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■後宮小説

4101281114後宮小説
酒見 賢一
新潮社 1993-04

by G-Tools

時は槐暦元年、腹上死した先帝の後を継いで素乾国の帝王となった槐宗の後宮に、田舎娘の銀河が入宮することになる。
物おじしないこの銀河、女大学での奇抜な講義を修めるや、みごと正妃の座を射止めた。
ところが折り悪しく、反乱軍の蜂起が勃発し、銀河は後宮軍隊を組織して反乱軍に立ち向かうはめに・・・銀河の運命やいかに!?
(紹介文より抜粋)

他サイト様の紹介を見て思い出したこの作品。
何を思い出したって、いきなり最初のページから出てくる『腹上死』
この作品はファンタジーノベル大賞を受賞したり直木賞候補作になったりしているのですが、そこから考えるとどうも中学校1・2年の時に読んだのですよ(年齢を計算しないように)
今でこそ簡単にネットで調べられるでしょうが、その時は「なんで腹の上で死ぬんだ・・????」とはてなでいっぱい。
しかし、どうも大人に聞いてはいけない気がすると思っていたあたり漠然とはわかっていたのか・・・(^^;)
その他にも微妙に理解しにくいところがあり、今思うと『大人向け』なのだなぁと思います。

語り口も軽妙で、哲学的な問答があったり、歴史的な薀蓄が挟まったり、遊び心がある面白さ。
中華風好き、歴史好き、ファンタジー好き、薀蓄好き(笑)な方ならくすりと笑いながら楽しめると思います。
数年前に再読したら、初読時とはまた違った面白さがありました。
少女達が主人公でありながら、シビアな終わり方でもありますしね。

実はこの作品、アニメ化されていてそちらの方が知名度高いかもしれません。

B000066O6T雲のように風のように
佐野量子 市川笑也 井上瑤
バップ 2002-06-21

by G-Tools

80分作品なのでちょっと展開が急な気がしますが、その分原作よりもわかりやすいのは確か。
何より、銀河達の恋愛模様にきゅーんと来るのはこっちのが絶対上!!

原作を読んでからだと物足りなく感じるかもしれないので、アニメを見てイメージを膨らませ小説で「ほほうなるほどー」と細かく読み進めていくのがお勧めかもしれませんv



2006.05.16 記

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