◇PHASE-30 刹那の夢
シンが主役だったよ!!!
どうやら、
ステラとセットだと扱いがよくなるシン・アスカ。
個人的にステラとセットの方が
断然好き
なので無問題。
▼ミネルバの状況。
修理・補給中のようです。斬鉄剣の餌食となり修復不可能なセイバーと
「さすがのフェイスもあれには勝てないか・・・」 の言葉が痛い。
ああ、なんかアスランが叩かれる予感!!
(↑自分が叩くのはいいが、作品内で叩かれるとやっぱり痛いらしい。)
ところでタリアさん。
「毎度毎度、後味悪いわね・・・。敗退したわけでもないのに。」
って、
いかにもアークエンジェルのせいのようですが、キラたんが助けに舞い降りなければ甚大な被害が出てたと思いますよミネルバ。
前回の『敵艦と認識せよ。』は、そっちを重心に攻めろって言ってるわけでもないので妥当な判断かなと思うのですが、
今回は
さすがにアークエンジェルが可哀想になりました。
▼海底にてアークエンジェル内。
アマギ一尉率いる、オーブの志ある方達が大集合!!
とりあえず
アマギ一尉のつぶらな瞳と鷲鼻の微妙なバランスに目は釘付けです。
そして、その
左後方にいる人はサイの幻影かと思いました。
そんな感想は置いておいて。
トダカ一佐の遺志を継ごうとし、カガリの言葉に従えなかったことを詫びながら、アークエンジェルにと共に戦いたいと
語るアマギ一尉。
自分の愚かさ、非力さを嘆くカガリ。
まだ道は見えない・・・だが、単に敵を討てばいいとは思っていない。それでも戦うのか?と改めて問うキラ。
それに対し、仇討ちでも敵の殲滅でもない・・・オーブの理念を信望して軍に身をおいたオーブの軍人として、真実のオーブの
ために戦いたいと決意を示すアマギ一尉。
感動の場面なはずなのに、イマイチ乗り切れないのはどうしてだろう・・・。
1.Aパートが始まったばかりで、そこまで感情移入できてないから。
2.カガリの涙が、『アマギ一尉の肩をがっしり掴んで崩れ落ちる→なぜかその後頬を染めている』
のコンボで泣き落とし+色仕掛けに見えるから。
3.カガリが泣いている後ろでだけオーブ兵の皆さんが泣いてて、あとはけろっとしてるから。
4.カガリんに言って欲しいところをキラたんが言っちゃったから。
5.なぜかオーブの皆さんが敬礼するのはキラに向かって。そしてそれを、周りが微笑ましく見守っているから。
6.次のシーンが無意味にカガリのシャワーシーンだから。
・・・・えー、とりあえず
私が思い当たる全てを書き出してみました。
(追加↑シャワーシーンはタリアさんだったそうです。
どちらにせよ無意味に思えるシーンですが)
一番イタいなーと思うのは、カガリが結局
嘆くだけで自分の意思・決意を表現できなかったところ。
ここではやはり、「不甲斐なくてすまなかった。だが、これからの私についてきて欲しい。」
・・・そんな思いが聞きたかった!!
アークエンジェルが『キラを頂きに掲げる』艦になるのも、ちょっと「うーん。」と思いました。
キラは
たった一人でも敵無しに強いがために、
とっても個人的な理由で戦うことが許される
人・ちょっと超越している人。だというイメージなのです。
キラの一番の思いは「大事な人たちを守りたい・・・みんなが幸せに暮らせる世界にしたい。」というものに思えます。
そこから派生して、「争いは嫌だ。人を傷つけるのも傷つくのを黙ってみているのも嫌だ。争いをどうにか止めたい」という思いが
ある気がする。
これって、オーブが国家として守り通すべき『理念』と
方向性は同じものだとしても、やはり違いますよね。
とすると、微妙に『真実のオーブのために』というアマギ一尉の思いが素通りしているような・・・。
と、自分で書きながら気づいたんですが・・・なんでこうごちゃっとした気分になるかというと、
アークエンジェルの立ち位置が未だはっきりしてないからなんですね。
つまり、
あなた達ははオーブの代表を乗せたオーブの理念の表現者としてそこにいるのかと。
アークエンジェル=オーブと考えると、明らかに前述のように『なぜカガリが上に立たない!』『キラがトップなの!?』
という疑問がわいてしまうわけです。
しかし、アークエンジェルが
国家という垣根を越えて『世界平和』を求める有志の旗印となるというのが今作
の狙いなら話は別。
カガリを抑えてキラを押し上げるのも当然の展開です。この流れだと、きっとそういう狙いなんでしょうね。
ただ、それだと
なんでみんなオーブの制服着てるの?とか、
それじゃカガリの扱いがあんまりだ・・・
とは思いますが。
あと個人的には、『国家としてのオーブの理念』の姿は薄まる気がしてちょっと寂しい。
おそらく私が、
オーブが国家としてどう動くかにこだわりすぎなんでしょうね・・・。
とりあえず、私がここらへんを見て素直に抱いた感想は、
「カガリは本当にお姫様なんだなぁ・・・」
ということと、
「カガリの胸はEカップ以上あるだろ!」
(同じく追加で、タリアさんでしたので却下。カガリんが巨乳じゃなくて安心しました。)
の2点でした。
▼そしてミネルバに戻る。
ホーク姉妹来ました!!!
シンの鬼神のごとき戦いっぷりも、
メイリンに解説されるとなんとなく和みます。
「お姉ちゃん、だいじょうぶー?」
「だいじょうぶー?じゃないわよ、あんたはもうー!!」
って、拗ねた表情のルナマリアが可愛いーvv
がしかし、アスランを気にするルナマリアに「どういうつもり?」とばかりに探りを入れるメイリンも強かでよろしい。
面白いなぁ、ホーク姉妹!!
一方のシンは・・・
今しがた目にしたステラの死相で頭がいっぱいです。
ルナマリアにかける「大丈夫?」の声の、『一応言うだけ言ってみました全然心配してないけど』というやる気のなさはあんまりだ(笑)
そして不機嫌さ絶好調のシン。アスラン叩きに入ります。
「派手にやられたからね、フリーダムに。部屋でどーんと落ち込んでんじゃないの?」
「あんま強くないよね、あの人。」
「なーんであれでフェイスなんだか。」
「昔は強かったってやつ?」
うわあ今、
全国でがんばってるアスランファンを一挙に敵に回したよこの子・・・。
全部当たってるのであんまり怒れませんが。
ひとつ言うなら、
昔より弱くなっているわけではないですよ。種が割れてないんですよ。
しかし、主人公にこんなこと言わせちゃって大丈夫!?・・・と思わず心配したところ、ちゃんとシン主体で話が進んでいき
安心しました。
▼シンについて。
ステラに対するタリア達の会話を聞き、『解剖』『データ』『サンプル』『生きたエクステンディッド』
という言葉にショックを受けるシン。
そしてシンは、夕日の中佇むアスランを見つける。(『戦士の条件』と同じく)
「部屋じゃなくて、こんなとこで落ち込んでたんですか。」
うわー、このちょっと拗ねたような口調。
つっかかってます。甘えてます。
「そうやってえらそうな顔したって、何もできなきゃおんなじです!!!」
そしてここでフラッシュバックする、死相の出たステラ。
あ、これ、
アスランに言ってるというより、自分自身に言っているんですね!
ステラを救うことのできない自分自身に。
「だったらもっと、しっかりしてくださいよ。」
これも自分自身へ向けての苛立ちと、アスランへの憧れ・期待が見え隠れします。
というわけで、アスランへの暴言の数々は、
ステラを守れない自分への苛立ちであり、アスランへの甘えと期待。ひいては力の無いものへの苛立ち
であり、アスランへの単なるやつ当たりだということが判明します。
思春期ですねぇ・・・。
▼シンステ大暴走ー!!!そして、レイ大活躍vv
むしろこれは期待通りの展開なわけですが!!
このままでは、ステラは死んでしまうか生きていたとしてもモルモット扱いされるだけ・・・そこでシンは実力行使にでます。
そう、自分がミネルバから力づくで連れ出してステラを戻す。
青い春の中を大爆走中なシン・・・色々あれな主人公ですが、
ステラを守ろうと必死なシンは好きだ。きゅーんとくる。
しかし、ここで思わぬ(嬉しい)誤算が!!!!
まさか、
レイがシンのやろうとしていることに勘付いていながらそれを手助けするなんてー!!!
いやーん、こんなに活発に動くレイの姿初めて見たよ(笑)!!良いー!!!
「お前は・・・戻ってくるんだな?」
の問いかけも、まさに
SEEDにおいてラクスを返そうとするキラとそれを手伝うサイにシンクロするわけですが、
あの時とは180度違う
信頼感を感じる・ただ確認する言葉でしたよ。
(前作のサイの言葉は、キラの重荷として作用するもの。信頼と不安のないまぜになったものでした。)
「どんな命でも、生きられるのなら生きたいだろう。」
も、クルーゼやレイ自身にかかっているのかなぁと思うと
泣けます。
今回は、
シンステとレイの回ですね!!(きっぱり)
▼通常の処分をお願いします。
・・・って、
銃殺刑ものじゃないんですか、これは?
「これ
もあの人の指示かしら?」
ってことは、レイは議長の指示で動いている・・・少なくとも研究施設の件は議長の指示であり
タリアさんはそれに気づいているということでしょうか。
そうなると、
その存在を知っていた・・・そしてそれを発見させた議長の思惑は気になります。
▼ネオ〜ネオ〜
それにしても、いつも子供過ぎるくらい子供なのにステラにはお兄ちゃん口調なのがシンを憎めない要因です。
「大丈夫だよ。ちょっと我慢して。」
「待ってて。もう少しだから。きっとネオが来てくれるから。」
って・・・きゅーんとくるよきゅーんと。
「死なせたくないから返す(帰す)んだ!だから絶対に約束してくれ・・・!!決して戦争とか、モビルスーツとか・・・
そんな死ぬようなこととは遠い、優しくて・・・あったかい世界に彼女を帰すって!!!!」
この言葉も、今回で
一番素直に胸に迫りました。
EDの歌詞とかぶりますね。
何かを振り切るように走り戻るシン。
それを見送りながら「シン・・・」と呟くステラ。
絶対シンのことも貝殻のことも忘れさせられて、またモビルスーツ乗せられちゃうよ!!という確信もあるため、より一層
切ないラストです。
「約束、するよ。」
って、その
気持ちはあるだろうけど全く約束守る気がしませんこの仮面。
わざわざ「なんのために戦うのか・・・そんなことを考え始めたら終わりだな。」
という言葉も中盤に入ってましたしね・・・。
今までの展開からいって、
愛情はあっても目的のためにはやむを得ない犠牲と判断すると思います。
だから、シンに気づいて欲しい。
今のままの世界では、
ステラが戦いから離れることはできないということに。
そして、
ただ物理的にステラが戦場から身を隔てたとしても、そこは優しくて暖かい世界ではないだろうことに。
自分の力が足りなくて手放さなくてはいけなかったその手・・・それは
『守れた』ということではない。
だからこそ、その手を預けた誰かに
『約束』を委ねその幸せを祈るしかなかった無力感は、シン自身痛感しているはずです。
そこをひとつ超えて、『ステラを守る力』だけがあればいいのではない、
『自分とステラが一緒に立てる場所を優しくて暖かい世界にしたい』
・・・そう思って欲しいな、と思います。
シンは子供である役割・・・だと思うのですが、やはりそこからの成長が面白い、見たいと思うわけですから。
▼アスランについて。
意図的に避けてきたアスランの描写なわけですが・・・
どうも
いやーな予感がするんですよね。
キラの言葉を思い出してみたり。
カガリの姿を思い出してみたり。
シンの「悪いのは地球軍なんだ・・・あんただって、それと戦うためにザフト軍に戻ってきたんでしょう!?」という言葉に
動揺してみたり。
タリアさんに「悪いけど、アスランはいいわ。」と言われて、ミネルバでの居場所をなくしてみたり。
・・・・・・・・ミネルバを抜けてアークエンジェルに行く伏線!!??
そ、それだけはやめてください〜〜!!!!
今までの行動はなんだったわけ!?とアスランの評価が地に落ちますから・・・・・。
(もう落ちきっているという意見は聞こえません。)
ああ、議長の姿が輝いて見えます・・・。
アスランには、あくまで議長を信じた者として彼を糾弾してもらいたいのです。
ミーアについての疑惑・ラクス暗殺計画の真偽について糾す姿が見たいのです。
そうじゃなかったら、
決意してザフトに戻ってきて駄々っ子の世話しながらがんばっていたのはどうなるんですかー!?
アスランがへたれというのは認めよう。
しかし、
今更アスランがアークエンジェルに行くなんて展開はまっぴら御免です。
行ったとしてもアークエンジェルに吸収されて没個性ですよーミネルバにいた方が話が面白いですよー。
・・・・誰に呟いてるんだか・・・・。
嫌な予感だけで終わって、ついでにルナマリアと良い雰囲気になることを祈ります。
▼次回予告。
シンとレイの処分はどうなるんでしょ?
デストロイガンダム登場!?
だから、
アスランの挙動が不信で嫌な予感だってば・・・。