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クラッシャーズ考察
(SDコマンド戦記より)



皆が武器を持ち。戦いに明け暮れるそんな世に一人の一風変わった男がいた。
その名は『ヘビメタガンダム』。
彼の武器はギター一本、愛器『スタインMZカスタム』を手に、 各地を放浪しながら歌い続けていた…。
そんなある日、彼はある男と運命的な出会いをする。 「だめだ!歌がなってない」それは今まで孤独に戦ってきたヘビメタにとって衝撃的な出会いだった! 「歌ならばわたしにまかせなさい」『店長』注01と名乗るその謎の男と ヘビメタガンダムの伝説はここから始まった…。

彼は店長とバンドを組むためバンドメンバーを探し始める。 しかしメンバー探しは困難を極め、次第にヘビメタ自身もナイーブになっていった…。 注02
そこで当初バンドの三味線奏者として練習していた店長は、彼が音楽活動に専念できるよう店長をやめ 『ジャーマネ三河』としてマネージャーに転身、
ヘビメタのマネージメントとメンバー探しを 一手に引き受けることとなる。
そうして最初にジャーマネが連れてきたのはドラマーの『ハリケーンガンダム』であった。 そのドラムテクは地を割る程であった!注03 次に仲間になったのはベーシストの『スパークガンダム』、その指先を肉眼で確認することはできない!注04 最後に仲間になったのはキーボード担当の『ミディガンダム』とボーカル担当の『トロン』、 そのメロディと歌声はすべてを魅了する!注05 こうしてバンドメンバーを揃えた ヘビメタは『L(ライブ)・H(ハウス)・クラッシャーズ』として活動を開始する! 注06

しかしそんな彼らにひとつの転機が訪れる。
突如落ちてきたコロニー船そして同時に現れた 『ジオニックコレクション』を名乗る侵略者によって力による絶対支配が始まったのだ…。 虐げ気落ちしていく人々を前にクラッシャーズにできることは一つだけだった・・・。

彼らは歌った!

力に屈することなく

彼らは歌い続けた!

そしてその歌は絶望に打ちひしがれた人々の心に 希望という光を与えたのだ
しかしコネクションも黙ってはおらず 所属のロックバンド『テキサスロードウォリアーズ』や治安部隊などの妨害の中、 彼らがライブ活動を続ける事ができたのは彼らのスピリットも去ることながら 、陰ながらバンドを守るリーダーヘビメタの『ガンシャドウ』としての活動。 そして突如バンドに参加した『ブラックガンダム』 注07こと元Gジーアームズメンバー『ブラックベレーガンダム』のサポートがあった為であろう。
しかしヘビメタがガンシャドウであるということはメンバーの皆にも秘密であったのだ。

あるとき『テキサスロードウォリアーズ』の『ザック・ワイルド』によってさらわれたトロンをすくったのもまた、ガンシャドウであった。 この時、同時に他のメンバーも、ガンダムを一網打尽にしようというコネクション治安部隊長『ザウエルRジャジャ』の策略により捕まってしまう。 それを救ったのは、コロニーの落下を食い止めようとし死んだと思われていた、元ジーアームズ『キャプテンガンダム』であった。 『キャプテンガンダムFF(フリーダムファイター)』として復活したキャプテンは新たな仲間と共に新組織『ガンダムフォース』を結成する。 この後、別働隊『ガンシャドウ』ことヘビメタを始め、トロンを除く他のクラッシャーズメンバーもキャプテン直属の秘密諜報部員シークレットサービスとしてスパイ活動に参加している。

クラッシャーズに課せられた任務は主に諜報活動と元Gアームズメンバー探索。
その為彼らはストリートファイターとしてザウエルやザクトと戦ったという記録も残っている。注08

宇宙からの助っ人『スターガンダム01』も加わり、Gフォースが徐々にコネクションを追い詰めていく中、ヘビメタとスパークは『ライブユニット・スリーネイル』というクラッシャーズの別ユニットを立ち上げている
ようであるが詳細は不明である。 またガンシャドウはキャプテンを一度は追い詰めた暗殺者、『バウンティハンターグフ』と互角以上に渡り合ったという記録もある。

ガンダムフォースによってコレクションが倒された後、コネクションの黒幕が『コスモザタリオン帝国』であると判明。これを討つためガンダムフォースと旧Gアームズメンバーは『スーパージーアームズ』結成、宇宙へ旅立つ。 これにはクラッシャーズもまた、スーパージーアームズの一員としてジェネラルに乗船している。注09

クラッシャーズのスーパージーアームズとしての活動は主に後方支援のようであった。ミディは通信士、スパークは電力供給班として働いた記録がある。
注10 ヘビメタを始めとする他のメンバーがどんな活躍をしていたかは定かではない…。注11 だが、そんなある日、突如彼らは正体を隠し『ペナルティキックオールディーズ』を名乗って『コスモザタリオン軍』への工作活動を開始する。

それはザタリオン艦隊の前でゲリラライブをするという常軌を逸した、しかし最もクラッシャーズらしい戦いであった!

この工作活動はペナルティキックオールディーズ(=クラッシャーズ)単独活動であり、スーパージーアームズは認知していない。彼らが何故このような行動に出たのかは定かではない。 注12
とにかく、このペナルティキックオールディーズの工作活動の一つによりザタリオンは手痛い打撃を被る事となる。 もっとも、この時の総帥『フューラーコマンダー』にとっては仇敵キャプテンとの決着をつけるいい機会くらいにしか思っていなかった様である。 そんな独り抜け出し惑星デノモスへ向かうフューラーコマンダーを、ペナルティキックオールディーズは執拗に追跡する。

惑星デノモスYの字地点にてキャプテンを待つフューラーコマンダーであったが、ペナルティキックオールディーズの妨害に憤怒し彼らを攻撃。 だが彼らによって(仮にもコスモザタリオン総帥フューラーコマンダーの猛攻が)軽くあしらわれてしまう。そこへ呼びだされた『キャプテンガンダムF91』(パワーアップしたキャプテンガンダムFF)も合流。
フューラーコマンダーと決闘を開始する。注13 二人の激しい戦闘の中何とか自分達をアピールしようとしたペナルティキック・オールディ―ズであったが失敗。注14 怒りくるったトロンはスピーカーボールを蹴り、なんとか彼らの戦いを妨害しようとする。 そしてその拍子に、この惑星デノモスに施された「ある封印」を解いてしまう。

それはかつて『コマンドガンダム』によって封じられた戦闘超人機、『ノウムギャザー』であった。宇宙の半分を消し去るというその怪物の封印はキャプテン、コマンダー二人の戦闘エネルギーを受け飽和状態になっていたのだ。 見境なく暴れるノウムギャザーのパワーは凄まじく、キャプテンとコマンダーも全く歯が立たない。
その壮絶な光景を目の当たりにしたペナルティキック・オールディーズにやれることは一つしかなかった。

彼らは歌った。

関係ないと!

しかしそんな(お気楽な)ペナルティキック・オールディーズをも標的にするノウムギャザー。その一瞬の隙を突こうと必殺技繰り出すキャプテンとコマンダーは接触!奇跡が起きた! 光のキャプテンと闇のコマンダーが融合し『ファイナルフォーミュラー』が誕生したのだ。 その瞬間をペナルティキックオールディーズ(=クラッシャーズ)は目の当たりにする・・・。

ファイナルフォーミュラーのサザンクロスソールによって力を反転させられたノウムギャザーは再びY字の岩へ還元されたのだが、 その真実を知るのもまたクラッシャーズのみである。注15
その後ノウムギャザーは再度クラッシャーズによって封印される。

やがてスーパージーアームズとコスモザタリオンの戦いは架橋に入り、 再び融合したファイナルフォーミュラーによって悪の根源『カイザー』は倒されGアームズとザタリオンとの永い戦いに幕は閉じる事となる。
キャプテンF91とフューラーコマンダーを異世界に飛ばしながら・・・。
(グレートパンクラチオン編に続く)

こうしてクラッシャーズの戦いも終わった。
だが、彼らは今もどこかで歌い続けてるだろう。そう・・・

彼らは宇宙最強のバンド!
『L・H・クラッシャーズ』なのだから!



注01
店長はBクラブショップの店長だったみたい・・・。だが結局トロンをボーカルに迎えてるから歌は大成しなかったのか ・・?(笑)
ちなみにヘビメタガンダムは元々は独立したSDVであり、コマンドシリーズではなかった。
初出は1990年キャプテンと同期である。同時期シリーズは武者は七人衆編、騎士はジークジオン編の真っ最中であり、時のスペドラに「ヘビメタじゃないよ」とまで言わしめた実は古株SDなのだ!

クラッシャーズシリーズは元祖連載終了の93年まで4年間続いてる実は長寿シリーズである!
・・・でもラクロアの勇者から始まるジムヘンソンJr.シリーズには負ける・・・。

注02
ボーカルにガンダムをというヘビメタの意見もあったが店長により却下された。オーディションなども開いたがロクなのがこなかった・・・。

注03
ハリケーンが仲間になってからヘビメタ達は徐々に注目を集めるようになっていった、それに伴い『アジャザク』や『ゲーマルク中野』などの妨害も増えていった・・・。
これらの妨害からメンバーを守るために後に『ガンシャドウ』を生まれた生むキッカケになったとかならないとか・・・。

注04
彼の常に逆立った毛は放電による物である。

注05
ミディとトロンはジャーマネに音楽指導を受け育てられたのだ。トロンちゃんのキャラデザは菊池道隆氏。実はクラッシャーズ最強の女の子。というかファイナルフォーミュラーにも勝った事あるので宇宙最強?宇宙服なしで宇宙空間を飛べる。

クラッシャーズメンバーそれぞれのデザインラインは80年代から90年代初頭の音楽バンドなどから来ていると思われる。

注06
しかし実際バンド活動だけでは食っていくことは難しくライブの無い日は皆バイトをして生計を立てていた。

ヘビメタはコンビニ店員、スパークは工事現場で、ミディとトロンは夜の流しのバイトをしていた。ハリケーンのバイトは祭りの太鼓打ちと相撲取り(バイトでできるのか?)であった。 後にTV出演やCM出演も果たしている。またジャーマネも行司のバイトをしていた(?)様である。実は彼はトロン親衛隊も率いていた。

注07
ブラックガンダムはパーカッションが得意なモヒカンである。
しかし、ブラックガンダムがライブ活動に参加したという記録は残っていない。

注08
この戦いにはジャーマネやブラックガンダムことブラックベレー、『ロシア名物ピロシキ将軍』こと『レッドベレーガンダム』も加わっていた様である。
「おれより強いガンダムにあいにいく!!」(惚)
この頃彼らストリートファイターは人気を博しUFOキャッチャーのぬいぐるみなどになっている。またトロンと『ザク花田』(ザクの花)による婚約騒動もあったがけっきょく破局している・・・。(変な文)

注09
ジャーマネは地上に残ったようだ・・・。

注10
トロンちゃんはコマンドの遊び相手、他のメンバーはする事が無くて泣いていたという記録がある。ヘビメタ・・・リーダーなのに・・・。いや!きっと違う!↓に続く。

注11
ヘビメタは『ペナルティキック・オールディーズ』の為の準備をしていたのだ。ペナルティキック・オールディーズの活動の為にはサラミス級巡洋艦ペナルティキック・オールディーズ仕様が必要であり、しかもスーパージーアームズには内緒で調達しなければならない。ジャーマネの居ない今、そんな切れ者はヘビメタ!君しか居ない!!

注12
CDのブックレットでは「私は兵器」は反戦歌という記述がある。彼らの目的は反戦活動だったのかもしれない。そうだとすれば正体を隠しどちらの軍勢にも属さない第三の勢力として活動していたことも説明がつく・・・。

注13
キャプテンF91はおそらくSGアームズメンバーで初めてペナルティキックオールディーズと接触した人物である。しかしその正体に全く気がつかなかった・・・。
クラッシャーズの変装は巧みなのだが、 この時の格好は服着てサングラスかお面を被っただけのものだったので気付いてもいいと思うのだが (トロンなんてまんまだし)・・・漫画ではハブられて泣いているヘビメタなどの話があった為、 最初みた時は「忘れんなよ!」と悲しくなったもんだ、忠実な部下だったのに・・・。

注14
「応援ありがとう!でも危ないから下がってて」お前の為に歌ってんじゃない!
ほんとアニメ版のキャプテンは・・・いい子ちゃんだし・・・。ある意味SDGFキャプテンにも通ずるモノが・・・。

注15
この時の合体はキャプテンとコマンダーの二人には記憶がない。


解説(思い入れ)

とまあ管理人のクラッシャーズヘの"愛"のみで書いてみましたがいかがでしょう?
今思えば、ナイトガンダムと同じくらい好きだったんだな〜と、 ボンボンで横井画伯の『元祖!SDガンダム』が終わった時に何故かすごく悲しかった, もうクラッシャーズに会えなくなるからだったんだな〜と涙。
いつか完全版『元祖!SDガンダム』を出して欲しいものです・・・。

というわけで
元祖を描いてた神様『横井孝二』画伯に!元祖ベロ絵の『かげやまいちこ』氏に!
トロンちゃんの生みの親『菊池道隆』氏に!
劇場版で他のコマンド連中そっちのけでクラッシャーズ主役のアニメを作ってくれた
『アミノテツロー』監督やアニメスタッフに!

そして「バンドにしようぜ」とクラッシャーズ結成のきっかけを作ってくれた
プラモ怪人こと故『小澤勝三』氏に!

心からバーイセンキュ!!
END



2004年08月07日著、その後何度か改定。
2008年01月27日改定追加
2009年01月10日画像追加

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