◇PHASE-25時点まででの人物考
▼今までを振り返って
ざっとですが見直すことにより、だいぶ人物の印象が変わりました。
ということでちょっと振り返りつつ主要な人物を追っていきたいと思います。
あくまで
自分の考えをまとめるために好き勝手なこと言っております。
▼シン・アスカ
一応主人公。可哀想なくらい内面に触れてもらえず台詞も少ない。
台詞・登場シーンの少なさは本当に可哀想だと思いますが、内面に余り触れないのは敢えてでしょうか。
だって、
思ったことは全部顔に出るうえ言っちゃってますから。
だから、シン自身の言葉で語るというより『誰かの言葉に対するストレートな反応』という形で発言することが多い
ように思います。
シンの言葉、『思ったままだが真実をついてる』ことが多くて私は好きです。
シンは
感情のままに動く、しがらみに縛られない子供代表な役割なのでしょうね。
守れなかった家族を思い、力のない理念を憎み、何かを守れる力を得ようとあがく。
彼がステラという守りたい存在を得てどう動くかが楽しみです。
▼アスラン・ザラ
今回、『裏主人公』と言えるほど悩む役割を一手に担っています。
『アスラン・ザラ』の名を捨て、アレックスの名でオーブでカガリの警護をするアスラン。
彼は常に「これでいいのか?」と自問する
現状へのもどかしさや、父の罪に対する罪悪感を抱いていたように思います。
それが一気に加速して爆発するのが、「ユニウス7落とし」の事件。
「自分はどうするべきか?何ができるのか?」
悩み苦しむアスランに
見事に救いの手を差し伸べたのが議長だったわけです。
ここでの議長の手際、見事としか言いようがありません。
完璧なまでに言動に隙がない。
絶妙なタイミングでイザディアを投入して後押しするところなど、完璧すぎてやはり胡散臭いほど(笑)
これでは、アスランも
落ちるだろうし信頼もするだろうと思いました。
そして、一度心から信頼した人を、疑う・裏切ることはなかなかできないとも思います。
その人を信頼した自分自身を否定しなくてはならないわけですから。
こういった流れで、議長を疑えとアスランに求めるのは酷だったのかなと思いました。(偽ラクスの存在についてはもう少し考えて欲しいですが)
現実的に考えて、議長に協力するのが戦争を終結させるのにベストだと考えたのでしょう。
なにより、アスランにとって大きな決断だったのは『アスラン・ザラ』の名を取り戻すことだったのだと思います。
何を為すにしろ、もうその名から逃げない。
ザフトのアスラン・ザラとして何ができるかを考えることを決めたからこそ復隊したのだと考えたい。
だからこそ、キラ達と話しても立場を変えようとしなかったアスランには好感を持ちました。
むしろ
キラ達の話を聞いてどう動くかに期待したい。ラクス(本物)を狙わせたのは確実に議長だと思いますから。
▼キラ・ヤマト
前回主人公。今回は
いろんな意味で悟ってしまった超越者的な役割。
「今まで何もしてあげられなくてごめんね。」
とカガリに言ったキラですが、それは仕方のないことだと思います。
前回、あまりにも大きな力を手にしてしまったキラ。その存在は両軍で伝説的なものになっているよう。
そんな彼が(政治的に)表舞台に立てば、無用な注目を集め返って混乱を招かないとも言えません。
まぁ、単に悟りを開いて厭世的になっちゃったのかもしれませんが(笑)
しかし、キラは再び動き出します。
その理由・・・シンが感情ならキラは『感覚』というかんじでしょうか。
「方法はわからない・・・けどこれじゃだめだ。こうしたい。」
進むべき道はまだ見えなくても、その先にある何かは見えてしまっている役割。
何を言われても責められても揺らがない思いがあるがために、キラはある意味図太く・強くなりました。
今のままでは何をどうしたいんだかわからない、どうしようもないAAですが、
皆さん思いの方向性がひとつなので
現実に自分達で動き出すと強いかもしれませんね。
とりあえず、介入して武力で止めるのはもうやめた方がいいと思います。
▼カガリ・ユラ・アスハ
今回、株が大暴落してしまった(と思われる)オーブの姫君。
見直していても
どうにもこうにも気になる発言が多いですが、最近可哀想になってきました。
なんというか、
アスランはすっぱり思い切って為政者としての自分を見つめ直していって欲しい。
あのままオーブにいてもどうにもならなかったと思うので、AAにきたことは少なくとも彼女にとっては良かったと思います。
心をほぐして、パパの意志を自分のものに昇華していって欲しいなぁと思います。
▼ラクス・クライン
キラはともかく、この方はザフトに戻らなくて良かったのでしょうか。
議長も認める、この方のザフトにおける影響力の強さには驚きです。
あんな国賊扱いまでされてたのに・・・。
前回から超越者だったこの方は、
正直よくわからないのでこのくらいで。
▼ミーア・キャンベル
議長の用意した偽ラクス。アスランはあっさり納得していましたが、不審な点が多すぎます。
まず、『似すぎ』。皆があっさり信じるほど似ているって・・・あり得ない。
次に、『準備が早すぎる』。混乱を収めるためと議長は言いましたが、そこにタイミングよくラクスの
替え玉を用意できるなんてあり得ない。
「昔から声は似ているって言われてたんですけど・・・。」
とは本人の言ですが、それってつまり顔は似ていなかったと言いたいわけですよね。
少なくとも顔はいじったと。
「今、君の力が必要だ。」
と議長に呼ばれたというミーアですが、
あの混乱のなかでラクスに声の似た少女を捜して
整形させて歌や振る舞いの練習もさせて・・・・って無理でしょ!!
と
アスランには少しくらい不審に思って欲しかったものです。
『ミーアは議長が前々からラクスの偽物に仕立て上げようと用意していた。』
思わせぶりな場面もあったので、視聴者のほうはあっさりそう思います。
気になるなのは、
あのミーアは素なのか。というところ。
あのうり二つさから言ってミーアはラクスのクローン。記憶は議長の都合の良いように植え付けられたもの。(=素)
もしくは、本当に声が似ていて整形した女の子。全て議長のシナリオ通りの嘘。(=演技)
でしょうか。個人的には素であって欲しい!あんなに似てたらクローンでしょ!!とも思いますし。
▼ギルバート・デュランダル
プラント最高評議会議長。言動に一片の隙もない素晴らしい方に見えます。
が、どうにもこうにも
怪しい動きを見せるので黒幕疑惑が絶えない。
DNA解析の専門家だというのがまた・・・。
一番わかりやすく怪しいのはラクスを巡る問題。
前述のミーアに関しての疑念と共に、
ラクス暗殺の首謀者はまず間違いなくこの人。
1.正規軍の最新機体をこの人の目を盗んで使えるとは思えない。
2.今現在表に立っているラクスが本物ではないと知っている。
3.本物がいると邪魔。
ですから。
これにプラスして、アスランにラクスの行方を聞く様は、どう見ても命を狙っているとしか(笑)
次に怪しいのがクローン疑惑。
PHASE25にてどうやら研究施設と関わりがあり、クルーゼとも知己の様子な議長。
議長が何らかの形でクルーゼの誕生に関わっているとしたら、
レイもフラガ父のクローン。ミーアもラクスのクローンという可能性は大いにあり得ます。
そしてそんな人が、ただの良い人なはずはないでしょう!!
また、『対話で解決』と言いつつ、
非常な熱心さで軍備を拡大していたのもあまり納得はいきません。
ついでに言うと、
『機密』であったはずの新型モビルスーツの存在等がいとも簡単に地球軍側に洩れていたことも
不審です。
常にチェス盤を手元に置き、駒を動かす議長の描写。
全てが
彼の思惑通りに世界を動かそうとする布石に見えてなりません。
ただ、その思惑が全く読めないのですが。
アスランに何をさせたいのかもよくわからない。
彼の言葉の全てが嘘なのか、それとも言葉は本物でその目的のために動いているのか・・・。
彼の思惑それ自体の謎が、種運命の鍵だと思います。
▼ネオ・ロアノーク
地球連合軍大佐。特殊部隊「ファントム・ペイン」の指揮を執る。
前述議長と並んで怪しい・・・というよりも
正体の気になる方。
第3部OPに置いて、「まさかとは思ったけど本当にフラガ!?」疑惑がほぼ確定。
肉体は別人であって欲しいんですが、あの意味ありげな傷がその想像を許してくれない・・・。
あの爆発で髪の毛一本でも残ったらすごいと思うんですが、本当に本人なんでしょうか?
まあ、虎さんも
まさか生き残るまいという状況から片手片足なくしただけで復活しましたが。
個人的に身体はクローン・記憶は注入、くらいでとどめて欲しい。そのほうがよっぽど現実的。
というか、本人だとして
3年間であんなに髪が伸びるのかというのも疑問ですが。
とまあ、それは置いておいて、『彼が何をしたいか』というほうが問題だと思います。
本人・もしくはフラガの記憶を持つ誰かだと仮定した場合、黙ってブルー・コスモスの下で動く人とは思えません。
(全く別人格の場合はただの軍人さんなのでここでは置いておきます。)
しかも、ステラ達強化人間に優しさはあるものの割り切って使っているわけですから、そこまでする
何らかの目的
があるのではないかと考えられます。
そしてそれは、「本当の平和」の為であって欲しいです。もしネオがフラガなら。
で、ここからは私の『こうだったら面白いな』という妄想なんですが・・・
ネオは議長によって作られた、ある時点でのフラガのクローン。
議長による密命を受けて、地球連合軍に潜入している。
幼いレイの隣に立っていたのは、まだプラントにいたころのネオ。
「やがて、全てが本当に始まる日が来る。我らの名のもとにな。」
というのはブルー・コスモスではなく、議長を指している。とか・・・。
・・・まぁ、
無理ですが。願望を合わせたらこんな感じになりました。(ネオ≠フラガ)
ここまでは無理としても、実は議長とネオが同じ目的の下につながっていて、最終的に
議長・レイ・ネオ・スティング達が一緒になって立ちふさがったりしたら面白いですね。
▼他の人は一行感想で。
レイ →何があっても議長についていきそうだ。
タリア →議長と対峙して欲しい。
アーサー →ミネルバのマスコット。
ルナマリア→戦う女の子。OPでのシンルナな構図が良い。
メイリン →OPにてアスラン闘争に参加。
ジブリール→ちょっと役不足な感が否めない。
ステラ →可愛い!!シンとの今後に期待。
スティング→ほんとに良いお兄ちゃん。
アウル →ブロックワード『母親』が切ない。
ユウナ →最初はもっと嫌だけどまともな人だった。今はヘタレだが良い味だ。
マリュー →種の時より素敵になっている。フラガとの対峙は見たくない(切ないので)。
虎さん →マリューさんを頼みます。