remove
powerd by nog twitter
NSR
世界最強最速検索!
NSRストロング
 
Web NSREX

NSRDB
聞いた事ない生物名はまずここで基本情報を!
謎の生物データベース

話題の環境保護デジタル絵本
Keep the Water Clean

噂のマイティフロッグが跳ねる!
ZX-6Rをおおいに語る会
おおいに語るBBSもあるぞ

自称・赤い彗星の軌跡
SV400Sをおおいに語る会
活動は休止してますが記録は読めます

NSR管理者のビターな呟き
「ガイさんの苦言」

情報/質問/感想はこちら
コンタクト NSR


ご注意
リンクについて:ご自由にどうぞ。「相互リンク」はしません。返事が面倒なので一報はいりません。
その他はトップ画面のこの位置を参照してください。

Banner: Large / Small

広告:amazonを使ってみよう

[広告]




Reports 人喰い巨大ミミズ

生物はいったいどの程度まで成長するのだろう?太古に栄えた大形爬虫類は寿命が尽きるまでその体躯は成長し続け、数10mの体長に達したと言う。1億年後の爬虫類はそこまで大きくなる事はできない。我々ヒトでは、2mを超える事も稀だ。それは、我々の遺伝子には一定の加齢の後には骨などの伸長を停止するプログラムが組み込まれているからだ。体躯が大きくなっても、それを支える骨格の素材はカルシウムであり続けるわけで、その強度には限界がある。また、体に加わる物理的な力・・・例えば走った時に加わる遠心力は同じ形のもので全長が2倍になれば16倍になる。こういった事を考えるとむやみに体を大きくする事は厳しい自然界を生抜く上で得策ではない。つまり、我々や、高等な生物の体が一定以上大きくならないのは、進化の一つの方向性を示しているといえよう。

しかし、原始的な生物は未だにそのような「伸長の安全弁」を獲得していないものもいるようだ。

この写真は群馬県秩父山中で発見された巨大ミミズのものだ。中央の白い四角は筆者が比較の為に置いた煙草の箱で、一辺が9cmある。通常見かけるミミズとは比べ物にならない大きさだということがわかるだろう。この場所は深い山奥の沢で、辺りは豊かな広葉樹林帯だ。このミミズが巨大化した原因は3つ考えられる。まず、谷が深いために太陽光が届きにくく、ミミズの「一斉頓死」が起こりにくい事。また、土地の傾斜がきつい為に土壌が柔らかいために大きな体でも潜行しやすかった事。そして、豊かな森に供給される豊富な栄養だ。

このような、特定の環境における先祖返り的な巨大化は、原始的な生物にはしばしば見受けられる。例えば、ニュージーランド沖カイコーラ海底谷に棲むと云う10mを超える巨大イカなどがそうだ。巨大イカが、マッコウクジラに残った傷跡からその存在を知る事ができるのなら、秩父の各地に見られる直径1から数mの穴は何を示すのか?

結局、ミミズは環境さえ許せば大きくなり続けると言える。最適な条件下でのミミズの寿命は定かではない。しかし、世界の各地に残る「巨大な長虫」の伝説・・・砂の中や水の中から不意に現れ、人間をもひと呑みにする怪物は、あながち全くの絵空事でもないのかも知れない。

[文/写真 ヘンケン・G・ヘッケナー]



実はコレはイイヅカミミズという種で、秩父などに棲息する大型のミミズらしい。箱根なんかでは、もう少し違った風貌(色が濃くて硬そうな感じ)の奴もいる。また、アフリカには、本当にメータークラスのミミズがいるそうだ。