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スペリオルドラゴン 〜その戦歴〜


スペドラ考察です。
断片的情報による憶測もあります。
一応青字が公式発表の設定です。

序章;創世戦争

スダ・ドアカと呼ばれた世界の始まりに、その世界の未来を賭けた数多の戦いが存在した。

激しい戦いの末その戦いを制したのは『黄金神スペリオルカイザー』を駆る十二神が一人黄金龍『スペリオルドラゴン』(以下略称“彼”または『スペドラ』)であった。
スダ・ドアカは彼の意思により人間族とMS族の理想郷となった。

しかし彼が度重なる戦いで受けた傷は思いのほか深く、それは『スペリオルカイザー』を形成する使い龍との融合(ユナイト)を維持できないほどのモノであった。
そこで彼は『スペリオルカイザーの』の力を自信の身に宿し使い竜と分離、やがて再び訪れるであろう戦いの日々の為異世界での転生の時を待つこととなる。
自らの復活の為の鍵となる『神器』を『ラクロア』の民に託し黄金の龍は旅立つ・・・。

以後創世記の激戦の地であり黄金の龍との約束の地でもある『ラクロア』には永く勇者伝説が語り継がれる事となるのであった・・・。注01

跳躍;武者真悪参

遙かなる時が過ぎ去りスダ・ドアカを再び闇が覆う。闇の皇帝ジークジオンにより人間族が滅ぼされようとしていたのである。
同じ時『天宮』の『武者真悪参』はスダ・ドアカへと導かれることとなる。

『真悪参』は武者としてはかなりの実力であったが注02 頑駄無一族に代々伝わる正義の証『銀の盾』(白銀の盾)を盗みだし破門。
頑駄無軍を抜けた『真悪参』は雷に打たれ『天宮』から姿を消す・・・。

『真悪参』は『スダ・ドアカワールド』へ降り立つ寸前、天の板により二つの心と体に分わかれ、
一つは善の心を持つ流星となってラクロアの地に降り立ち。一つは悪の心を強く持つ稲妻となってスダ・ドアカを飛来していた黒竜に落雷する。
こうして稲妻はその身に黒竜を宿すこととなる。
注03>

流星と稲妻として降り立った二人のMSは真悪参として生きた今までの一切の記憶を失っていた・・・ただ自分の名が『ガンダム』ということを除いては・・・。
流星として降り立った『ガンダム』は『ラクロア国王レビル』によって『騎士ガンダム』となり、一方稲妻となった『ガンダム』は邪心を魅入られ『ジークジオン』の魔力により『魔王サタンガンダム』となった。
そしてサタンは表向きジオン族の盟主としてスダ・ドアカ制覇に乗り出す。
一方これを受けて国王レビルは騎士ガンダムに魔王討伐を命じる。騎士ガンダムは『伝説』の『三種の神器』を探し出し魔王と対峙、見事魔王討伐を成し遂げる。

しかしこの時スペリオルドラゴンとしての二人の融合が起きることはなかった・・・。それは二人が今だ己の運命を知らず、そしてまだ心と力が未熟であった為であろう。
ブラックドラゴンとして敗れたサタンガンダムであったが彼はまだ完全に滅ぶには至っていなかった。

その身体は神器の一つ『炎の剣』と融合し『ドラゴンベビー』となり、魂は『騎士ガンダム』の仲間『戦士ガンキャノン』へと乗り移らせ一時的に騎士ガンダムと行動を共にすることとなる。
後に『騎士ガンダム』は修行を積み『バーサル騎士ガンダム』注04となり、サタンもまた完全復活を遂げる。 『ジークジオン』との決着をつけるべくガンダム族の仲間と共に『ムーア界』の『ティターンの魔塔』へと乗り込む騎士ガンダムは皇帝の間にて『ネオブラックドラゴン』となったサタンと再戦する。
その激しい死闘の中でバーサル騎士は己の運命を悟り『ネオブラックドラゴン』との相打ちに持ち込む。

サタンも最後には自らの運命を受け入れ、遂に二人は『光の騎士スペリオルドラゴン』注20へと覚醒する。
『黄金の龍』の力と『伝説の巨人』の助力により『闇の皇帝ジークジオン』を倒した“彼”は散っていったガンダム族の仲間『アルガス騎士団』の魂と共に天空へと帰還する・・・。
注05

再臨;騎士の象徴

その後しばらく彼は天上に帰還していたと思われるが、注06
復活した『聖機兵』と『邪機兵』との対決の際に空間の歪を使い再び出現!
聖機兵の危機を救うこととなる。

そののちも、もう一つの聖機兵の存在をGP01と騎士アムロに告げ、 GP01と超融合(シンクロニティ)し真聖機兵となったガンレックスに乗り込む。
最後にはセシリーの祈りを受け地上にGP01を残し二つの聖機兵を天に返すなど、聖機兵事件には強く干渉している。

これは2体の聖機兵は人間とMS族を見守る選定者であり。 人間とMS族の行く末に関わる事件であったた為と思われ、 彼がやたら聖機兵事情に詳しいのもその為と考えられる。注07

この聖機兵の戦いを経て“彼”はスペリオルドラゴンEX(エクセリオン)となりアルガス騎士団の魂との融合も徐々に進んでいく。注08
この時既に“彼”は創世戦争で失ったその力を大分取り戻したらしく、牙龍皇ファングドカイザー(カイザーワイバーン)と 融合しスペリオルカイザー(超龍皇)へと融合(ユナイト)超進化できた様である。注09

その後も“彼”は地上の騎士達を多く導いている。
機甲神とゲルニカの最後の戦いにおいては復活したジークジオンを倒すべく光臨、 真聖機兵を再誕させネオ達を導き、その戦いの後『スペリオルドラゴンEX』は『スペリオルドラゴンSR(ソーラレイカー)』へと更なる進化を遂げる。

その力は数十年後の雷龍剣と嵐虎剣との最終決戦においては神聖機兵と超機甲神を呼び出し何らかの形で乗ることができなかったゼフェランセスとネオ 注10に替わりこの二機を同時に操るという離れ業をこなす程の物だった。
またこの時、ユニオンの七人の騎士たちと『黄金の六機兵』を次元のはざまより復活に導いてもいる。

黄金神話;堕ちた守護者

雷龍剣と嵐虎剣の戦いから四年、スダ・ドアカに大きな危機が迫る。

千年に一度起きる太陽の膨張コロナ・ノバである。 この自然現象は太陽の炎が地上を焼き尽くすというものであった。
事前にこの事態を予見していたSRは、 スダ・ドアカの人々にこの事態を知らせた後空へと向かい、 自らの命と引き換えにこれを阻止する。


“彼”は自らの死も覚悟していた節がある。自身が居なくなった後の世の為に準備をしていたのだ。
それは歴代騎士達によるシャッフル騎士団の結成注11、暴龍カイザーワイバーンの再びの封印 注09、 そして自らの後継者『選ばれし者』の選出などであるが、これらの措置はこの後出現する新たなる脅威により殆どが裏目に出てしまうのであった。

SRが死の淵で放った『黄金魂(ゴールドスピリッツ)』は金のオーロラとして五人のガンダム族と五人の人間族の『選ばれし者』に分け与えられることとなる。
この『黄金魂(ゴールドスピリッツ)』とは“彼”のみが持つ命の結晶でありそれを持つ者は“彼”に替わりスダ・ドアカの新たな守護神となる運命を背負うこととなるのだ。
『選ばれし者』達が『黄金魂(ゴールドスピリッツ)』を受けて数ヶ月その『選ばれし者』達の命を狙う者達が現れる…その名は『デスペリオル族』。

その首領はかつて創生の時代“彼”に戦いを挑み、敗れ封印された『暗黒卿(ダークロード)マスターガンダム』であった。
復讐の機会を窺っていた暗黒卿は“彼”の死によってその封印を解き再びスダ・ドアカ支配の野望を燃やす。
その為にマスターはかつての仇敵スペリオルドラゴンの屍を悪の意志で染め意のままに動く『暗黒神デビルスペリオル』を誕生させ、天空をも含めた世界の支配に乗り出す。
さらにマスターは“彼”が地上に残した遺産にも目をつける。

ミリティア王国の『選ばれし者』の一人『重戦士ボルトガンダム』、そして機兵の谷に眠っていた『暴龍カイザーワイバーン』をその悪の意志で支配しスダ・ドアカ支配の尖兵としてしまったのだ。

スペリオルドラゴン亡き後の世を『選ばれし者』の真の覚醒まで守る役割を負っていたであろう『シャッフル騎士団(ナイツ)』。 彼らもまた“彼”の光の力の加護を強く受けた存在であった為、“彼”が堕ちた事に連動してその本来の力を出せなくなってしまっていた。

その為『選ばれし者』たちも逸早い覚醒が必要であった。 シャッフルと同じく『選ばれし者』を導く任に当たっていた『法術士シュピーゲル』による半ば強引な修行や、 『シャッフル騎士団(ナイツ)』による紋章の授与もまたそういった理由からであろう。注12
こうして騎兵の谷での決戦にて『新シャッフル騎士団(ナイツ)』として新たな力を授かった『選ばれし者』達。 そして『暴龍』をマスターの呪縛から解放し『謎の暴龍神』としてユナイトを遂げた 注13『選ばれし者』の一人『騎士シャイン』により、暗黒卿を一時退けることに成功した。

しかし完全に覚醒した『暗黒神デビルスペリオル』のスダ・ドアカのエネルギー吸収を止めることはできなかった。
最後に残されたエネルギーの泉『ギアナポイント』での最後の戦いにおいて『選ばれし者』達は遂に完全覚醒を果たす。
五人のガンダム達は『ギアナポイント』に残されたエネルギー、『黄金魂』の力、 そしてスダ・ドアカを守ろうとする力により『太陽騎士ゴッドガンダム』へと融合(ゴッドユナイト)を果たし、 更に暴龍と一体化し『太陽神ゴッドカイザー』となったのだ。注14

そして太陽騎士の誕生により人間族の『選ばれし者』達も単独で神機を操れる様になり。更に『騎士ドモン』は新たな戦神機『キングシャッフル』を誕生させる。
彼らはこれらの力で天上へと逃れようとしていたマスターと暗黒神を敗るのだが、更に暗黒神の中から悪の意思に染まった本体『悪のスペリオルドラゴン』が現れる。
暴龍と分離したゴッドはその右手に黄金魂の光のすべてを宿しそれを『悪のスペリオルドラゴン』にぶつける!

これにより浄化された“彼”は『S(スーパー)スペリオルドラゴン』として新たな姿を現し暴龍と融合(スペリオルユナイト)!
新たな『黄金神スペリオルカイザー』となり注15荒野と化したスダ・ドアカをその力で再び自然を蘇らせるのであった・・・。


だがこの暗黒卿の逆襲はまた新たな脅威を呼び覚ます切っ掛けとなってしまった。

古代神;創世戦争再び

先の戦いで多く古代機兵が眠る『機兵の谷』の存在を知った『ロームフェラー財団』は『考古学者トレーズ』に調査発掘を依頼。 そこで偶然にも創世の時代、古の黄金神により封印された十二神の一人であり“彼”『黄金神』の宿敵『古代神バロックガン』を発掘する。

争いが耐えないこの世界を愁いていたトレーズは、彼こそ古の伝承に残る救世主だと確信し古代神に従い『オズワルド』の総帥となり、 そして既に全国に配備されていた古代機兵の核を埋め込んだ従機兵デ・ドールとかつての古代神の配下『オズワルド騎士団』を使ってスダ・ドアカ席巻を目指す。 同時に古代神は“彼”によって施された自らの封印の鍵であり、帰還の鍵でもある『天使族の巫女』奪還を命じる。

天上に存在する『天使族の郷』では古代神封印の秘密(祈り)を“彼”より託された天使の巫女は代々王室守護騎士隊(ロイヤルガードナイツ)によって守られていた。
しかしオズワルドの追撃は激しく、王室守護騎士隊はほぼ壊滅状態となってしまった。 最後まで残った『巫女リリーナ姫』の警護は隊長の『ミリアル』とその弟『ヒイロ』のみであったが、 その逃亡の最中、そのミリアルも失ってしまう。 絶対絶命のピンチに“彼”は守護天使ヒイロに加護を与え、ガンダム族の『騎士ウイング』の姿を授ける。 そしてこの処置は同時にヒイロに鎧闘神としての力を与える事となった。

古代神の復活を予見していた『黄金神』は同様の処置を死神、龍神、魔神、人造人間に施しこの事態に備えていた。注16
だがやがて、その“彼”自身はバロックガンにより封印されてしまう。
身動きの取れないスペリオルドラゴンは、シャッフル騎士団に神託を与え。
この新たな選ばれし者たちを導く任に当たっていたのだが、後に彼らもまたバロックガンの魔力にかかり、石化されてしまう。。

この事態に“彼”は、四人のガンダムとそのパートナー達に自らの内にあるアルガス騎士団の魂を分散させ、加護を与える。
これらの助けにより、なんとかブリティス王国にてオズワルドからリリーナを守るウイング達であったが、 そんな彼らに古代神により操られ、『ヒイロ』と同等の力を得た『ミリアル』こと『騎士エピオン』が戦いを挑んでくる。

動揺し一度は敗北するウイングであったが、突如現れた『謎の騎士ガンダムエックス』の力により『バーサル騎士』の称号を得て、 見事ミリアルに施された古代神の呪縛から兄を解放することに成功する。

しかし、リリーナは『天使ドロシー』の手により古代神の元へ連れ去られてしまう。

そして舞台は再びラクロアに移るのだが、残念ながらこの先は語られてはいない・・・。注17


その後リオンカージと呼ばれる世界が確認されるものスダ・ドアカとの関係は不明である。

沈黙の後;新たな時代の幕開け

そして長い沈黙の後、物語は再び紡ぎだされた…。
注18
天宮において、三世界のガンダムに加護を与え、悪に落ちた子孫の魂を救う。
いまだ彼の戦いは終わっていない・・・。





注01
『ラクロア』が『伝説の地』と呼ばれる由縁はこれらの事にあるのだろう。 尚、OVA三章ではガンダム伝説の発祥がアルガスにあると言っている。 ガンダム族は神族系だと思われるためそちらの伝説も気になるところだ。

注02
それは時の将頑駄無により二番目に武者の位を得るほどであった。 後の世に出てくる真駆参は真悪参の子孫である。

真駆参は「武者○伝」や「武者風雲録」などのマンガ媒体で異世界に帰った(スペドラ本人であった)と言う記述もあるが、 コミックワールドや公式資料では武者飛駆鳥の師匠として、「新世将頑駄無」として、その後も天宮に残っていることが記されている。

「武者烈伝・零 銀狼之章」では白銀の盾と銀狼剣を頑駄無軍団へ返還している。
更にその後の子孫に武者鋭駆主(抜刀武者逆伐)、鬼面闘士凄丸がいる。(HJが設定を二転三転させてたが衛府弓銃七もか?)

・・・って殺伐としてろくな奴がいねぇ。人間不信(真駆参)、改心したと思ったら自分勝手(逆伐)、親殺し?未遂?(凄丸)・・・。
ある意味この一族は呪われてるのかも知れない・・・(汗)

また、騎士は真悪参の生まれ変わりとする記述もある。

注03
この竜の体と『三種の神器』は『スペリオルドラゴン』の体を構成するのに必要であった為だとと思われる。
それは“彼”の装備が三種の神器+バーサルソードの変形したものであるからだ。

注04
スダ・ドアカにおけるバーサル騎士とは「世界を守る者」を意味し騎士の中で最も高い称号である。[トレカ版の裏書から] もしかしたらこの称号の起源も“彼”にあるのかもしれない。

注05
以前はおそらくこの時に『銀の盾』は天宮へと還り真悪参の一族の者へと渡ったと考えられたのだが・・・、 どうやら『ナイトシールド』と『銀の盾』は同一のモノではない可能性がある。[「武者烈伝・零 銀狼之章」から]

スダ・ドアカには12月24日の夜に子供の靴下にプレゼントが届くというクリスマスの習慣がある。
そしてスダドアカにおけるサンタの正体は実はスペドラであり毎年子供たちにプレゼントを配っている様だ。
しかしスペドラ空位の時代はその慣習もなされなかった。 スペドラがスダ・ドアカを去ると恐らくサンタの役はその子の親御さんが担っていたのであろうと思われるが、 スペドラのお膝元であるラクロアのジムヘンソン家においてはその伝統は厳格に守られていたようで、 騎士ガンダムがスダドアカにやってきた始めの年にはプレゼントを貰うことができなかったようだ。
そんな彼もスペドラ復帰後は遅れながらもプレゼントを貰えたようである。
またジムヘンソンJr.はサタンの正体がサンタだということを直感的に見抜いていた。(サタン本人は必死に否定していたが)
それは彼が純粋な子供であったが故かもしれない・・・。尚これは憶測である。


一応誤解のないよう書いておくがもともとこのエピソードは横井画伯の漫画に出てくる洒落である。
しかし結果的にスペドラは神であったという事になっているので、 これらの事もスダ・ドアカにおけるスペドラ信仰の一端ととれるのでないかとも思える。
ちなみに我々の世界におけるクリスマスというのはキリストのミサと言う意味であり、「メリークリスマス」は「楽しいクリスマスを」を意味する。 スダドアカにおけるクリスマスという言葉にはきっと我々の世界とは違う何か別の意味があるのだろう・・・っと。

注06
実はこの期間、彼はザビロニア戦役に関わっていたという見解もとれる。
それを裏付けるのは黄金神話編に出てきたヘッドシリーズである。
これはスペドラの記憶にある強敵を具現化したものであり、ナイトガンダムとして戦った『ジークジオン』、『ファントムナイトサザビー』、 そしてスペリオルドラゴンとして戦った『ルーンカロッゾ』、『ジークジオンマブーゼ』、『アサルトバスター』などのヘッド(頭)が存在し、 これに加えて円卓の騎士しか知らないはずの『ギガサラマンダ―ヘッド』が加わっている為である。

同様の例としてアルガス騎士団が倒した『ジオダンテヘッド』もあるがこれはアルガス騎士団の魂がスペリオルドラゴンと共にあるため一応の説明はつく。
又竜の首飾りの件もある。
もしくはシャッフルはスペドラと魂で繋がっていたということかもしれない。その為キング二世しか知らない敵をスペドラは知っていたと・・・。

尚このヘッドシリーズにはナイトガンダムとして登場する以前(創世の時代)の記憶は加わっていない。


ちなみに円卓の騎士編に登場する円卓とは、上座下座が存在せず、 座るモノが王であれ騎士であれ、そこに上下関係が存在せずみな平等であることを意味している。[出展はアーサー王伝説]

円卓はブリティスが有名であるが、実はラクロアにも存在する。
それはアルガス騎士団とバーサル騎士そしてレビル王がジオン決戦前、話し合いの場で用いられたものがそうである。

これら平等の精神もまたスダ・ドアカにおけるスペドラ信仰の一つであった可能性がある。
それはシャッフル騎士団として神であるスペドラ自身が、歴代の勇者達と肩を並べていることからも伺える。

注07
当時『スペリオルドラゴン』という名の知名度は極端に低く、 主に『金色の龍』などと呼ばれあのラクロアの民ですらその名を知っているものはいなかった・・・。
(少なくとも92〜93年当時この時点ではアムロも機甲神編でガンダムと呼んでいた)
そんな中伝説の勇者である彼の名を知っていたの分かってるだけでは、 代々機兵乗りの家系であり最も聖機兵や機兵事情に詳しいロナ家のセシリーだけであった・・・。
(カードダス史上初めて彼の名を呼んだのが彼女だった。その時彼女はスペドラを伝説の勇者とも呼んでいる。)
そして、彼自身は単独で真聖機兵を操ることができた・・・。

元々彼らには何らかの関わりがあった可能性は高い。
二つの聖機兵は二人の聖神、邪神が作ったという伝説も残されている。[初出は星野版ではなく当時のボンボンQ&A]

注08
これは肩にゼータとνの面影が出始めたことから判る。
漫画元祖SDに面影の記述があり、『光の超機甲神』編カードダスのEXの周囲にはアルガスの魂が浮かんでる。
これは後に人面相(?)になりナイトガンダムとサタンに似てくる。SRは右肩が悪、左肩が善を象徴してるのだろう。
また、聖機兵コンプリートボックスでは融合途中の場面を見ることが出来る。

後に数多く出る、スペドラのバリエーションだが、 ストーリーには出てこなかった幻のバリエーションも存在する。
スーパーファミコン版『円卓の騎士』に出てくる未来カードダスの『ハイパースペリオルドラゴン』と、 黄金神話時の読者企画に載っていた四つのバリエーションの1つ、『機兵タイプスペリオルドラゴン』である。
(ちなみに他の三つのバリエーションは結局黄金神話で登場。)

ハイパースペリオルドラゴンはEXに酷似してるため、時期的にもEXの原案になったものだと思われる。
また、機兵タイプスペドラは、シャッフル騎士団キングオブハート時代のスペドラの乗機だと 妄想すると素敵である。

注09
出展は『元祖!SDガンダム』5巻。しかし実際カイザーワイバーン、スペリオルカイザーは黄金神話編までその姿を見せることは無かった。
これは恐らく設定事態はあったのだが出番が無くなり結局三年間寝かす結果となったのであろう。
それまで暴龍は騎兵の谷でずっと眠っていたということかもしれない。

注10
これはナイトガンダム物語最終章の『超機甲神Gガンジェネシス』の裏書「しかしこの超機甲神を乗りこなせる者は、もういない。」からだが、 次章でシャッフル騎士団としてゼフェランセスとネオが登場するため結果的にこの記述は矛盾する。

シャッフルの人達がそんなに年くってる様に見えない事から考えると未来の戦いの為スペリオルドラゴンの手で冷凍睡眠でも受けていたのか?はたまたナノスキンか?
ちなみにネオは人が生まれる前のスダ・ドアカに向かっている。[「運命の三騎士」カードダスから]

考えてみればこの時はドゥームハイロウでユニオン族が全て消滅していた。上記の理由でなければそういうことなのだが、意外ともろくてこの裏書も泣けてくる・・・(涙)

注11
これは先の『聖竜の王者編』で『神聖機兵ガンレックスα』がノーマル状態で出ていることにより過去4年のうちに結成されたと推測できる。

注12
前筆した様にシャッフルはデビルスペリオルの影響でその力を出し切れていなかった。[カードダス裏書より]

しかし体内に『黄金魂(ゴールドスピリッツ)』を持つ『選ばれし者』ならば紋章の力を十分に発揮することできたのだろう。
各『神機』の名前からも彼らもいつかは紋章を受け継ぐことになっていたことがうかがえる。 ただそれがあまりにも早過ぎただけで…。

ちなみに機兵版スペリオルドラゴンという初期案も存在しており、 どことなくキングシャッフルに似ている。

注13
暴龍とユナイトする事ができるのは紋章キングオブハート(もしくは黄金魂のどちらか)を受け継ぎし者のみの様である。

暴龍は意思を持った鎧の様なものあり、そのユナイトした姿は『謎の暴龍神』『太陽神ゴッドカイザー』『黄金神スペリオルカイザー』など―神と名の付く機兵になる。 暴龍はユナイト時は身体部分をなしユナイトする者は頭部をなす。
このプロセスは『戦神機』と全く同じであるため『戦神機』は『黄金神』を元に創られたと予想できる。
またデスペリオル三魔卿の機兵は操者が機兵と融合するというシロモノであったことから、 これらのタイプの機兵は創世戦争でも上位の者が使っていた仕様の様である。

注14
これこそがが光の騎士スペドラの後継者の誕生の瞬間である。
しかしすぐにスペドラが復活してしまうため、 結局『選ばれし者』達はスペドラの下働きをさせられる羽目に…。

太陽騎士ゴッドは『光の騎士スペリオルドラゴン』と同質の存在だったと思われる。

追記:しかし五人合体とはハードルが高すぎる。常に五人で行動していないと意味が無い。 そういえばスペドラは騎士+サタンを一人と考えれば五人合体だが・・・。

注15
カードダス『バトルオブナイツ』と『鎧闘神出現』のプロローグカードの黄金神と『閃光の黄金神』以降の黄金神のデザインが異なる
。これは前者が『古の黄金神』であり後者がS(スーパー)版『黄金神』ということになる。
ということは注09の設定が生きていれば更にEX(エクセリオン)版黄金神とSR(ソーラレイカー)版黄金神がいる事になる。SR版・・・(惚)

注16
魔神の出身国ウィナー国が滅んだ時期が数年前であることから、 実は暗黒卿事件から数年経っているor黄金神話の一年の戦い以前のSRが健在の時に処置されたという事がわかる。

注17
つまり打ち切り(泣)

注18
『SDガンダムフォース』に関してはSDGF外伝のリリジマーナ姫が言っていた言い伝えがスペドラの出現を示すものである。
コロナ・ノバの設定とあわせてスペドラ復活の周期を読み解く重要な鍵になるかもしれない。(つまり約千年に一度復活するとか)

ちなみに『SDガンダムフォース』の裏設定はいろいろ凄い事になっている。
外伝との直接的な繋がりは「今の所は」存在しないので割愛する。

注20
スペドラは騎士でもサタンでもない第三の人格である。
また「武者烈伝・零 銀狼之章」では騎士が「神が仕えわした」と言っている。
もしかしたら騎士もサタンもスペドラという神に取り込まれただけなのかもしれない。

解説

本項は以下の事を重要視しております。

ナイトガンダムとサタンガンダムはもともと武者真悪参であった。
天上世界の存在。
黄金神はスペドラの黄金機兵であるということ。

まず真悪参について、真悪参=騎士ガンダムという図式を疑問視している方々も稀にいるようですが、 これは外伝打ち切り後に販売されたカードダス『モビルパワーズ』やその後のメディアでも証明されてます。
またもともとスペリオルカイザーが古代のスダ・ドアカに存在したという資料はありますが、 真悪参=騎士ガンダムを否定している資料は多分ないはずです。

次に天上世界について、これは割と初期の頃から匂わせてましたが『天上』という言葉は『鎧闘神戦記』で初めて出てきた筈です。『天使の郷』もこの天上世界に属します。
カードダスの『天使の郷』を見る限り天上世界とは実は天空に存在するコロニー群だったのではないかと思えます。
武者世界における天の島のような物でしょう。
尚、本項ではマスターが最後に逃れ手に入れようとした『天空』というフレーズもこの天上世界を指しているモノとして解釈しております。 そして彼ら暗黒卿の一派もまた元は天上の者だったのではないでしょうか。

最後に黄金神が機兵であるということです。[カードダス バトルオブナイツ200番より]
これにより黄金神がスペドラの本来の姿とは限りません。 また彼らと同等の力を持つと思われる存在に暗黒卿がいます、彼もまた元は天上の騎士だったのかもしれません。

ちなみにスペドラは地上(スダ・ドアカ)の守り神(監視者)としての役割を担っていたようです。


まとめ

加えてこの考察を書いていて一つ気付いた事があります。
それはスペドラの戦う目的が、 「人間とMS族の共存」という事に集約されるのではないかと言うことです。

そもそもそれは、宿敵バロックガンと最初にいがみ合った方針であり、
スペドラが復活するきっかけとなった最大の理由と思える事柄であるからです。
(バロックガンは人間を要らないといい、ジークジオンも人間への恨みから人間を追放しようとした。)


そしてそう考えると少なくともジークジオン編、機甲神伝説編、鎧闘神戦記編そして聖機兵物語編で彼が戦う理由にはなります。
(機甲神伝説はジークジオンの復活、聖機兵物語では人間とMS族を見守るガンレックスに加担していることから)

またそう考えるとユニオン族という存在「人間とMSの同盟」としての意味を見出すことができ、
『騎士ガンダム物語』(ゼロ編)での戦う理由も見い出せます。
(ユニオン族は一時すべて、遺跡エンジェルハイロウによって消滅させられた。)

(黄金神話では地上の危機という理由があるが、円卓の騎士に関しては関わっているかも定かではないが、 関わっていたとしたら永遠の命とはそれほどの禁忌なのでしょう。スペドラ自身も死ぬというのに・・・。)

これらの動機は『SDガンダムフォース』でも当てはまりそうです。



<2004年08月07日>制作、その後何度かの改定
<2008年08月26日>改定
<2009年01月10日>画像追加と追記、改定。


新旧黄金神比較図



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