ヨーヨーとの出会い

　その「もの」とはじめて出会ったのは、まだ私が物心つかないころ。だから記憶にはない。その「もの」をはじめてみた私の横で、「それはヨーヨーと言うんだよ」という母の言葉だけを、なぜか今でもしっかりと覚えている。
　２回目の出会いは、小学校４年生の時。これは近所の駄菓子屋を中心とした局地的なブームであった。思えばどこのものとも分からない、プラスチック製のヨーヨーであったが、真剣な表情で練習を重ねる姿は、既に２５年後の私と同じであった。
　３回目の出会い。そのとき私は中学生になっていて、それはコカコーラのキャンペーンとして全国的な規模でブームになっていた。そして、ちょっと気取って受験塾に通う学友が、まるで自慢するように私の目の前でいろんなトリックを見せた。思えばその時の印象が、今のヨーヨーへの取り組み態度につながっているような気がする。
　そして４回目の出会い。それは遙か後に、私がいっぱしの社会人になり、仕事の中にどっぷりとつかって生きていたとき。それは私の目の前に現れた。
　その時同時に私はパソコンとインターネットにも興味を持ち始めていた。ヨーヨーとインターネット。この２つか時期同じくしてマイブームとなり、私の中でブレイクした。

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