■からくりサーカス 最終巻ついに完結。閉幕。
長い長い物語でした。 時にはさらりと読み流しながらも、どうしてもその吸引力に読み続けずにはいられず。 やはり、最後まで読んでよかったなぁと。 誰もが懸命にあがいていた今作ですが、 何よりも「才賀勝」が舞台の中心にいたお話だったんだなぁと。 改めて感じて、清々しく読み終われました。 ひとつひとつのエピソードが積み重なって、収束して、希望に満ちた未来が見えるラストでした。 *** 個人的に印象に残ったシーンは、 <以下、内容に触れるので反転 まず、ナルミとマサルが背中合わせで戦うシーン。 ああ、これをずっと描きたかったんだろうなと思った。 何もできず守られていた少年が、背中を預かる存在になる。 それどころか、逆にナルミが『守られる・背中を押される』存在になっているんですよね。 まるで、親子の関係を見ているようだなぁと思ったのでした。 次は、パンタローネとアルレッキーノがしろがねの笑顔を目にするシーン。 何はともあれ泣けたので。 「人形は笑うか(心を持つのか)」 ・・・うん、笑いましたね。 最後は、歌で病が癒えていくシーン。 実は最近、BLOOD+とからくりサーカスの設定・・・というか構造が似ていることに気が付きまして。 でも私は、色んな部分でこちらの方が断然好き。 だから引き比べて、ついつい血+では感動できないなぁと思ってしまうらしい。(と、気付いたときに記事書こうとしたんですが、すっごい批判ばかりしてしまいそうなのでやめた) なーんて思っていたら、『歌』が逆方向に使われていたのでとても印象的だったのでした。 > の3つでした。 もちろん他にも思うところはたくさんあったのですが・・・ うーん、それに対してどう感じたかを表すのはとても難しい。 『感想』を書こうとしたら、思わず『人生観』になってしまいそうな気がする(笑) 今時、これだけ直接的に「伝えたいこと」をぶつけてくる漫画も珍しいんじゃないんでしょうか。 この紙の上からでも伝わってくるパワーがとにかく凄い。 真正面から「どうなんだ!」と突きつけつけられて、こちらもちょっと引きながら向かい合うしかない・・・そんな熱さがありました。 私は結局、それが大好きだったんだと思いますが(^^;) このパワーに、ストーリーに引き込まれた。 特に、過去が一気に明らかになるあたりの流れは震えがきました。 連載9年間!! お疲れ様です。そして、素敵な時間をありがとうございました。 2006.08.16 記 | ||
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