■喪の女王 1著者 須賀 しのぶ/ 集英社コバルト文庫エドが表紙!! 本編でも大活躍・・・!! 相変わらず、会話は思わず笑ってしまうテンポの良さ。 なのに、内容はどっしりしっかりです。 波瀾万丈の人生を送るカリエ・・・母親になってもその力を試され続けている気がします(涙) 反転↓ 少女小説で、暴力によって宿った子供を産むのか?そしてその子を愛せるのか? をやられるとは思いませんでした・・・・ 親子の愛。家族の愛っていうのは根底にあるテーマかもしれませんね。 血がつながっているからこその愛と同時に、つながっていないけれど存在する家族の絆も描こうとしているというか。 自分の中にある感情に「恋」という名前をつけないからこそ、どこまでもカリエを大切にできるエドが切ない・・・。 タイトル『喪の女王』は、本文で「あ、この人だったのねー」とわかるのですが・・・・あの人もこの人も『喪の女王』になりそう!! と須賀さんだけにまだまだ気が抜けないです。 『砂の覇王』も最後に見事にやられましたので、色々複合的な意味が込められてそうだな〜と。 2005.xx.xx 記 |
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