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■ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

著者 J.K.ローリング  / 出版 静山社



といっても、もうすぐ原作で続刊出てしまいますが。

とりあえず思ったのは長いということ。どうして作家ってだんだん文章長くなるんだ・・・。さらに上手い人になると、また絞っていくと思うんですが。
あと、翻訳の勢いが衰えているかなぁと思いました。
もともと、原文はすごく力がある文章で読んだ時には驚いたのですが、今までは練り込んであって日本版には日本版の良さがあったと思うのです。しかし、今回はちょっと長いこともあってか訳しただけな印象を受けました。偉そうに言って申し訳ないですがそう感じたので。

といっても、つまらなかったのか?と言われれば面白かったのですが。
1〜3巻は、ファンタジー・学園モノ・ミステリ・冒険モノといった要素が上手く絡み合って単品で楽しめるものだったのですが、4巻からは作品全体の流れに入ってきたかんじです。
少しずつ謎が解き明かされてきているものまだ全ては見えない。そのもどかしさが面白い。

ここからはちょっとだけ内容に踏み込みます。
ネタバレは反転。
読む人はとっくに読んでいるでしょうが・・・。

今回のハリーは思春期を表現するためか、やたら荒んでいてキレやすいので一人称にて感情移入するのは難しかった。
ロンとハーは本当に良い友達です。辛抱強いなと思いながら読んでました。
ハーマイオニー可愛いvv

そして、魔法省が世知辛い。
なんで児童文学読んでて社会の嫌な面を追体験してるんだろう・・・(笑)
そんなやるせなさ現実で充分味わってます。

親世代描写が出てきたのは嬉しかった。
シリウスがハンサムだって・・・ハンサムだってはっきり何度も!!!!
しかも、『誰にも真似できない様子でハラリと前髪を垂らしていた』って・・・!!(←なんだか妙に色気を感じる描写)
シリウスおじさんのハリーへの親ばかっぷりにはいちいちときめきました。

そんな彼がハリーを残して逝ってしまうとは思いもしませんでしたが・・・。大ショック。

久々に来月出る6巻原書読みたい・・・と思ってしまいました(そんな時間ないだろう)

2005.xx.xx 記

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