■彩雲国物語 光降る碧の大地
ぐはぁ・・・・・!!凄かった!! どれだけの情熱をもってこの物語を書いているのか。 それがびんびん伝わってきそうなエネルギー溢れる一冊でした。 影月編完結ということでその盛り上がりも半端ではありませんし(結末自体については、追記できればしたいなぁと) 次からのメインであろう方面への伏線もぴたりぴたりと張り付けられております。 そして極めつけは・・・ 燕青がこれでもかと言うほど格好良い。 (この真面目な巻を敢えてそこで締めるのか) なんていうかですね。 若さって必要よ・・・と。 印税だけで食っていける前段階、書きたいというパワーがみなぎって生まれる作品をリアルに読めてすごく嬉しい&楽しいです。 感情過多と言われようと、そこに引っ張り込んでくれるこの圧倒的なエネルギーと構成力は紛れもなく本物だなと。 『綺麗ごとだ』 わかっているけど、それさえ大きな声で言えなくてどうする? 最初から「楽に手抜いて汚いことしますよー」って胸張るのか!? 『真面目だなぁ』 って、誉め言葉じゃなくて嘲笑だってこともそりゃわかりますよ。 でもどう思われてもいいんで。自分のやることやるだけで。 ・・・なーんて思っても、熱意を持って反発もしないことも事実なわけで。 行動自体にならともかく、相手の行動理念について唾飛ばしてどうこう言う気力はない。 仕事自体はやってもらわないと困りますが。 そして大抵、そういう姿勢は仕事にも現れるので色々と萎えますが。 とりあえず日常にて置いてしまっているそういった諸々のことを、吹き飛ばしてくれるエネルギーがありました。この本には。 完璧じゃなくたってこれが最上です。 私は今これが書きたいのよー!! という作者の想いが伝わってきて、こちらものめり込んで揺さぶられたかんじです。 この勢いを逃さず、アニメ化の波に乗って完結に向けて突っ走っていただきたいとしみじみ思いました。 良かったよ・・・!! 2006.02.02 記 | ||
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