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アクセシビリティとユーザビリティ

ウェブサイト構築のヒント集 > 「アクセシビリティとユーザビリティ」

アクセシビリティとは

アクセシビリティとは(ウェブ制作において)よく使われる概念ですが、 これまで極力使わないようにしてきました。 この言葉の意味するところは、やや曖昧であり、理想主義的であり、だからこそアクセシビリティ・アクセシビリティと連呼すれば 大風呂敷を広げたペテン師の雑言のように文が鈍ら(なまくら)になると考えたからです。

じゃあ、結局何なのかというと、 閲覧者に強制しないというコトであり、 何かが欠けていても情報の獲得が不利にならない構造というコトです。

曖昧なので、アクセシビリティを考慮した例を列挙してみます。

ベータ仕様のビデオも置いてあるレンタル・ビデオ店だとか、 左利き用のハサミも売っている文具店。 道路に点字ブロックを敷設、階段の横に角度の浅いスロープを併設、エレベーター以外の乗降手段として非常階段を設置...、 そういう具合の考え方です。

多数派・主流派に合わせるのではなく、 考えうるあらゆるパターンを想定して対処する。 アクセシビリティの実現とはそういうコトです。

パーフェクトにアクセシビリティを実現しようとすれば、それはそれは困難な道のりです。 しかし、概念には賛同してやって可能な限り実現するという方針が望ましいでしょう。 以下のようなパターンはアクセシビリティに反する悪い例として、よく取り上げられます。


ユーザビリティとは

ユーザビリティもアクセシビリティ同様、一言で要約するのは困難な概念です。 「使い勝手を悪くする要素の排除」によって、「使いやすさ」を実現するというような感じです。 「使いやすさ」には個人差や状況による変化があるものなので、一概にどうとは言えないものです。

ウェブのユーザビリティとは、何なのか? 一つの例え話として「泥棒に優しい引き出し」というものがあります。

分類標識付き引き出し

もちろん、鍵はかかっていませんし、上から現金、宝石、証券、手形、秘密文書と区分けされているので 目的のものが簡単に見つけ出せます。 株券を盗みたいのなら上から三段目、機密事項満載の黒革の手帳を盗みたいのなら一番下だとおおよその目星がつくわけです。

要するに、最短で目的の場所に行けるように工夫してやりましょうというコトです。 リンク構造が不便だったり、リンクの名称が直感的に分かりづらい命名だと(いかに内容が優れていても) ビジターは迷った挙句、サイトから出て行ってしまうかもしれません。 丁寧な案内標識を分かりやすく設置するコトが求められます。

このように書くと、ユーザビリティって簡単なもの? と、思われるかもしれませんが、あくまで一例を示したに過ぎません。 他の有名な概念としては、慣習に従えというものがあります。 例えば、リンク先に飛ぶアンカー・テキストは未訪問なら青字に青の下線、訪問済みなら紫字に紫の下線で表示されます。 実際のところ、リンク部分の青や紫は目立つ色でもないし、分かりにくい表現であるとの見解もあります。 CSS でこのあたりは(目立つように)変えるコトができますが、 大きく変えてしまうとビジターがリンク表示だと気付かないかもしれません。 だから、ユーザビリティ的にはアンカー・テキストの表示形式は変えない方が良いという結論になります。

また、スクロール・バーが右側に表示されるのだからリンクは右寄せで設置した方が良いという考え方もあります。 右サイドにリンク集があればスクロール・バーとの距離も短く、 マウスを最小限動かすだけでリンクのクリックができるからです。 しかし、ナビゲーション・バー(サイト内のコンテンツ案内)は左サイドに設置されている方がシックリきます。 慣習として、左サイドにナビゲーション・バーがあるものだと多くの人が思い込んでいます。 だから、右サイドにリンク集を寄せるのはユーザビリティに反するという結論になります(ちょっと、微妙ですが...)。



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