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マナ「私は、多少ですが魔道の心得があります。彼らに代わり、私が奥を見てきましょう。それで文句はありませんね」 捕虜「マナ様が行くのなら我々もお供します!」 エリス「・・・・・・あの女、何者なの?」 ザンポ「おかげで殉教者の数が足りたよー。手間が省けて楽チンだ、へっへっへ」 ノウェ「殉教者?生贄の間違いでしょう?」 エリス「ノウェ!口を慎みなさい。連隊長殿の前よ」 ノウェが「知らんがな」と言ったかどうかは知りませんが、マナと捕虜達は遺跡の中に入っていきました。 そして数時間後・・・。 ノウェ「遅いな・・・・・・」 ザンポ「ななな、なんだー!地震かっ?」 エリス「これは!霧が晴れていく?」 ザンポ「まさか、あの女!何かやりやがったのかー!?おい二人とも!ぼく達も遺跡の中へ行くよ!!」 何が起きたのか確かめるため、ノウェ達も遺跡の中に入っていきます。 そして一人でスタコラ行ってしまったザンポ連隊長。 ノウェ「連隊長の姿が見えないぞ!?」 エリス「ザンポ殿は一人でも平気でしょう」 ノウェ「そうか?なんだか・・・頼りないけど」 エリス「たしかに」 この人もぶっちゃけやがりました。 エリス「ザンポ殿は昔・・・誰よりも非力な団員だったと聞いたことがあります。 単に食い意地の張った、わがままな男だったと・・・」 ノウェ「わからないな。そんな男をなぜ連隊長の役につける?」 エリス「・・・・・・“契約者”だからよ」 ノウェ「“契約者”って・・・・・・なんだ?それが、そんなに凄い人物なのか?」 エリス「“契約者”は、代償を払って魔物と契約を交わし、常人が持ち得ない力を持った特別な存在なのよ」 ノウェ「そうだったとして・・・・・・連隊長って力だけじゃないだろう?組織の上に立つ者なりの人格とか人望は・・・・・・?」 エリス「関係ないようね。今の封印騎士団は、実力至上主義・・・・・・。それがジスモア団長閣下の人事よ」 ノウェ「・・・・・・」 これはスタッ●サー●゛スに電話したほうがいいですね! エリス「急ぎましょう。ザンポ殿を補佐することが、わたくし達の今回の任務なのだから・・・・・・」 あんな上司にも耐えられるエリスさんが素敵過ぎます。 この後、ゴブリン共を適当に惨殺したりしつつ洞窟の仕掛けを解いていくのですが 途中溶岩が吹き上がる仕掛けで何度もゲームオーバーorz こんな仕掛けを作った奴の顔を見てみたい。あ、もう見たか。 そして何とかして“聖火台”のある部屋に到着。 ノウェ「聖火台・・・これが気炎の“鍵”か・・・」 杖を構え、聖火台のある祭壇に登っていこうとするマナ。 ザンポ「おい・・・やめろよ?そこから一歩も動くな。何にも手を触れるな。わかってるだろうな?」 マナ「こんなものがあるから、不幸になる人がいる。壊してしまったほうが、いいんです」 ザンポ「愚かなことを!直轄区の“鍵”が壊れた毒性が世界に流れ出ちゃうだろっ!わからずや! そしたら、みんな死んじゃうだろっ!バーカバーカ!」 マナ「世界を守るのは、封印と人の心です。組織の利益追求を大義とすりかえるのはよしなさい!」 ザンポ「テメエ!」 エリス「ザンポ殿!」 戦いを始めるマナとザンポ。 声の人絡みで言い換えるならカルシファー(ハウルの動く城)VSたか(ラストサムライ)ですよ。 マナは杖なのですが、巨大な斧を持ったザンポと互角に渡り合ってます。 契約者でもないのに強いですマナ。 これが元・帝国司教のパワーですか? エリス「! そこをどきなさい!」 捕虜「マナ様を守れ!」 捕虜「マナ様と共に戦うぞ!」 ノウェ「待ってくれ、俺達は・・・」 エリス「ノウェ!彼らはもはや、殉教者ですらありません。封印騎士団に逆らう反逆者に言葉は通じないわ」 マナを助けようと ザンポ「ちくしょっ!お腹すいたなー」 マナ「かわいそうに。あなたは契約の代償に味覚を奪われ、食べ物を受け付けなくなったらしいですね」 ザンポ「うるせー!ぼくはその代わり強くなったんだよ!ほら、見ろ!こんなにいい体になったんだぞ! 同情するな!同情するな!同情はやめろおおおお!」 マナ「本当にかわいそう。・・・・・・おいしい果実も、極上の肉も味わえないなんて」 うわぁ。何だかマナえげつないよマナ。 ザンポ「キイイイ!だ・か・らっ、ぼくの前で食べ物の話をするな!おいしいなんて言うな!物を食うなんてもってのほか! ぼく、おまえを許さない。拷問にかけてやるからな!」 マナ「あなたは、もう二度と拷問は出来ないでしょう。誰のことも。なぜなら、ここで、すべてが終わるから・・・」 マナ怖いよマナ((((;´Д`)))) そしてそんな もうホントに続々沸いてくるのでやられるまえに仕方なく倒していきます。とりあえず乗り気じゃないけど戦っていたら なにやら調子に乗り出して最終的にオーガなんていう巨大で凶悪で 「こいつらホントに殺されたいか」とすっかり同情心が消えちゃいましたよ! そんなとき、聖火台の部屋で「ぐぎゃぁぁぁぁ」というあからさまな断末魔っぽいザンポの叫び声が。 聖火台の部屋に行こうとしたとき、部屋に毒霧が入り出してきてアンデッド兵が出現。 こっちはオーガと違って楽勝に終わりました。 ノウェ達が部屋に入ると、そこに見たのは粉々に破壊され黒い煙を吐いている聖火台の無残な姿と 息も絶え絶えになっているマナとザンポでした。 ザンポ「ちくしょー。聖火台が・・・・・・。ぼくが・・・・・・ぼくが・・・・・・」 エリス「ザンポ殿!聖火台が・・・・・・あの女の魔法で・・・・・・」 マナ「完全に・・・・・・火が消えましたね。みなさん、これでもう自由です・・・・・・」 その場に倒れるマナ。それを見た捕虜達は「マナ様がやられた!」「逃げろぉ!」とトンズラしてしまいます。 お前ら薄情すぎ。 そして破壊された聖火台の前で光となって消滅するザンポ。 ノウェ「ザンポ連隊長が消えた・・・・・・。いったい何が起こったんだ・・・・・・」 エリス「直轄区の“鍵”が失われると連隊長も滅びる。そして封印騎士団はその直轄区を失うことになるわ」 ノウェ「封印騎士団にとって、直轄区がそんなに大事なのか?」 エリス「世界にとって・・・・・・でしょ!」 ノウェ「この女性は、いったい何者なんだ?」 分からないままの方がいいですよ。 エリス「決まってるでしょう!封印騎士団に謀反を働き、世界を危機にさらした、重大な犯罪人よ!!」 それよりもっと凄いことを18年前にしてますよオガーザーン。 エリス「この女を連れて、ここを出ましょう。手伝って、ノウェ」 ノウェ「あ、ああ」 エリス「この女は、ひとまず閉じ込めておきましょう。団長閣下に連絡を取り、処遇を尋ねます。 恐らくは、極刑が待ってるでしょうね。この女の罪は、決して軽くはないわ」 ノウェ「馬鹿な!確かに彼女は連隊長を・・・・・・、“気炎の守護者”を死へと追いやった・・・。でもそれは、民のためではないのか!?」 エリス「団長閣下からの連絡が届くまでの間、わたくし達は遺跡に残っている反逆者達の残党を一掃します」 ノウェ「・・・・・・あぁ」 「あ、ああ」とか「・・・あぁ」ってさっきから尻に敷かれまくってる少年。それでいいのか少年! ・・・仕方なく洞窟内の残党を倒すことに。 ひと通り残党を片づけた後、ノウェはマナを監禁している部屋に入ります。 ノウェ「何故気炎の“鍵”を壊した?」 マナ「きみも見たでしょう。あの聖火台を維持するために犠牲になっている人達の姿を。 封印騎士団が指定した五つの直轄区制度こそが人々を苦しめる害悪なんです。違いますか?」 ノウェ「それは・・・・・・」 マナ「苦しんでいた人々に自由と笑顔が戻るのが不都合ですか?あなた達、封印騎士団が守りたいのは、己の利権だけではないかしら?」 ノウェ「言葉を慎んだほうがいいぞ。あんたは今、騎士団員を前にしてるんだ」 マナ「あなた達が“鍵”と呼んで守るものは、人々を縛る鎖でしかない。私はあきらめません。必ずや、すべてを断ち切ってみせます」 ノウェ「・・・・・・」 エリス「ノウェ?何をしているのですか」 ノウェ「いや、別に何も・・・・・・見回りだよ」 エリス「・・・・・・ずいぶんと距離の近い見回りなのね」 ジェラシーですか? ノウェ「エリスこそ、何の用だ?」 エリス「ジスモア団長閣下の採決を伝えに来たのです。この女は明日、処刑されます」 そして、処刑当日。 マナは腕を縛られ、磔にされてしまっています。 騎士団員「・・・・・・本当にあの女一人で聖火台を?我ら封印騎士団に逆らうなど、愚かな・・・・・・」 捕虜「・・・・・・マナ様・・・・・・マナ様が・・・・・・」 ジスモア「静粛に!この女は、気炎の“鍵”である聖火台を破壊し、守護者ザンポの命を奪った、極悪非道の輩である! これより、重罪人、マナの処刑を始める!」 エリス「火あぶりと斬首、さあどっち?言っておきますが、どちらも楽ではないわよ」 さあDOTCH?と言われてもこれはとても困るDOTCHですね。 できれば両方とも選びたくないですが。 マナ「より時間がかかる方にしてください」 エリス「自ら苦しむ道を選ぶ罪人も珍しいわね・・・。よろしい。犯罪者、マナは火あぶりの刑を選びました。 これより、処刑を開始します」 松明を持って、磔にされたマナの顔の横でささやくエリス。 エリス「言い残すことは無くて? さようなら」 エリスが、松明をマナを囲っている木の枝に投げると燃え移って一斉に燃え出します。 燃え上がる磔台を見てニヤニヤ笑っているエリスが怖い。 これでマナはおしまいかと思った瞬間、マナの周りの地面に亀裂が生じ、そこから水がドバーッと溢れ出して マナの姿が消えてしまいます。 「女が消えました!」 「逃がすな!追え!」 「姿が見えません。くそっ、この霧が・・・・・・」 「“艇”をのっとられたぞ!」 ジスモア「何事だ?何が起こったのだ!?犯罪者を逃がすとは、なんたる失態だ!」 この騎士団、素敵に手際が悪すぎます。 ノウェ「逃げた?彼女・・・・・・逃げ切ったのか・・・・・・?」 ジスモア「ノウェ、何をぼやぼやしておる!奴らの艇を追え!ドラゴンの翼ならたやすく追いつけるはずだ。 “艇”は破壊しても構わぬ、なんとしても奴らを逃がすな!」 マナが乗っている飛空艇をレグナで追います。 エリス「ノウェ、艇の足を止めるのよ。あの罪人には死より重い極刑が必要です。わかった?」 ノウェ「あの人のやったことは本当に悪なんだろうか?」 エリス「ノウェ!何寝ぼけたことを言ってるの!あの女は放っておいたら、きっと他の直轄区も狙うはずです。食い止めなければ!」 ノウェ「・・・・・・俺は・・・・・・封印騎士団だ。そのとおりだよ・・・・・・な」 レグナ「何だ小僧。儂の知らぬ間に女のことで揉めておるのか?女はやめておけ。道を誤ることになるぞ」 レグナさん、過去に何かあったんでしょうか。 ノウェ「レグナ、無駄話は後だ。急いでくれ」 バッサリっすか。 マナの乗っている飛空艇を地道に攻撃していくと、爆発はせずにそのままどこかに墜落するようです。 レグナ「見ろ、空を知らぬ者の愚かな末路だ」 いや、落としたのはあなたですから。 ノウェ「彼女を捕まえないと。レグナ、何か感じるか? レグナ「気配は感じんな」 ノウェ「どこかへ逃げた後か・・・・・・。まだ遠くにはいってないはずだ。探そう」 レグナ「・・・・・・女と鼠はあまり深追いせんほうがが良いぞ」 なぜ鼠まで? もしかしてレグナさん、過去にこんなことがあったんでしょうか↓ ![]() お父さん萌えすぎ。 |
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