■彩雲国物語 心は藍よりも深く雪乃 紗衣 / 角川ビーンズ文庫 8月に一気読みした彩雲国物語シリーズの第8弾。 女性初の官吏となった秀麗に次々と襲いかかる難問。 王都で秀麗が奔走する間に、茶州では恐ろしい病が流行始める。 ・・・そして明かされる、影月の謎とは!? 久々(といっても1ヶ月なのに〜)に読むと、名前が読めなくなっている人物がいる(笑) ヒロインの周りに美青年・美中年・美老人が集まり、イラスト由羅カイリということで、ネオロマ!?と思うこと請け合いのこのシリーズ。 しかし、主眼になっているのはやはり恋愛要素というよりは秀麗の成長物語という気がします。 話もしっかり伏線がひいてあって、面白い。 若々しいテンポの良い文章も、思わずくすりと笑いながらさくさく読めてしまいます。 何より、登場人物が魅力的ですね。生き生きしていて、会話が楽しい。 人気が出るのも頷けます。 *** 以下、ネタバレ込み感想。 ・ ・ ・ さてさて、今巻のメインはやはり影月!! 生い立ちも充分辛い彼ですが、そんなことって。・゚゚・(>_<)・゚゚・。 今後も『あちら側』に狙われていそうでどうなるか怖い。 しかし、香鈴とのシーンは男前でしたね!! 切なくなりました。 そして奔走する秀麗の姿。 「官吏とは何の為にいるのか?」 と問うシーンも印象深かった。 作者の思いが込められていて、真っ直ぐ心を打たれた。 次巻は影月編完結ということで、ちょっと怖い気もしますが楽しみです! ああ、こんな王道少女小説にどっぷりはまるなんて・・・と思いつつ、人間幾つになっても変わらないということですね。 個人的萌え処をいくつか。 ・80過ぎのおじいさまにときめくとは私も思わなかった・・・(笑) 素敵〜!! ・紅3兄弟が大好きー大好きなんですよー!!蜜柑〜vv叔父馬鹿っぷりに萌えました。お父様かっこよいです。 2005.xx.xx 記 |
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