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+++FE トラキア776 会話集+++


第8章外伝 ダグダの館


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第8章外伝  ダグダの館



■オープニング



(ダクダ)

タニア
おまえは一人で逃げろ
やつらはわしが足止める

(タニア)
やだ
逃げるならオヤジも一緒だ!

(ダクダ)
おまえが一緒だと足手まといなんだ
だまって言うことを聞け!

(タニア)
もう・・・わかったよ・・・

(ゴメス)
おっと
逃げようったって
そうはいかねえ

(ゴメス)
おまえら
二人ともここで
くたばってもらうぜ!

(ダクダ)
ゴメス!
考えなおせ
おまえたちとは戦いたくない

(ゴメス)
もうたくさんなんだよ!
こんな荒れた土地たがやして
どうなるってんだ

どんあにがんばったって
満足に食えやしねえ

あんたは
エーヴェルという
女ギツネにだまされてんだよ

いいとししてみっともないぜ
この色ぼけジジイが!

(ダクダ)
なんだと!
この、わしの使い走りだったこぞうが
大口たたくんじゃねぇ!

ようし
やってやろうじゃねえか!
みんなまとめてかかってきやがれ!!



■会話 リーフ→ダクダ



(リーフ)

ダクダ、大丈夫か?

(ダクダ)
なんのこれしき

しかしまさか・・・リーフ王子が
きてくれるとは思わなかった
エーヴェルも一緒なのか?

(リーフ)
・・・・・・

(ダクダ)

どうした? 王子

(リーフ)
・・・エーヴェルは・・・マンスターにいる
ぼくらの力で助け出せなかった・・・

(ダクダ)
なんだと!
王子たちは一体なにをしていたんだ!

(リーフ)
どうしようもなかったんだ!
ぼくの力では・・・どうしようも・・・

(ダクダ)
・・・・・・

(リーフ)
ぼくが・・・もう少しでも強ければ・・・
ぼくに・・・もう少しでも力があれば・・・

(ダクダ)

王子、もういい
そんなに自分を責めるな

(リーフ)
しかし・・・

(ダクダ)
すまん
ついどなってしまった
なにせ、思いもかけないことだったからな

しかし、考えてみれば
王子はそんなヤワな男ではない
悪いことを言った

(リーフ)
ダクダ・・・

(ダクダ)
なあに心配はいらん
これからはわしが王子を助けよう

エーヴェルにはかなわんかもしれんが
その辺の若者どもにはまだ負けん

そして
ともに
エーヴェルを取り戻しに行こう!



■会話 オーシン→タニア



(オーシン)

タニア!
無事だったんだな
まったく心配させやがって・・・このバカ!

(タニア)
バ、バカってなによ、バカって!

だいたい
誰もあんたなんかに
心配してくれなんてたのんでないわよ!

(オーシン)
おまえなあ
こういうときくらい
もう少しすなおに感謝できないのかよ

(タニア)
なにさ!
そっちが
ケンカうってくるからじゃない!

・・・オーシンこそ
こういうときくらい
もう少し優しくしてくれたって・・・

(オーシン)
わあっ、
ば、ばかっ
なにも泣くこと・・・

いや、その、つまり、なんだ・・・
と、とにかく、よかったよ、無事で、うん



■ゴメス初戦時



(ゴメス)
ちくしょう!
この不死身のゴメス様を
なめるんじゃねえぜ!



■ゴメス撃破時



(ゴメス)
ダクダおやぶん
すまねえ・・・

このままでは
みんな
飢え死にしちまうんだ・・・



■ゴメス解放時



(ゴメス)
俺を助けるっていうのか・・・

くっ
あんたらには勝てねぇ
勝てねぇよお〜!



■制圧後



(リーフ)

ダクダはかわいそうだ
どうして彼らは
まじめに働けないんだろう

(アウグスト)
働きたくとも土地がないのです
あのものたちの多くは
トラキア農民の子どもでしょう

小さいときに捨てられて
やむなく山賊になった

そうでもしなければ
生きてゆけないということです

(リーフ)
ばかな
自分の子どもを捨てる親がいるものか!

(アウグスト)
おや?
王子は流浪の身であったのに
飢えの苦しみはご存知ないようですな

帝国も追われながら
日々の食物はどうなされてたのか?

(リーフ)
食べ物?・・・ぼくは知らない・・・
でも
ひもじい思いをしたことはなかったな

(アウグスト)
王子はよき従者をもたれたようだ
だが、その感覚では
民の苦しみは理解できませんぞ

南トラキアは
国土のほとんどが険しい山

土地はやせ
気こうもきびしい

農民は死にもの狂いで働いているが
それでも食べてゆけない

みんな飢えて死ぬか
一人、二人をすてて生き残るか

王子
これは理屈ではない
トラキアの現実なのです

(リーフ)
他国から食物を買えないのか?
北トラキアでは
どの街も食べ物であふれていたが

(アウグスト)

北トラキア諸国は盟約によって
南との交易を絶っています

特に食物については
きびしく監視されています

(リーフ)
・・・どうして、そんなことを!?

(アウグスト)

直接の原因は100年前の戦争ですが
状況が変わらないのは
たがいに理解しようとしないからです

特に
北トラキアの貴族は
利己的ですから

(リーフ)

ぼくは
トラキア王国は好戦的な軍事国家だと
聞かされていた

でも
そんな悲惨な現実があったなんて・・・

なぜなんだ?
なぜそれほどまでに憎しみあう?

もともと
ひとつの王国だったはずなのに・・・

(アウグスト)
それこそ
ゲイボルグ、グングニルという
二ふりの聖槍にまつわる悲劇なのです

民は導く者によって
かしこくも
おろかにもなる

王子には一国を統べるものとして
これから多くのことを学んでいただきたい
お父上のあやまちをくり返さぬために・・・



→NEXT 第9章 「ノヴァの紋章」

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