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日々是徒然。
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◇PHASE-29 FATES

この総集編・・・小学生やSEEDをDestinyから見る人って面白い(わかる)んだろうか・・・?
と疑問に思いつつ、自分はとても面白かったです。

さて、感想。
議長の独白やクルーゼの言葉は、微妙に過去(主にSEED)の回想とシンクロさせてあるわけですが、 基本的には切り離して考えたいと思います。

▼ラクスとキラの出会い。
「彼らがいつどこで、なぜ出会ってしまったのか・・・私は知らない。」
とは意味深ですね。
まるで、出会ってはいけないような言。
さらに議長、ラクスはアスランと婚約関係にあったのに『なぜ彼と出会ってしまったのか。』と続ける。
つまり、アスラン×ラクスはOKだが、キラ×ラクスは駄目だと。
これは単に『結婚統制に従って、相性の良い相手と結ばれるべき』ともとれますが、
キラとラクスが結ばれると何かものすっごく不都合が起こると考えると色々納得がいきます。
(キラやラクスの遺伝子にまだまだ裏設定があるとか。)
ラクスを暗殺しようとする理由がもうひとつ増える。「彼らが離れたのは好都合だ」という言葉にも根拠ができる。

でもまあ、考えすぎで単に「定めというものがあってそれには逆らえない」ことと「引かれ合う魂を止めることはできない」 ことをシンクロさせているだけかもしれませんが。

それにしても、初期の頃のラクスって本当に天然ほややんさんですね。まさか、これが世を忍ぶ仮の姿だったとは・・・(笑)
そしてこの頃のキラたんは可愛いですね。大変な目にあってますね。まさか、あんな悟りを開いた超越者になろうとは・・・。

▼それにしてもアスランは・・・
こうしてみると、なんだかとても不憫な子ですねぇ。

これから起こる不幸を何も知らず満面の笑みで花束を婚約者に贈る。

突然、友人が敵になって現れる。

突然、婚約者が消息を絶つ。

なぜか友人と婚約者が妙に分かり合っている。

お互いの仲間を殺されて友人と殺し合い。

そして苦しんでいるところを、婚約者から追い討ちされる。
「あなたが殺しましたか?」「私を撃ちますか?ザフトのアスラン・ザラ」

生きていて再会した友人は悟りを開いている。

父親を説得しに行ったら、銃で撃たれる。

いつのまにか婚約者が友人とイイ感じ。
「いいのか?お前の婚約者だろう?」「・・・ね。」

父親が目の前で射殺される。

・・・不幸だ。不憫だ。

最後に「逃げるな!生きるほうが・・・戦いだ!!」と喝を入れてくれる女の子がいたものの、(このカガリ良いですね!!) その子にも婚約者がいちゃったりと以下略・・・現在に至るまで続くアスランの不幸。

キラもいろいろ辛い目にあっているのですが、アスランがへたれなのと周囲の対応が厳しいため不幸が際立ちますね。
これからはもう少し、アスランに優しくなろう・・・(決意)


▼さて、回想の感想終わったところで今日のメインディッシュです!!

トダカさん亡き今、いったい誰を心のよりどころにすればいいの・・・?
そんな私の前に現れたのは・・・今までの怪しさはどこへいったの?突然ピュアハートをアピールする議長 でした!!
議長→→→タリアさん→→子供が欲しいからと振られる。
ものすっごい完璧に腹黒い黒幕かと思いきや、こんな駄目なところ見せられたら・・・落ちます!!

若かりし頃のタリアさんを何度も回想する議長。
彼女のためを思って別れを受け入れつつ、まるで捨てられた子犬のような瞳をする議長。
何を難しそうに言おうと、間違いなく彼の行動の原動力(エネルギー)は破れた恋!!!
今この瞬間・・・私の中でデュランダル議長は、よくわからない黒幕から一人の男へと変化したよー!!!

と盛り上がりつつ、一方で疑問と冷静な思いも多々あります。
・・・どう考えても、ミネルバでの二人はそういう関係には見えなかったんですが??
むしろ、身体だけと割り切った大人の関係に見えました。
男と女というより、議長と艦長という役職も込み。というかんじでとてもドライに見えた。
あんな別れ方して、ああいう接し方できますでしょうか・・・?
しかも、タリアさん相性ぴったりな相手もいるわけでしょ?別れたんでしょうか。軍にいるということは 子供も生まれてなさそうだし(そこまでして欲しかったのならお母さんしているはず)、子供ができないからと 別れたとか?
どちらにせよ、タリアさんがかなり嫌な女になってしまいそう・・・。
なんていうか、微妙に後付けっぽく感じますこのへん(あ、言っちゃった)。

とりあえず、議長が『ただの悪役』ではなくなった(私のなかでは)のは嬉しい!!

▼そして、ここが最大のポイント・・・議長とクルーゼの言葉の意味は?レイとクルーゼの関係は!?

すっきり解明したわけではないのですが、色々材料がそろってはきました。
なので、ここらは真剣に考えてみたいと思います。
省略されていると思われる言葉は()で補完してみました。

以下、議長クルーゼです。

「定められたものごと。全てをそう言ってしまうなら、我らがあがきながら生きるその意味は?」
「全てのものは生まれ、やがて死んでいく。ただそれだけのことだ。」
「だから何を望もうが、願おうが、無意味だと?」
「いやいや、そうではない。だがそれが我らが愛しきこの世界。そして人という生き物だということさ・・・ どれだけ、どう生きようと(やがて死ぬ)。誰もが知っていることだが忘れている。だが私だけは忘れない。決してそれを忘れない。 こんな私の生に意味があるとしたら、知った時から片時もそれを忘れたことがないということだけだ。」

この二人の会話。まるで世界が(人が)滅びる定めを知っているかのように聞こえます。
その定めにあがこうとする議長と、それを自明のことと嘲笑うかのようなクルーゼです。

「だが、君とて望んで生きたのだ。まるで何かに抗うように。求めるかのように」
しかし、その彼も何かを望み抗おうとしていたと感じる議長。
滅びようとするクルーゼの肉体をとどめたのは、どうやら議長の渡した薬のようです。

フラッシュバックする研究所の風景。
レイを連れたクルーゼ。

この流れ・・・もしやレイってクルーゼの息子!?と一瞬思いました。

それは置いておいて、まだまだ続く二人の会話。
「願いは叶わぬものと知ったとき、我らはどうすればいい?それが定めと知ったとき。」
「そんなことは私は知らない。私は私のことしか知りはしない。迷路のなかを行くようなものさ。 道は常にいくつも前にあり、我らは選び、ただたぐる。君達はその先に願ったものがあると信じて。 そして私は、やはり(願ったものが)ないのだとまた知るために。」
うーん、だから願いってなによ!定めってなによー!!
って思っていたらここで、最大のヒントが。

タリア「仕方がないの。もう決めてしまったの!私は子供が欲しいの。だからプラントのルールに従うことにしたわ。 だからもう、あなたとは一緒にいられない。」

そうか、それがあったーー!!!(ぽむ)
思ってはいたのですよ。結局この問題片付いてないけどいいんですか?と。
そう、コーディネイター子供が生まれなくてさあ大変!問題ですよ。
遺伝子操作の結果、極端に出生率の低下した第三世代。そこで、少しでも出生率を上げるため、遺伝子的に 相性の良い相手と結婚する。いわゆる結婚統制が進められる・・・そういう問題があったのでした。

つまり、『願い』はこのままの状態(能力等)をキープしつつ普通に子供が生まれるようになること。
『定め』は、このままでは子供が生まれずコーディネイターが滅びること。
しかも、この二人はかなり明確に滅びを決定づけるなにかを知っていたとしたら・・・二人の会話が少しわかります。
ただ、これだと「人間」の滅びではないので、議長はともかくクルーゼの行動には疑問も生じますがね。
クルーゼはコーディネイターじゃないし。
コーディネイターだけではなく、人類全体が滅びる決定的な何かを知っているなら納得なんですが。

「誰が決めたというのだろう・・・。何を。」
「仕方がなかった。では、それは本当に選んだことか?」
「選び得なかった道にこそ、本当に望んだものがあったのではないか。」


うーん、このあたり、議長が自分とタリアさんの関係に思いを重ねてるのでわかりにくいですねぇ・・・。
俺達に子供が生まれてれば、タリアと別れずに幸せな道歩めたのに〜!!みたいな(笑)
がしかし、ここを敢えて解釈するとすれば・・・
「仕方がなかった・・・」は、技術的な方法がなにもなく、結婚統制くらいしか方策がなかったこと。
「選び得なかった道」とは、議長が得た新しい遺伝子技術。
とかどうでしょう?

ここでまた、一瞬の回想。
閉じ込められて泣いているレイ。そこを開くクルーゼ。
子供というわけではなく、同じ境遇のレイを施設から連れ出したのがクルーゼとか?

そしてかぶせられるクルーゼの言葉。
「そうして考えている間に時間はなくなるぞ。」
うーん、やはり刻一刻と迫る滅びの予感を感じさせます・・・。

「選ばなかった道などなかったと同じ。もしもあの時・・・いくら振り返ってみても、もう戻れはしない。何も変えることなど できない。我らは常に、見えぬ未来へと進むしかないのだ。」
「今ではないいつか。ここではないどこか。きっとそこにはある、素晴らしいもの。それを求めて永遠にさまようのだろう?君達は・・・。不幸なことだな。」

これまた、SEED時点のキラやアスランにかぶせるためでもあるのですが、ここでちょっと思い出したいのはクルーゼのSEED最終回での言葉。

「これが人の夢。人の望み。人の業。他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!競い、妬み、憎んで、その身を食い合う! 私は結果だよ(そんな人の業の)!だから知る!!自ら育てた闇に食われて人は滅ぶとな!!」

SEEDでは結局何がしたかったのかよくわからなくて可哀想だったクルーゼですが、今回でやっと補完されましたね。
この言葉も「何言ってんだこいつ。」と流していましたが、今聞くとなんとなくわかるような・・・。

他者より先へ、他者より上へ・・・そんな人間の欲望がコーディネイターやクローンを生む。
しかし、その先に待つのは滅びでしかないとデュランダルとクルーゼは知る。
だがそこで来た道を戻ることは、人という欲深い生物にはできない。
パトリックの「今更、来た道を戻れない」という言葉(今回は出てきてないですが)。
キラ父の「より良きものをと人は進んできたのだ。それは、そこにこそ幸せがあるからだ」という言葉。
フラガ父の「苦労の末手にした技術。つかわんでどうする?」という言葉。

全部ここにかかってくる気がします。
そう、悲しいかな・・・人はいずれ石油が枯渇するとわかっていても、今自分が快適さを得るために電気を使わずにいられない生き物なのです。(ちょっと違いますか)

そして、戻れないのなら新しい望み通りの道をつくってやろうとするのが議長。
戻れないその道の先は滅びとわかっているが、自分にはそれを見届ける時間がない。それならば、その滅びを自分が早めてやろう。それが自分の生の意味。とはた迷惑なことを考えたのがクルーゼ。

こう考えると、ごちゃっとした今回の二人の会話の意味がすっきりする気がします。

そしてラスト。
「救いはないと?」
「救いとはなんだ?望むことが全て、願ったことがすべて叶うことか?こんなはずではなかったと、だから時よもどれと 祈りが届くことか?なら、次は間違えぬと確かに言えるのか、君は?誰が決めたというのだ、何を。」
「ならば私が変える。全てを。戻れぬというなら、初めから正しい道を。アデニン・グアニン・シトシン・チミン・・・ 己のできること、己のすべきこと・・・それは、自身が一番良く知っているのだから。」

うああああ!!
ここで私は、議長の選ぶ初めから正しい道って、自分の持つ遺伝子技術を駆使して新しい完璧な人類自分で創り出しちゃうこと!!??と思ってしまいました。

あなたそれは、神の領域ですよまさに。
議長のチェス盤は、思い通りに動かす駒というよりむしろ、創り出す人間そのものや遺伝子配列=DNAの4つの塩基!?

とりあえず私の結論としては、
議長はコーディネイターの出生率低下問題に対して、己のできること=遺伝子技術を駆使して何かしようとしている。
ということは確かではないかと思います。

普通に考えると、子供が生まれるようになるナイスな手段は『違う遺伝子を入れる』
=ナチュラルとの交配(あら生々しい)だと思うんですがね。
やはり、『それでも遺伝子操作を続ける』ことに意味があるのであって普通の子が生まれるのはダメなんでしょうか。
ディアミリや虎マリュは駄目なんでしょうか。(真剣)
コーディネイターとナチュラルのハーフ(?)っていないのでしょうかねぇ・・・。
って、話し逸れました(笑)

うーん、やっぱりSEED見てたりとある程度の知識がないとわけがわからんただの総集編になってしまうのはどうかと思いますが、
個人的には盛り上がりました。面白かった。
タリアさんに振られた議長にきゅーんときたし。(←とっても個人的)

シンは一言も喋って無くて可哀想でした。

▼次回予告

ル・ナ・マ・リ・アー!!・・・・with包帯。

シンステ。主人公ですよほんとですよ。

オーブの人集まってますよー!なぜアマギさんの声が千葉進歩だったのかわかりました。

スティング!!なんだろう、この儚げな横たわり方・・・可憐だ。眠り姫だ。(目が曇ってますよ)

▼弟の視聴後の一言。

「あ、今日ザクウォーリアがいなかった!!!!あの乗ってる子誰だっけ・・・好きなのになぁ。」

・・・なんで、名前は出てこないのにMSはわかるんだー!?
というかお前もルナ狙いか!!
血は争えない・・・・。

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