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Reports 呪いに勝てるか!?噂の心霊スポット「富士の人穴」に行ってみよう

富士の人穴に行ってみる

噂が噂を呼ぶ「人穴」とは…

富士山の周辺に多数存在する溶岩洞穴のひとつで、江戸期に隆盛を誇った冨士講の聖地である。
これがまあ、一般的な説明である。もう少し詳しい一般的な説明は、gooにて参照されれば十分かと。リンクを辿るのが面倒な人向けに少々引用すると…。

富士山信仰全盛の江戸時代には、富士講の聖地で、洞内で修行をする人も多かったという場所。富士山麓では、もっともミステリアスなムードが漂う洞穴には、まつわる伝説も多く、1203(建仁3)年には、源頼朝が仁田忠常(新田四郎)に人穴探検を命じ、家来が息途絶えたといわれる。現在も穴の入口は石碑、石塔に囲まれており、異様なムード。足元は水がたまっているので、入洞は懐中電灯と長靴が必要。全長は90m。

まあ、多少ミステリアスだなんだ言ってるが、総合的にはよくある観光スポットのひとつということだ。だが、ただの観光スポットならば我々が敢えてレポートはしない。人穴にはこんな噂もあるのだ。

人穴での恐怖体験 その1 / 人穴での恐怖体験 その2 / 人穴での恐怖写真

要約:左から順に、「人穴で心霊に出会い、帰りに車の運転を誤って事故りそうになった話」「人穴で心霊と出会い、帰り道の運転中に奇怪な体験をして驚いた話」「人穴で撮影した何もない壁にじっとり覗き込むような人の顔が浮かび上がってるように見える写真」だ。

ま、心霊サイトならここで、あな恐ろしや、という話になるのだろうが、生憎我々は科学の使徒NSRだ。「体験談」などというのは何の科学的根拠も持たない。体験、つまり現象が実在したというならば再現性を示さなければならない。再現性があれば、我々はその「心霊現象」を実際に起こりうる現象として認めよう。再現性?つまりもう一回行ったら、同じ事が起こるのか?ということですよ。じゃあ自分で行けって?だから行って来たんじゃあないですか。

最後に、人穴にまつわる心霊なんかよりもっと怖い話を紹介しておこう。
なんでも我が国には、「富士山の活動を神通力で、押さえている国防の戦士たち」が存在しているらしいのだが、かつて日本に富士山噴火による終末をもたらそうとする組織―「オウム」と名乗っていたーと、その彼らとの間で闘いがあったらしいのだ。そして、その闘いには人穴の戦士(?)も加わっていたらしい。

情報ソース ※全文をまじめに読む必要はありません。
一部引用:「 富士山本宮浅間大社と村山浅間神社は近隣で車でいくと30分程度の距離ですよ。
私は、浅間大社の神官さん数人と知り合いですが、富士山の噴火のことでよく話し合います。
実は、村山修験の力をもってしても、富士山の噴火が押さえられないことがわかってきました。
人穴の富士講も一緒に合力してもだめです。そこで我々日蓮宗の力を求められました。
富士川河口断層帯というのはそのさきが東海地震、そしてもっとさきが東南海地震につながる大断層です。
富士川というのは、実はフォッサマグマで、身延山はそのフォッサマグマの一番要のところにあるのです。
この近隣からは、水銀や金が産出されまた地の底から温泉も湧きます。
ある種の鉱物マテリアルが産出されるのですが、無機触媒効果とランダム系非結晶体による鉱物波動エネルギーにより地震を押さえ込んでおります。
実はこのヒミツがオウムに漏れました。
オウムが身延山の近く富沢町に軍事研究施設を作り”地震兵器”なるものを開発実験をしていたのです。
すんでのところで、我々はオウムのこの陰謀を阻止することができましたが、その兵器工場からは、ヒヒイロカネの錬金術を悪用した武器などが、公安警察により多数押収されたのです。
また富士宮にあったオウム本部は、身延山と富士山を直線で結んだ中間点に位置しており、我々がスサノオを押さえてて、散らしている波動パワーを 増幅して取り出し、富士山の大地震をおこそうとたくらんだのです。
彼らの世界終末論は、人災なのでした。」

道を踏み外して突っ走る人間は半端な心霊より恐ろしい。

人穴発見

今回、久々にNSRにおいてもっとも崇高な移動手段とされるマシンでの出動となったが、御陰さまでいわゆる「フロントガラスに人が!」みたいな心霊現象はあり得ない。フロントガラスないからね。ついでに、「後部座席に人が!」ということもあり得ない。後部座席もないんだもの。しかしもし心霊というものがいて、我々を事故に遭わせようとするならば、それは四輪に対してより楽なものとなるだろう。夜道、暗いカーブに砂でも撒いてあれば簡単にお釈迦になってしまい兼ねないのがバイクだからだ。
そういう意味では、怪現象と渡り合うのに敢えて不利な状況で挑む、これこそNSRの男気と言えよう。
さて、道中で港に行って魚を食べたり牧場で肉食べたり(本当はそっちが目的だったなどということは断じてない)していたので、問題の人穴…というより人穴神社についた頃には陽が暮れかけていた。
さて、大きな石の鳥居をくぐり進むと、なにやら広い場所。どうやら駐車場として整備されているらしい。なんだ、立派な観光スポットじゃないか…日曜日だってのに車1台も停まってないけど。
周囲は非常に静かだ。時折鳥の鳴き声がする以外、後は音も無く霧雨が降っているのみ。

神社の境内へと続く石段の左右には数多くの苔むした石碑が林立する。それらのいくつかは崩れ打ち倒れているものもある。看板の説明によれば、様々な目的の石碑があるとのことだが、見る限り多くは墓のようだった。
境内まで登ると、こじんまりした人穴浅間神社がある。「穴」は?無いじゃないか。そう思い振り向いたその先に、曰くありげな二柱の柱と石灯籠が。どう見ても間を通って先に行けという雰囲気だ。近づいてみると、やはり、そこから地下に伸びる石段、その先には日の光の届かない闇があった。
いよいよ潜入である。この「門」から先は異界、霊が出るのか白装束が出るのか、或いは国防の戦士が出るのか…いずれにしても我々に友好的とは思えない(というかそういうのと友好的にしたくはない)。

人穴潜入

ぽっかりと口を開けた暗い穴に向かって、ごつごつした岩の階段を降りていくガイは、あらゆる方向からの妖、心霊の攻撃に備え猫足立ちと警戒の構えを崩さず、一部の隙も見せず、一歩ずつ確実に進んでゆく。(※一般に「心霊」と呼ばれるものと拳で格闘出来るのかは敢えて考えない。考えるだけ無駄だからだ。杞憂というヤツだ。)

幸いにも心霊とも「アーレフ」とも「国防の戦士」とも戦うことなく無事に階段を降りきり、奥を見据えると何も見えない。それなりの奥行きがあるようだ。そして、初夏、Tシャツ1枚でも汗ばむ日であったにも関わらず、あたりは冷たい空気に満ちていた。
「…温度が低いですね」そう言葉にしたソニーの息が白い。「地下の洞穴だからな。このあたりの溶岩洞は冷たい地下水を媒体にした天然の冷蔵庫みたいなものだから、鳴沢の氷穴なんか真夏でも氷があるだろ」水をよく通す溶岩と富士周辺の豊富な湧水の存在から見当をつけて、ガイが答える。如何に心霊スポット探訪企画とはいえ、(自称)科学の使徒NSRの宰相、「外気より寒い=霊気」などと安易な妄想はしない。
「なるほど…」そう言って警戒態勢を解き直立しようとしたソニー。しかし、その時、この洞窟が一時も気を抜けないデンジャラスゾーンであることをを二人は思い知ることになる。
立ち上がりかけたソニーに目をやったガイは咄嗟に叫んだ。「危ない!立つな!!」

「!!」

…非常に危険なブービートラップだ。なんと、階段を降りきって安心して立ち上がろうとすると丁度頭をぶつける位置に天井から岩が突き出していたのだ(※単に天井が低いとも言うことは可能だ)。紙一重で直撃を免れたソニーは、改めて腰を屈め、警戒態勢をとる。

それは警告なのか?

さて、これ以上奥に進むには明かりが必要だ。しかし、ここであり得ない事態が発生する。
暗闇を前にソニーが発した言葉は「いやあ、しまった。この前買ったLED付きの100円ライター持ってくれば良かったっすねえ。」…何という事か。NSRの主力調査員たる者が、洞穴探査をするのに光源を持って来ないとは!まったくあり得ない。しかも100円ライター?バカじゃねえのかコイツ?
だが、或いはこのようなあり得ない失態こそ、既に始まっていた人穴の呪いなのかも知れない。呪いと呼ばれるものはとにかくこの世ならざる力の行使なのだろう。であれば、それが3次元的な時間軸に沿った因果関係を持って現れるとは限らない。この場所に来た為に起こる結果である呪いが、この場所に来る前の行為の結果として現れることもあるのかも知れない。…きっとホーキンス博士なら詳しく説明してくれるに違いない。
これは、これ以上進むなという霊達の警告か?…と、土曜夜8時の心霊特番ならナレーションが入るに違いない。

しかし当然、呪いだろうとうっかりだろうと、ガイにそのようなぬかりはない。カバンを探って取り出したのは、その高い耐久性で有名なマグライトだ。しかも、通常の単三電池2本のものではなく、ガイがよく愛用する単二電池4本のもの…でもなく、単四電池一本のものだ。…あれ?小さいな?ガイまでもこのような失態を…やはり呪いなのだろうか?
思った通り、ほどよく消耗した単四電池の光量では、一歩先程度しか照らせない。それでもその明かりを便りに進むガイの後ろで、一歩先すら見えないソニーが見えない見えないと情けない声を出している。

仕方がない。ガイはライトをソニーに手渡した。そして自分は…実は、携帯電話に白色LEDのライト機能が付いていたのを思い出したのであった。これがまたなかなか明るい。数M先まではなんとか目視可能なくらいだ。それによく考えれば、ガイは腰に付けた鍵束にも一つLEDのライトをぶら下げていたのだ。備えあれば憂い無し。NSRの科学力の前にはカビ臭い呪いなど糞食らえである。

「アナタそこら中から光を発しますね」と感心するソニーに、ガイは訓示を垂れる。「灯りってのはだなあ、要らない時はまったく要らないが、必要な時にはないと何も出来ないのだよ。正・副・予備の3系統は基本だよ」。

さて、視界が確保され、足下は水と泥が溜まっているものの板で通路が作ってあることに気づいた我々は、意気揚々と進む。やがて洞内が入り口の低さの割に広い空間であることを認識した。
さらに何か広い空間の中央に構造物を認めて近づいてみる。するとそこに、何やら重要そうな石碑があることを発見した。「角行」「食行」といった文字が見える。前者はこの洞穴に80年住みこの洞穴で死んだという修験者で、富士講(富士山を信仰する民間宗教のひとつ)の開祖だ。後者は、その後の時代の信者で、富士山で即身仏となったらしい。

さらりと書いたが、つまりこの場所で人(角行)が死んだということになるが、3日前に強姦殺人があった現場ならさすがにちょっと嫌かも知れないが、500年前に修験者が大往生した場所は別に怖くはないな。

ということでそのまま奥に進むが、途中で地蔵があったり、何カ所か何か祀ってあったりしたが、ほどなく最奥部らしき場所に到着した。ところでここは「人穴浅間神社」の境内だった気がするが、地蔵ってのは「地蔵菩薩」つまり仏教じゃなかったか?まあ昔何かで、もともと仏も神も神仏という一括りにする日本の風土において、特に修験道においては廃仏毀釈だとか何だとかの煽りを受けて仏教と神道は混合が進んだとかなんとか読んだことがあるようなないような気がするので、あまり気にはしない。
後で知ったところによると、最奥部には誰かが修行したとかって縦穴があるらしいが、現地では照明が不十分なこともあり気付かなかった。残念だ。

「これと言ってメボしいものもないか。戻ろう」そう言って引き返し始めたガイはふと洞穴の奥に動く光を認めた。ここには自分たちしかいない。何だ?
ゆらゆらと揺れるその光は…蝋燭。どうやら、この洞穴は神社の人か誰かがちゃんと管理しているようだ。現在、すでに日没間際(昼と夜の境界線、霊や妖怪が出やすいとされる時間のひとつだね!)なので、通路の脇に燭台はほとんど空だったが、もっと早くに来ればきっと蝋燭が点々と点されているのだろう。

結局、「霊感が強い?妄想が激しいの間違いだろう?」が口癖のガイが、それと思しき何かの存在を感じることはなかった。

しかし、心霊スポットと聞いて「どうせ何も出やしないよ、行ったことないけど」では腰抜けの強がりとも取られかねない。そのような場所でも実際に赴いてこそ、決まる台詞もあるのだ。

夕刻とはいえど、LEDライトだけが頼りの暗闇から出た地上は眩しく、梅雨時の生温かい空気が体を包む。…このわずか10数段の階段で地上と隔てられた人穴に篭り悟りを得ようとした修験者の心持ちもわからないでもないか、ふとそんなことをガイも思うのであった。霊峰富士の麓、地上からそう遠いわけでもないのに夏でも温度が上がらないこの場所に、何か神秘的な力が作用していると考えたのかも知れない。
もっとも、そう理解を示したところで我々NSRにとって人穴は、日本一の高度を誇る成層火山である富士山の周囲には当然見受けられる溶岩洞穴であり、雪解けの冷たい地下水を通す溶岩に囲まれた洞穴に冷えた空気が溜まっているのも地理的な必然でしかない。
我々は、世の中の事象すべてが科学で説明しきれると考えているわけではない。ただ、科学的、論理的に説明の出来ることに対し、敢えて説明を避けて神秘とすることはしない。

我々は、またひとつ真実を手に入れ、人穴を後にする。

エピローグ

人穴の呪いとして流布している話は、県道からの入り口の鳥居を車で潜ると事故に遭う、また、出る時に潜らないと霊を連れ帰ってしまうというものらしい。 我々は、うっかり数M通り過ぎてしまったこともあり、車(バイク)は鳥居の外に停めていた。だから、入る時も出る時もくぐってない(鳥居の横に側道があるので、入る時にくぐらず出る時はくぐるという一見とんちのような行為も実際可能だ)。 このように中途半端に掟を破るといったい何が起こるのか?と疑問の方には一応、この日の顛末を知らせておこう。

この日、ガイはソニーの先を走っていた。溶岩地帯を抜ける二車線の道路をいいペースで走っていたガイは、樹海の中の細い道に入り込むところで、突然に現れた対向車に肝を冷やした。その時、バックミラーを見ると、後ろにはソニーが走っている。車がすれ違うのはやっとの細い道を抜けて、広くなったところで後ろを見るとソニーがいない。 おかしい。途中に分かれ道はなかった。しかも、ソニーより後ろを走っていたはずの乗用車は何事もなかったかのように次々と現れる。狭い道は、もしバイクが転倒していれば避けて通れるとは思えない幅だった。おかしい。ソニーはどこへ消えてしまったのか? しばし待つも事態は変わらず、ガイは着た道を引き返す。すると…ソニーは山奥のしょぼい交差点(四つ辻はこの世ならざるものが出やすい場所だね!)で、妙なおそろいの服を着た謎の二人連れの男に拉致されていたのだった。なんでも、そいつらが定めた「四つ辻を通る際は停まり、右左を見るべし」という掟を守らなかったとかで怒りを買ったらしい。

おそろしい。げに恐ろしきは人穴の呪い。…ただし、ソニーが一時停止違反で捕まったのは人穴に向かう前だったが…。ほれ、先にも言ったが、もしもあの世があるのなら、そこがこの世と時間の流れが同じとは限らないじゃないか。きっと前倒しで結果が理由の先に現れたのだろう。え?そんなこと言ったらどんな呪いだってあることになっちまうって? だって結局そんなもんでしょ、だいたい。…問題は、実在するかしないかではない。信じるか、信じないか、だ。And I don"t believe it, yeah!

もうひとつ。
この人穴調査に行ってから現在までの一週間以上、ガイはずっと左胸に痛みを覚えている。今日は左腕にも違和感がある。これはまあ事実だ。調査の前日に訳あって打撲したんだけどね。

...select text above if you want to know the fact.[END]