◇PHASE-32 ステラ
ええっと、感想行く前に一言。
私は一応ネタばれは見ないように心がけてます。
感想サイトさんも、そういうのがない好きなところ数件しか見ませんし。
というわけで、ネタばれちっくなことは知らせないでいただきたいと思ってます。
色々考えて見てるのが楽しいので。
私の予想が外れていようと、「へへーん、ネタばれ知ってるけど違うもんね」と
心の中だけで笑い飛ばしてください。
では、感想いきまーす!
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外れて欲しい嫌な予感は大抵当たるが、こうなって欲しいという願いは大抵裏切られる・・・。
最近、そんな法則に気付いてきました。
▼アバンタイトル長かったですね。
なんかもう、
怪獣映画になってるんですが・・・なデストロイ。
心なしかBGMもゴ○ラに聞こえてくる・・・。
さて、それを嬉しげに眺めるジブさん。
「変に馴れ合う奴らに、もう一度はっきり教えてやらねば。我らコーディネイターとナチュラルは違うのだということを」
なんて言ってますが、
やっぱり女に裏切られたのでしょうか・・・?
『コーディネイターの女に裏切られた』でもいいですが、
『ママに「コーディネイターにしていたらお前みたいな子ではなかったのに!!」と言われた』ことがトラウマでもかなりいいと思います。(なぜか女絡みにしたいジブさん)
「それを裏切るような真似をすれば、地獄に落ちるのだということをな」
という言葉は、保守派なナチュラルへ向けていると共に、
ネオに向けているようにも聞こえますね。
ネオ達の生死を握り、それを楯に自分たちから逃れられないようにしているとか。
これでもし、ネオ自身は生死に問題がなく
完全にステラ達強化人間の為に動いていたのだったら、
ちょっとネオにほだされる気がします・・・笑
そしてやはり、
フリーダム登場。
▼スティング・・・・
「眼中にないってか、俺はーっ!!」
あ、・・・やな予感。
・・・・・・まさかね。
▼カガリとアマギとオーブの皆さん
キラのピンチに駆けつけようとするカガリとオーブの皆さん。
果たしてストライクルージュが戦力になるのか考えると少し怖い(笑)
ただ、ここで何もしなかったらそれこそ「なぜカガリ始めオーブの皆さんはアークエンジェルにいるのか」が
わからないと思うので、この展開は自然な気がします。
今はオーブ戻れる状態じゃないとしても、
ただ時間が絶つのを静観しているのが「時が来たら」という言葉にはつながらない
と思いますので。
「黙って放っておけない」
これが、指導者としてもカガリの『良さ』にもつながっていくといいですね。
マリューさんの「いいの?」は、カガリ達オーブ勢の微妙な立場とこれからの不安要素が現れています。
実際、
敵対までしてしまったのが明らかになると相当やばいですよねオーブ本国の立場としては。
ところで、そろそろユウナは出てこないのか?(気になる)
▼久々に議長が喋った気がします。
最近注目しているので、出てくると嬉しい。
全く戦線を引く気のない議長・・・これを見てアスランは何を思うのか?と思わず考えてしまいます。
結局キラから得た疑問を解決しないのかアスランよ・・・。議長と直接対決して欲しいんですが。
それにしても、
議長は声の渋さに対して顔が幼すぎると思います。
▼久々に出番なミリイが
やけに嬉しそうで違和感。そんなに戦うのが嬉しいか・・・!!!
▼さらにスティング・・・・
「MSの性能で強さが決まるわけじゃねぇ!!」
あなたまた、どこかで聞いたことのあるような台詞を・・・。
それはあの人が言うからかっこいい台詞なのです。
「お前は俺がぁー!!」
って、さらに嫌な予感。
・・・・まさかね(笑)
そしてやはり、
戦場はキラ様の独壇場。
▼タリアさん蜂の一刺し。
「さすが正義の味方の大天使ね・・・助けを求める声あらば、ってとこかしら」
うおおお。この皮肉っぽい口調・・・・
大好きだ
タリアさんて、
仕事に関しては徹底してシビアだが私生活は不器用なキャリアウーマンなイメージ。
シンの処罰について机を叩いたり、こういう皮肉な口調が出て来たりというのは、中身がぽろっと出てきてしまった
かんじでけっこう好きなんです(笑)
それにしても、シンに出撃を促すタリアさんが
「司令部はあなたに期待しているわ」と言う時だけ目をそらすのがなんとも・・・。
彼女は明らかに議長がシンを利用しようとしていることには気付いていますよね。
命令に従う軍人として、艦を守る長として、女として、人間として、板挟みになりながらも
仕事はきっちりこなすぜ
という姿勢が妙に親近感が沸くというか、個人的にはとても好きなキャラですタリアさん。
▼シン出撃→ミネルバ居残り組の微妙な雰囲気
今週のアスラン・・・ほとんど「シン」か「キラ」しか言ってないし(笑)!!
やはりキラたんと共闘、なんて
ザクでは無理でしたか・・・
あっさり居残り組なレイ・ルナ・アスに対し、一人出撃に向かうシン。
ここで「シン」と声をかけるアスランは何を言いたかったのか。まさか
ステラがデストロイに乗ってるとは思っていないでしょうし。
自分が出撃できない、シンに任せるしかない不甲斐なさから思わず声をかけたと考えるのが普通でしょうか。
「キラには近づくな。触らぬ神に祟りなしだ。」と言いたかったのなら
とても適切なアドバイスだと思います(笑)
重大な軍規違反を犯したシンに任せるしかないこの状況、こうなると議長の判断はやはり『デストロイの存在を知っていたからこそ対抗馬としてのシンを駒として確保』した
適切な(ザフトにとっては)ものに思えます。どこまで見通しているんだろう、というよりむしろ
どこまでが思惑通りなんだろう、あの人。
▼あんまり関係ないですが
アスランが「キラ・・・」と呟いた時に、心配そうにアスランを見るルナマリアに萌えた!!
そういえば、ルナはアスランとキラの確執を知っているんですよね。
▼ネオとマリューさんについて
「あのウィンダム・・・なんで?」
と、超人的な力で何かを感じ取ったらしいキラ。
「マリューさん!!こちらを頼みます」
と、
両手を切断して墜落させながら生存を疑ってもいない・・・しかもわざわざマリューさんを名指しで頼むキラに
ちょっと空恐ろしいものを感じました。
ここまで完璧だと脚本つくるのに便利かもしれないが、そろそろ視聴者も「この子、人間じゃない」と思ってしまうのではなかろうか。
キラたん好きですが。再登場嬉しかったですが。
フレイと一緒にいた頃の人間らしいキラが今ちょっと懐かしい・・・。
って、それは置いておいてネオマリュですよ!!
倒れるネオを発見したマリューさんの表情が・・・
マジで切ないって!!!!
あああ、そんな切ない展開見たくなかったけど、見ると萌える!!!
しかし、こういう出会い方をするということは、
ネオは記憶はないのかな・・・・と思いました。
記憶があるのならば、戦場でがっつり対面させたと思うのですよね。そこでお互いの主張もぶつけ合えるわけですから。
ここで敢えて意識を失った状態で出会わせるということは、ネオの方はマリューさんのこと知らない状態なのかな、と。
あれですよ、
病室でようやく意識を取り戻したネオ・・・期待に満ちた目でそれを見守るマリュー。しかし彼の第一声は「君は・・・誰だ?」
きゃー、切ない!!(←喜んでますが)
もしくはこれ!
死んだはずの恋人・・・その彼に生き写しの男が今目の前に。
しかし、彼は私のことなど知らない・・・別人だ。だが彼は記憶を失って生き延びていた恋人だった!!!
・・・ってそれ、まんま冬ソナですかΣ( ̄ロ ̄|||!!??(←見たことはないがそんな話だと聞いた)
ネオ=フラガだとしたらこんな展開だと思います。
▼おおおおお、スティングー・・・(涙)
そんなこんなしている間に、
スティングがムラサメ黒い三連星の餌食に・・・。
まさかねって、まさかねって思ってたのにそんな予感だけ当たるよね!!!!!
スティングが生き残っていたのはきっとステラとの交流があるからだと思っていたのに・・・。
SEEDの連合三人組もひどい最後でしたが、これもけっこうひどいですよね。だって、
主要キャラじゃない人達にやられました。
彼らの「人間」としての内面が描かれることに期待していたのですが、「兵器」として使われる悲劇的な面が強調されて終わりましたね・・・。
新キャラ?・・・
今更そんなもんはいらないので、今いる人達をしっかり描いてあげてください。
▼やっとこさメイン=シンステに移ります。
といっても、ステラについては予感というより予定調和的なものがあったので、特に言うことはないというか・・・純粋に『可哀想』と思いながら見てました。
脳裏に蘇るネオの言葉・・・
「死にたくない。自分の大切な人を死なせたくない」それだけを思い、涙を流しながら戦い続けるステラの姿は見ていて本当に切なかった。
もう、完全な思考力も彼女にはないように感じられます・・・・ただただ、思いだけで動かされてしまう悲しい存在。
これに対するシン。破壊を続けるデストロイに怒りが隠せない。
「やめろ、ぼうず!あれにのっているのは、ステラだぞ!!!」
とネオに言われ、デストロイに乗っているのがステラだと知ります。
ここで、
「約束したのにーっ!!!」とネオにきれるかと思ったのですが、それはなかったですね。
やはり、どこかで
無理だと感じていたのでしょうか・・・。
それとも、その瞬間に
ステラを救うことしか頭になくなっているのか・・・(こちらの可能性のが大)。
うだうだ強制力のない約束について言っても仕方ないので、シンがすぐさまステラの方へ向かったのには好感を持ちました。
ネオとスティングの墜落を目にして「いやぁーーー!!」と叫ぶステラ(泣)
完全に錯乱した状態のステラに武器を向けず近づいていくシン。
「ステラ・・・大丈夫だ。」
「君は、死なない!!」
「君は・・・・オレが守るから!!!」
・・・・やばい。かなりじんときました。
こんな
やりたい放題の主人公ですが、「何も知らないくせに!」って
知るわけないよとかつっこんでましたが・・・・
ただただ
ステラしか目に入っていない、彼女を助けたい、気持ちを通じ合わせたいと願う姿は本当に切なくて。
そして、シンを認識してゆっくりと銃を下ろすステラがまた!!
うわーん、気持ち通じ合っちゃったよー!!(涙)
このシーン、作品としてとても重要な部分だと思うのです。
前作SEEDが終わったとき、『戦いを終えるにはどうすれば良いのか?』というテーマに対し感じたのは
互いに「知る」こと、そして「理解し合う」ことが必要なのだということでした。これはかなり作品内で主張したいこととしてあったのではないかと思います。
そしてその上で、綺麗事だとしても
「自らが武器を下ろす勇気」が必要なのではないかと感じました。そうでなければ
憎しみの連鎖は永遠に続いてしまう。・・・とまぁ、こちらは個人的に感じたことなのですが。
そうした、
『互いを知ることによって武器を下ろす』というシーンが描かれたのは、「戦いを終わらせる方法」の縮図としての意味合いがあったのかな、と思います。
といっても、結局
自らの恐怖を克服することのできなかったステラの暴走により、彼女は死んでしまうわけですが・・・。
ステラの死の直接の原因はキラかもしれませんが、本当に彼女を死に追い込んだのは別のものです。
彼女を取り巻く環境全てと、彼女自身の「死ぬのは怖い」「怖いモノ全てを消さなきゃ」という恐怖心が彼女を殺したのだと思います。
少し話は飛びますが、前回の戦争が終わって2年・・・一応は互いに武器を下ろせた状態。
停戦条約が結ばれ、世界に平和が戻った。
しかし、互いに水面下で戦力を蓄え合い、いつ戦端が開かれるかと恐々としながら備え、憎み合う気持ちは衰えていない。
どんな条約=約束を結んでも、その根底に
互いをわかり合い、恐怖を乗り越えて信頼し合う関係性がなければいけない。
そしてその『想い』だけではない・・・平和を維持していく
『力』がなければいけないのだ。
そんなメッセージを伝えるためのステラの死であったのかなぁ・・・と思いました。
深読みしすぎかなぁと思いつつ、そのくらい考えないと可哀想でもう!!!
というわけで、ここらで十分じーんときたので、裸で幻想的に邂逅しなくても良かったと思いました(笑)
だって、その後も現実のステラをシンが抱いて、
「シン・・・会いに来た」
「シン、ステラ守るって・・・」
「シン・・・・好き」
と呟くシーンもありますしね。
ここはまた、『守る』という言葉がキーワードで切なかった・・・。
皆、大切なモノを守りたいと戦っているのにどうしてこうなってしまうのか。そんなやるせなさが漂います。
腕のなかで次第に力を失っていくステラに、守れなかった妹の姿を重ねるシン。
あのとき、力がなく家族を死なせたオーブという国と自分を憎んだ。
だから、大切な人を守れる力を手に入れたいと思った。
そして、『敵』を屠り軍に必要な存在として受け入れられ、自分は『力』を手に入れたのだと思っていた。
けれど今、自分はまた守ることができなかった。
今また、彼は自分の無力さのままに叫ぶことしかできない・・・
ここでやっと・・・やっと、シンの成長する姿が見られるでしょうか?
今まで感情のままに動いてきたシンですが、やはりそれでは『守れなかった』。
ここで、自らの内面を省みて『考えた結果動く』ようになったところが見てみたいです。
▼次回予告
『涙にくもるシンの心は代償を求めさまよう』
代償って、やっぱり復讐の対象なのか、それともステラの代わりに守りたい人物なのか(まだそれはないと思いますが)
シンがキラを『ステラの仇』として認識するのかは注目ポイント。二人が対立する展開は面白いと思うのですが、個人的には
そういう方向にはいかないで欲しいかも。それってまた、
自分の問題を誰かになすりつけているだけな気がする。
普通に怒りをぶつけるとしたら、ネオ始めブルコスの皆さんでしょうね。
彼らには責任ありまくりですから。
でも、シンが一番怒りをぶつけたいのは自分自身だと思います。守れなかった自分自身。
それを
どこに八つ当たりするんだろう?とか今から思ってる自分がいます(笑)
で、『ステラの代わりとは?』なんですが・・・シンは守りきれず死なせてしまった妹マユちゃんをステラにかなり重ねていた気がします。
ということは、彼女を亡くした今、さらに『守りたい相手』を無意識に求めるのではないかと思ったり。
・・・それが、ルナマリアだという展開は求めてないんで、私!!(OPとEDでちょっと不安)
むしろアスルナが熱いんで!!個人的に!!
『語られる夢は、一筋の光。交錯する真実と偽りの中で、人々が知るものとは・・・』
議長きましたー!!
一体何をしようとしているのか・・・
普通に考えると、今まで隠蔽していた真実と偽りを巧妙に織り交ぜ、プラントの方向性を誘導していくかんじでしょうか。
以前語っていたロゴスの実態・ブルコスの非道な行いを語り、もしかしたらコーディネイターの出生問題に触れつつその不安を
『倒すべき敵』への怒りへ転換していく、とか。
自国の不安要素・不満を外敵にぶつけることにより発散させるという手法は、議長の語る「戦争の理由=軍需利益」と同じくらい古典的に
あるものだと思うので。
とにかく議長が動くことは確かなので楽しみですv
『新たな敵を、打ち砕け、インパルス!!』
・・・う、打ち砕いちゃうんだ。やっぱり復讐の鬼系なのか、シン!!