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■夢の宮−遙けき恋文−

夢の宮―遥けき恋文
今野緒雪 / コバルト文庫

「マリア様がみてる」の作者・・・と言われるようになってしまったのですねぇ、今野さん。そんなに面白いなら読んでみたいのですが、今更集めるのもな^^;

私はむしろ『夢の宮』シリーズしか読んでいないのです。
3年ぶりの刊行だそうです(笑)

王の特別な后のみが入る『夢の宮』を舞台に、運命に翻弄される人々が描かれるシリーズ。
『予言』や『運命』としか言いようのないものに引き裂かれる二人など、切ない物語が多くて好きでした。
毎巻独立して読めますしね♪

さてさて、今回のお話は・・・・

鸞国の王・蓬隻(ふせき)と、チー国の姫・莅鎖(りさ)。一度も会ったことはないが、ふたりは生まれながらの婚約者であった。18歳になった莅鎖のもとに、蓬隻から花を見に来ないか、と誘いが来る。莅鎖は大切な手紙を携えて、鸞城へ向かうが…!?


例え一度も会ったことがなくても、文を交わすことで互いを知り、慕い合うことはできる。
私たちが初めて会うことができたら、その時は互いの手元にある手紙を合わせて綴ろう・・・私たちが愛し合った記憶を、誰かが覚えていてくれるはずだから。

手紙がつなぐ、恋の物語。

***

以下反転有り感想。



夢の宮史上最もヘタレな鸞王☆登・場!!
・・・というのが、読み終わった後の感想でした(笑)

いやもう、ばっちり騙されました。
感じ続けていた違和感がラストですっきり!!
『オリエンタル・ロマン』というより、『ロマン・ミステリー』と言った方が良いのではないのかというくらい綺麗に伏線が張ってある。
反転イラストに違和感感じていたのですが、それも伏線だった・・・(汗)

意外なラストに切なくなることが多いシリーズですが、今回はかなりあっさり&ほのぼのだったのではないでしょうか。
さらりと読めるけれど、最初から最後まで面白い。
恋物語なんですが、甘すぎずときめきはあるという絶妙なさじ加減でした。

手から手へと渡される『手紙』の温かさの描写が秀逸で、『手紙で生まれる恋』にいつの間にか感情移入してしまいました。
夢の宮シリーズは、20代女性でもさらっと読める雰囲気でお薦めです!
どれを読んでも外れがない。

でも、序盤の『古恋鳥』とか『亞心王物語』とかが一番好きでしたね〜。
ってこれはもしや、兄妹ものに弱いのか・・・(笑)


2005.xx.xx 記

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