■ダックスフントのワープダックスフントのワープ/藤原伊織 藤原伊織の他作品とは一線を画した文学系の作品集。 表題作は「すばる文学賞」受賞。これが賞をとるなら純文学も捨てたもんじゃないという解説の言葉に納得。 哲学的な問答が「主人公が語るお話」の中に内包されているのでわかりやすく面白い。 そして話自体も起伏があって印象の残るラストです。 その他の作品も含め、容赦がなく良い意味で後味の悪さの残るラストが多い。 その冷静な切り口にどきりとしつつ、どこか共感してしまう。 読み終わったあとにいつまでも残る不思議な余韻がある。 個人的には「やっぱり藤原伊織はすごいよ!!」とより一層惚れ込みましたv 好き嫌いは分かれそうですが、話自体は誰が読んでも楽しめる質の高い作品集だと思います。 2005.xx.xx 記 |
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