remove
powerd by nog twitter

■明日が世界の終わりでも

明日が世界の終わりでも
榎田尤利 / CROSS NOVELS

古本屋さんでGET!!
新刊じゃない榎田作品は久々ですv

最近の新刊ラッシュ・・・(2005.10月現在)全部読んでいるのですが、ついつい感想ためてしまいます。
どれも外れなく面白いんですが、やっぱり私は突き刺さるように痛くて切なくて、でも読み終わったあとは温かさが残る榎田作品が好きなのかもしれない・・・とこれを読んで実感。
ほのぼのももちろん好きなのですが。

***


怜治は望に触れない。
他の男に抱かれる恋人を「見る」こと・・・それが、玲治が望に求めたセックスのやり方だった。
自分では指一本触れない残酷な愛し方に傷つく望だったが、身体中に絡みつく熱を孕んだ玲治の視線は、どんな愛撫よりも望を蕩けさせた。
快楽と哀しみに翻弄されながらも、望は玲治を愛することを止められない。苦しむ望が取った行動は・・・?



以下、ネタバレ込み感想。



えーと、『視姦』です。
あああ・・・ちょっと待って帰らないで!!
確かに榎田さんには珍しくエロ度も高いんですが官能的なんですが。

んもう、「本当に怜治は自分のことを好きなのか?」と苦しみながらも快感に抗えない望がほんと切ないのですよ!!。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

そして、救いはあるものの余りに悲しいラスト。
実はこの話ネットで読んでいたのですが、変わってませんでした。・・・さすが。

表題作に加え、怜治の友人城下の話。そして、その二編が絡み合い収束する『集い』の二編が収録されています。

「どんな小さな約束も、守り続けることに意味がある気がする。そのことが自分達を支えてくれる。・・・約束は、『絆』なんだね」

前二編はどちらも、約束が破られる・・・『絆』が壊れる結末になっています。約束を破ってしまう・・・そうさせる思いがまた切ないのですが。

けれど、壊れた絆は戻らないわけではない。
新しい約束が・・・乗り越える勇気があればきっと。

二編が絡み合って収束していく『集い』は、この本を買って良かった!!としみじみ感動できる話でした。

うう、良かったよー!泣けるよ榎田さん!!

思わずもうひとつ、こちらもネットで読んでいた『聖夜』をお取り寄せしてしまいました。
読むのが楽しみvv

2005.xx.xx 記

あなたの御感想もぽちっと教えてくださると喜びますv
 

▲このページのトップへ