◇PHASE-49 レイ
今回はやはり、題名の通りレイの独白がメインでしょうか。
イザーク&ディアッカ、そして鷹復活もなかなか見所でしたね。
テーマ的には大きな山を越えた所があると思うので、個人のフォローに向かうのは嬉しい。
しかし、やはり最終局面ということでバトルエンタメ的な部分も多かったのでなんとか短く押さえたいなぁと思います。
▼アバンタイトルから緊迫の展開。
レクイエム・ステーション1を落とす。
そうしなければ世界が滅ぶ。という切迫感があります。
音楽も緊迫。
しかしこれって、
議長側から見たら逆なんだろうな・・・まさに世界を混乱に引き戻す『悪』なんですよね。
と思っていたら、レイが思い切り言っていたのでこれは一時保留。
「アスラン!!」
「ああ、行こう!」
で顔を見合わせるキラとアスランには、ちょっぴり
ドキンッ☆としました。
うおおおおおう!!かっこいいじゃないのよあなた達ぃぃぃ!!
「道を開けなさい!!」
のラクスもすごい迫力です。
前回決戦よりも
威力が増しているような・・・この声に兵士達が動く展開があると熱いですね。
そして、議長の下にたどり着いたシンとレイ。
ついに決戦開幕!!です。
▼いきなりVestige。
ミーティアもぶっぱなし、本当に最後なのだなぁという感慨があります。
終わって・・・しまうのね(寂寥)
なんだか怒りを募らせるイザークと、それを「仕方ないだろ」となだめるディアッカ。
いいコンビだな(笑)
この二人が出てくるとは嬉しい誤算だー!!
ぜひとも動いて欲しいっす。
▼議長の言葉に迷いを見せるシン。
レイを見ると、先週のレイは美しかったなぁと思いました(関係ない)
今回はバトルの動きがすごい。
「いろいろあって、戸惑ってしまったかな?」
の言い方がなんだかいやらしい(濡れ衣)ですよ議長。
子供を手玉に取ろうとしてるー!
ああ、でも良い声!!
議長の言に、心を迷わせるシン。
心なしか、瞳がうるうるしているように見えます(笑)
それにしても、自らは話し合いの余地もなくレクイエムを撃ちながら、
「いや、全く困ったものだよ。我々はもう戦いたくないというのにね」
とのたまう議長に、一言くらいつっこんで欲しいなーシン。
▼レイの想い。
前回でクローンであることを告白し、想いの一端を覗かせたレイ。
もう少しそこが語られれば・・・・と思っていたのですが、来ましたね。
「今ここで万が一、彼らの前に我々が屈するようなことになれば、
世界は再び混沌と闇の中に逆戻りです。
嘆きながらも争い、戦い続ける歴史は終わらない。変わりません。
そうなっては、人々が平和と幸福を求め続けるその裏で、
世界はまたも必ずや新たなロゴスを生むでしょう。
誰が悪いわけでもない。それが今の人ですから。
俺はもう、絶対に世界をそんなものにはしたくありません。
ようやくここまで来たのです。
・・・デスティニープランは、絶対に実行されなければなりません。」
デスティニープランによって奪われる何か。
それをわかっているかどうかはレイにとっては関係のないことなのですね。
例えそれを指摘され理解したとしても、彼の決意は変わらない。
それでも、
『世界を争いのない状態に導くこと』は、彼にとって至上の命題。
絶対に揺らぐことのない決意だということが伝わってきました。
議長のデスティニープランは完全な『幸福』をもたらすものではなくとも、ある一定の『平和』をもたらすものではある。
そしてそれを支持する人々は多くいるのだろうと初めて実感できた気がします。
ようやくここまできた。それを彼らは邪魔しようとしている。
そんなレイの思い・もどかしさが伝わってきて切なかった。
デスティニープランを支持するものから見れば、アークエンジェル陣は混乱をもたらす『悪』そのものなのですね。
そして、
「君はどうかな?シン。やはり君も同じ思いか」
という議長の問いかけに、レイの言葉を思い出すシン。
「キラ・ヤマトという夢のたった一人をつくる資金の為に、俺たちはつくられた。
おそらくはただ、できるという理由だけで。
だがその結果の俺は、どうすればいいんだ。
父も母もない。俺は俺を作ったやつの夢など知らない。
もう一人の俺は、この定めを呪い、全てを壊そうと戦って死んだ。
だが誰が悪い。誰が悪かったんだ?
俺たちは誰もが皆、この世界の結果の子だ。
だからもう、全て終わらせて還る。
俺たちのような子が、二度と生まれないように。
だからその未来は、お前が守れ。」
これこそが、今まで掴めなかったレイの真意なのですね。
人の欲望が生み出した存在。それが、自分達やステラ達だと感じている。(ステラを助けた時の言葉はやはり真意だったのが嬉しい)
だとしたら、人の欲望を抑制して平和な状態をもたらそうとするデスティニープランは正に自らの願いに沿ったものだと言えるでしょう。
議長に操られていたわけではない。
レイが自分の為に自ら選んだ道。それがデスティニープランだった。
もう一人の自分・・・クルーゼは定めを呪い、世界を呪い、全てを壊そうとした。
しかし、レイは世界を憎んではいない。
自分が最良だと思う道で、世界を存続させようとし、その未来を託そうとしている。
そして、レイにそういう思いを抱かせたのは、
クルーゼと議長・・・+おそらくシン達なのだろうという所が感動でした。
(だって、他の人に会ってなさそうだしレイ)
同じクローンでありながら、違う道を選んだクルーゼとレイ。
この対比は熱い。
そして、それだけの思いを託されたシン。
「はい、俺も。レイと同じ思いです」
迷いながらも、
言っちゃうよな。そう言うよな!!!!
ここで、「いえ。」とか言ったらそれはそれで
シンじゃない。
うう・・・辛いとこですねこれは!!
▼タリアさんVSマリュさん真っ向対決。
「今思って信じたことをする」
マリューさんとの一瞬の邂逅を思い出すタリアさん。
迷いを見せつつも、選べる結論はひとつ。
「私も同感よ。だから今は戦うしかないわ。終わらせる為に!!」
でした。
目の前にいる艦が『悪』ではないとわかっている。
けれど、ザフトの軍人として。一人の子の母として。
目の前に終わりの見えた道を進むしかない。
どちらが間違っているとも言えない。
ただ自分の信じた道を進んでぶつかり合う二人の女艦長は迫力でありました!
ただ、タリアさんはやはり議長との対話も欲しい!!と思ってしまう。
『母』として選ぶ道は、今プラントに平和をもたらすこと。
けれど、『女』としてかつての恋人が選ぼうとする道に何か危険なものを感じていると思うのですよね。
議長とタリアさんにも何らかの決着がついて欲しいなぁと思います。
個人としての物語が未だ収束していないのは、残すは議長とシンだけだと思いますので。
▼イザーク&ディアッカやってくれたよ!!
前半での振りを活かして、思い切り動いてくれましたよー!!イザ&ディアvv
「今俺が殴りたいのはあいつだけだ!!」
部下には前に出るな(スーパーコーディネイターのひと睨みで)死ぬぞと言った割には、
自分は
あいつの元に行きたくて仕方ないけど素直に言えない情熱家なイザちゃま。
殴り愛ですか!!
・・・嘘です(笑)
でも、正直この台詞はなくてもこの後のシーンで充分想いは伝わってくるので、
正直これは
腐女子用だなと思った。
さて。アスランの前に立ちふさがるイザーク。
「きさまっ、またこんなところで何をやっている!!」
なにやってるって言われても・・・というところで、冷静に入るディアッカのつっこみ。
「なにをって、こいつを落とそうとしてるんだろう」
そして、それに噛みつくイザに、
「もういいだろう。そういうことは。それより早くやることやっちまおうぜ」
「こいつを落とすんだろう?」
わかってますと言わんばかりに、
素直になれないイザの代わりに先に行動に出るディアッカさん。
わかり愛ですか!!!
うおー、かっこいいよあんた達!!!
議長への恩義も深く、プラントへの想いも並々ならぬものがあると思う二人なんですが、
そこを超えて、
『それでもこんなものが世界にあってはいけない』
それだけははっきりしている。だから止めなければ。
そんな思いがあったのではないかと、個人的には思います。
プラントからアークエンジェルの側についたわけではない・・・方がいいなぁ(笑)
組織の中にあっても、間違っていることは間違っていると大声で言って行動できる。
そんな存在として二人が描かれたのではないかと思って一人熱くなってましたv
いやぁ、良かったですよ。レクイエムを容認する人しかいなかったらやはり怖いと思うのです。
かといって、ラクス様の説得で一般兵が皆従うのも描写としては辛い。
そこで、アスランへの絆を感じる個人として・ザフトの中にあって疑問を感じる軍人として、この二人が出てきたのは嬉しい!
▼ルナマリアvsメイリン
「これでいいのよね・・・・これでいいのよね・・・シン!!」
不安を押さえるように呟くルナマリア。
言い聞かせなければいけないということは、それだけ彼女が迷っているということ。
そしてそこへ響く、メイリンの声。
「お姉ちゃん、やめて!!」
「メイリン・・・エターナルに・・・?」
「なんで戦うの?なんで戦うのよ!!どのラクス様が本物か、なんでわかんないのよ!!」
たぶんルナマリアもわかっているのですよね。
それなのに、そのことについてゆっくりシンと話せもしない・・・って言っても
ルナマリアの描写は少ないのでイマイチわからないのですが(^_^;)
メイリンの言葉はルナマリアを揺さぶり、変化を与えるのか!?
最終回でどんな帰結が待っているのか・・・ちょっぴり恐ろしいです。
今回でさえ、
三連星にやられるかとハラハラドキドキでしたよ!!!!
▼鷹の人復活!!
タリアさんの決意はここへのつながりだったか・・・タンホイザー起動でっす!!
避ければエターナルを直撃する。
正に絶対絶命のアークエンジェル・・・その攻撃を止めたのは・・・・・
金色に輝くアカツキー!!!(inネオ@フラガさん)
これは・・・これはまさか・・・前作のあのシーンの再現!?
「アークエンジェルはやらせん!!」
そしてフラッシュバックする、アークエンジェルでの記憶・マリューとの記憶・包帯ぐるぐる巻きで助けられた記憶・『ネオ』としての記憶・・・・。
「マリュー・・・俺は・・・」
はっと気付いた様子のマリューさんが・・・
な、泣かせる・・・(/TДT)/
「大丈夫だ。もう俺はどこにもいかない」
「終わらせて帰ろう・・・マリュー」
・・・・良かったよ〜〜。・゚゚・(>_<)・゚゚・。!!!!
結局どうして助かったのかはそれだけの描写ですかとか、そりゃ都合良すぎだろうとか一瞬脳裏をよぎりつつ、
この瞬間には思い切り「良かったぁ・・・」と感動してしまった自分がいた。
この二人には今度こそ幸せになって欲しいものです。
▼ネオ・ジェネシス発射。
ネオ・ジェネシスって・・・・ザラへの嫌味ですか議長(笑)?
それとも本質的にはパトリック・ザラと変わらないことの象徴なのか。
とにもかくにも、議長の用意していた最終兵器なわけですね。
メサイヤというネーミングもすごい。
そしてここで、正に最終決戦に向かう戦局。
メサイヤからはデスティニー・レジェンドが出撃。
艦隊に向かって発射されるジェネシス。
アークエンジェル・エターナルはミネルバにも挟まれて大ピンチ!!
うーん、ここまで追いつめられるアークエンジェル陣は久々に見た気がします。
「こんどこそ消えていただこう。ラクス・クライン」
の議長が思いきり悪役です。
「キラ・ヤマト・・・お前の存在だけは・・・許さない!!」
のレイも、中盤とは違いまるでクルーゼが乗り移ったように個人的な憎悪を秘めています。
(あれ・・・あの中盤の感動・善悪の曖昧さはどこに?)
対して、
「アスラン!」
「ああ・・・行くぞキラ!!」
のキラとアスランは、正に悪に立ち向かう正義のヒーロー。
・・・・大丈夫なのか!?シン!!!
シンと議長。
あとはこの二人(+ルナマリア)をしっかりと描いて欲しい最終回です。
▼次回予告 『 最後の力 』
『今を知るもの達が、本当に戦わねばならないものとは・・・
明日を信じて、飛べ!!フリーダム!!』
フリーダムかよっΣ( ̄ロ ̄|||とさぞ多くの人が思ったことかと(笑)
最終決戦はやはり、キラvsレイ・アスランvsシン・ラクスvs議長がいいなぁ!
明日が怖くもありますが楽しみです。