を励ましてくれたりという所も感激します。
以下反転。
カズさんと一緒にいるところを見られた時にはすわ『修羅場か!?』とドッキドキでしたが、 そこはスルーして航河のアイデンティティに関わる部分が試練。というのも良かったです。
ラスト、雨の中を走り回る『私』のけなげさに「私はできねぇ・・・」と胸を打たれました。
航河は、チームのメンバーの中では一番現実感がないというかよくわからない人 だったのですが、その分ドラマティックな展開を楽しみ、二人を見守るという観点で楽しめました。

■鷹島疾斗(cv.森久保祥太郎)
チームのテストドライバー。無邪気で感情を素直に表す明るい性格。 チームのムードメーカー的存在だが、意外ともろい部分もあったり。
・・・とにかく声にやられました。
子安さん・緑川さん大好きなんですが、上記二人は声なくても萌えたと思います。
がしかし、疾斗に関しては声があったことで確実に萌えが倍増しました。
「お邪魔じゃないでーす!」
「んじゃ、寝ていい?」
などなど、このニュアンスが伝わらないのが悔しいですが、可愛すぎてツボ。
行動は「おいおい。」とつっこむべき所も多いのに、「もう、仕方ないなぁ・・・。」と思わず許して しまう憎めなさ。
素直に感情を表してくれるので、デートなんかは一番ラブラブで楽しい。
これぞ、年下と恋愛する醍醐味!!と握り拳で力説してしまいそうな勢いです。
森久保さんは素晴らしいヒモになれると思うなぁ・・・(誉め言葉です)
  以下反転。
反面、badEDはかなり辛かったです。
男の嫉妬って怖い・・・。
浮気してるのがばれたら射殺されそうだと思いました、正直。


自分の実際の年齢に関わらず、「ああ、年下との恋愛ってこんなかんじだろうなvv」と思えるシナリオだと思います。
個人的に、最近の良かった恋愛を思いっきり重ねられて楽しかったです。

■岩戸和浩(cv.佐藤ミチル)
チームのメカニック。穏やかで誠実、周囲からの信頼も厚い。 自分に厳しく他人にどこまでも優しい包容力・・・・24歳なんて信じられない。
少なくとも慧よりは年上だと思ったのにー!!くっ。
ビジュアル的に他の4人ほど目立つわけでもなく、声も想像していた感じとは違ったのですが、
実際にこんな人がいたら首に縄つけて持って帰りたいほどの男前です。
どこかにいないですかねぇ・・・こんな風に仕事に信念があって、他人への思いやりの深い人。
まさに理想的でした!!
しかもそんな彼が、「みんなに同じように優しくは出来ないよ・・・どうしても気にしてしまう、特別視してしまう人はいる。」って 言うそれが『私』なんですよ〜〜!!!くぅーー、たまらない!!(思わずじたばたする)

ストーリー的に他の人ほど起伏が激しいわけではないのですが、正直一番萌えました。
細かい一言一言がいちいちツボに入るんです。
初めて車に乗ったときの、
「シートベルトしてね。」
「荷物は後ろに置いてあげるよ。」
「車酔いはしやすい?」
思いやり三連発には完全KOされました。
こんなこと言われたら、心の中で一人堅く結婚を決意しますねきっと。(大迷惑)

リアルさが絶妙なこのゲームの良さを体現している人・シナリオだと思います。


■加賀見琉
慧の弟。人気ロックバンド「オングストローム」のボーカル。
自由気ままで奔放な性格。
PS版に移植する際に追加されたらしい攻略キャラ。
彼と恋愛しようとすると、他の4人とは全く違うルートに入ることになります。
長さもそこから2週間と短くなるのであっさりめに感じるかも。
それがちょっと現実離れしているので、今まで散々言ってきた「リアルさ」よりは 夢みたいに素敵な恋愛風味が強くなっています。
自然に好きになっていく、というよりは最初からファンなので夢見心地で振り回されてしまうかんじ。
以下反転。
攻略のポイントとして、食事するときの好みは外しすぎるとgoodEDにはたどりつけません。
個人的に、展開が急なので「えええっ!?」とついていけない部分もありましたが、 琉を見つけて思わず抱きついてしまったり、二人で隠れているうちにキスされそうになったり・・・ という辺りはかなりドキドキしました。

あとは、声が慧よりも好きな子安声だったのが私にとっては大きかったですね。
「琉ちゃんのほうね、アニキじゃないよ〜♪」
とか、寝起き声とかににやける私(←人に見られたくない姿)
子安声という当初の目的を、最後に攻略した琉でやっと思い出しました(笑)

◇総評

非常に楽しめました。恋愛気分を満喫して萌えました。
特にメールのやりとりは良かった。メール苦手なので、『私』のメールに「うまい!!」と感心してみたり。
システムには文句なし。シナリオは甘いだけでなく恋愛の切ない部分も盛り込まれていて秀逸。
唯一のネックは絵だと思われるので、興味を持った方は公式サイトで確かめてからどうぞ。
値段もお手頃で、その分は確実に楽しませてもらいました。
個人的に、このシリーズで第3弾が出たらたぶん絶対に買う(どっちだ)と思います。
ありがとう、女心を知り尽くした子安武人プロデューサー・・・・。

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