■後宮小説
他サイト様の紹介を見て思い出したこの作品。 何を思い出したって、いきなり最初のページから出てくる『腹上死』。 この作品はファンタジーノベル大賞を受賞したり直木賞候補作になったりしているのですが、そこから考えるとどうも中学校1・2年の時に読んだのですよ(年齢を計算しないように) 今でこそ簡単にネットで調べられるでしょうが、その時は「なんで腹の上で死ぬんだ・・????」とはてなでいっぱい。 しかし、どうも大人に聞いてはいけない気がすると思っていたあたり漠然とはわかっていたのか・・・(^^;) その他にも微妙に理解しにくいところがあり、今思うと『大人向け』なのだなぁと思います。 語り口も軽妙で、哲学的な問答があったり、歴史的な薀蓄が挟まったり、遊び心がある面白さ。 中華風好き、歴史好き、ファンタジー好き、薀蓄好き(笑)な方ならくすりと笑いながら楽しめると思います。 数年前に再読したら、初読時とはまた違った面白さがありました。 少女達が主人公でありながら、シビアな終わり方でもありますしね。 実はこの作品、アニメ化されていてそちらの方が知名度高いかもしれません。
80分作品なのでちょっと展開が急な気がしますが、その分原作よりもわかりやすいのは確か。 何より、銀河達の恋愛模様にきゅーんと来るのはこっちのが絶対上!! 原作を読んでからだと物足りなく感じるかもしれないので、アニメを見てイメージを膨らませ小説で「ほほうなるほどー」と細かく読み進めていくのがお勧めかもしれませんv 2006.05.16 記 | ||||
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