■Made in heaven桜井 亜美 蜷川さんの写真の表紙がすっごく綺麗ですv 文章がかなり電波系なので、駄目な人はダメかもしれません。 私は、『流せるけど好きとまでは言えない文章』でした。 わけわからないのは好きなんですが、わからないのに心に浸みる・・・透明感ある文章が好き。 この本で言うと、引用の中原中也は好きですが、本文はそれを目指してちょっと失敗したかんじです。 とはいえ、恋人が内蔵していた人工心臓で爆死してしまう・・・その謎を恋人だった女性心理技官が追う。 という設定は思わずのめりこむ面白さがありました。 しかし、その謎はといえば・・・・・・・微妙。 ミステリじゃなくてSFならSFと言ってくれよーう(涙)!!と叫びたくなりました。 ミステリ要素を求めたのがいけないんですかね。 それにしても、唐突な展開だと思いますが・・・。 SFでもなく単なる恋愛小説だと思って読めばよかったのか。 「愛してる」と言いたかったのにもう二度と言えない。 例えこの存在が偽物だったとしても、君へのこの想いはホンモノ。 その切なさは伝わってきて良かったんですが・・・・。 恋愛小説としては、ぐっとくる文章が色々ありました。 個人的に、ジュリという女性にあまり共感できなかったので、カゼミチ=男性サイドの方が安心して読めました。 2005.xx.xx 記 |
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