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■EDGE(エッジ)

男性と見紛うほど怜悧な美貌の天才心理捜査官・大滝錬摩がプロファイリングで事件を解決していくシリーズもの。
プロファイラーという名称が浸透した現在に読んでも色褪せない面白さがあると思います。
犯罪者側の心情が鮮やかに描かれている・・・それが不快ではなく、どこか寄り添ってしまう為にラストがいつも切ない。純粋に心理描写巧みなミステリとしてもお勧めです。

そしてもうひとつ。
少女小説好きさんにも自信を持ってオススメーー!!
頑ななまでに女性らしさを拒む錬摩の過去とは?
不可思議な力を持ち錬摩を守ってきたが、今はその記憶を失っている宗一郎との関係はどうなっていくのか!?

この辺りが徐々に明かされていき、関係が変化していくのも見所ですvv
宗一郎の「力」はミステリとしてはちょっと反則なので、そこが駄目な方もいらっしゃるでしょうが・・・私はその点もたまらなく悶えました(笑)

十二国記といい、侮れないよホワイトハート。
そろそろ手に入りにくそうなので、完結を機に一般文庫化したりしないかしら〜。

EDGE(エッジ) EDGE(エッジ)
とみなが 貴和 (1999/10)
講談社

超高層建造物ばかりを狙った連続爆破事件に隠されたつながり、そこに潜んだ闇とは?
非常に完成度が高い一作だと思います。


EDGE〈2〉―三月の誘拐者 EDGE〈2〉―三月の誘拐者
とみなが 貴和 (2000/06)
講談社

それは『誘拐』事件なのか?男が少女と出会ったとき・・・2人は手に手を取って歩き出していた。
思わず川に沿って歩いていきたくなるロードムービー風。少女のキャラ造形がお見事でした。


EDGE〈3〉―毒の夏 EDGE〈3〉―毒の夏
とみなが 貴和 (2001/04)
講談社

うだるような熱の籠もる夏、相次ぐ毒物事件。
じわりじわりと、染み出す毒にぞくりと来ます。タイトルの上手さに膝を打ったラスト。


EDGE〈4〉―檻のない虜囚 EDGE〈4〉―檻のない虜囚
とみなが 貴和 (2004/08)
講談社

東京の下町で起きた犬の連続虐殺事件は、青少年の凶悪犯罪の事前行動なのか?
「家族」の描写が切ないです。
そして、錬摩自身の過去も彼女を追いかけてくる・・・


***

うわー!書いてて本当に5巻が待ち遠しい!!(9月刊行予定だそう)
嬉しさでがっつり感想を書けてしまいました。


2006.06.11 記

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