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+++FE トラキア776 会話集+++


第22章 渡河作戦


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■ワールドマップ上



ダンツヒ砦をこえ、マンスターへの道を
ひた進むリーフたち『解放軍』

その目の前に、トラキア半島最大の川
トラキア大河が広大なその姿をあらわす

これまで、その豊かな水で北トラキア地方に
多くのめぐみを与えてきたトラキア大河

このトラキア大河をこえれば
マンスターは目の前である



第22章 渡河作戦

■オープニング



※自軍側



(リーフ)
トラキアの大河か・・・
いつ見ても
この広大さには心を奪われる

この水の清らかさはどうだ
まさに大地母神エスニャのおめぐみだな

(アウグスト)

そうですかな
私には真っ赤な血の川に見えますが・・・

確かに
この大河は多くのめぐみを
われわれに与えてきました

だが、それゆえに
人々のあくなき欲望をさそい

今まで何度となく
この河をめぐって
戦いがくり広げられてきたのです

王子の祖父である先のレンスター王も
この河で戦死なされたのですぞ

(リーフ)
そうだったな・・・
お祖父さまは、この河で・・・

(アウグスト)

正確にはここではなく
もっと下流に位置する
トラキア大橋でですが

コノートの突然の裏切りにより
軍は総崩れ、国王も戦死なされた

この河は守るに易く攻めるに難し
ゆえに、敵もここで食いとめるべく
強力な陣容でのぞんでくるでしょう

リーフ王子、この戦いは
今までのどの戦いよりも
困難が予想されます

心を引きしめて
のぞまれますよう・・・



※敵軍側



(コーエン)
サイアス
もうよい、おまえはもう去れ!

(サイアス)

いえ
私は最後まで伯爵のおそばにいます

(コーエン)
わしを救いたいと思うのなら
まずわしの話を聞け

おまえも覚えておろう

わが娘アイーダは
おまえを守ろうとして
マンフロイめに殺された

わしは人里はなれた教会に
おまえを隠し、マンフロイの
しつようなおどしにもたえた

ただの軍司令官として
この辺境に身をさらしているのは
すべてマンフロイの差し金によるものだ

あれから十余年・・・
おまえは実力を認められ
ヴェルトマーの宮廷司祭にまでなった

陛下に信頼され
もうマンフロイでさえ手は出せぬと
わしは喜んだ

だが、ユリウス殿下の覚せいとともに
ロプト教団の力は
皇帝をもしのぐようになってきた

サイアス
おまえにはファラの聖痕が出ておろう

それは
ユリウス皇子にもユリア皇女にも
なかったもの

そして
マンフロイが恐れたのも
それゆえだ

サイアス、命を永らえよ
おまえはファラの戦士・・・
ヴェルトマーの血を残さねばならぬ

今はその事実をかくし
力をたくわえるのだ



※以下、リーフ軍にオルエンが加わっており、
  生存している場合は追加




(ラインハルト)
サイアス卿
お久しぶりです

(サイアス)

ラインハルト将軍!
どうしてあなたが?

イシュタル王女は
帰国されたと聞きましたが
ご一緒ではなかったのですか?

(ラインハルト)
妹のことが気がかりゆえ
しばらく残ることにいたしました

それにイシュタル様には
もう私は必要ないそうですから

(サイアス)
王女がそう言われたのですか?

(ラインハルト)
はい
ユリウス様のこともあるゆえ
もうかまってくれるなと・・・

(サイアス)
・・・・・・

(サイアス)
ラインハルト卿

言いにくいことですが
オルエンどのは敵に
ねがえったと聞いておりますが?

(ラインハルト)
・・・ええ

だが、オルエンはまだ子どもです
きっとだまされているのです
私が話せばわかってくれると思います

(サイアス)
お気持ちはわかりますが
彼女はもうりっぱな大人ですよ

いつまでも
あなたの後を追って走る少女でない

彼女には彼女の生き方がある
それだけはわかってあげることです

(ラインハルト)
オルエンの生き方・・・
私とはちがう生き方があると
司祭は、そう言われるのですか?

(サイアス)
ええ・・・

だが、いずれにしても一度は
話し合われたほうがいいでしょう
チャンスがあればの話ですが・・・



■会話 オルエン→ラインハルト



(オルエン)
兄上!・・・

ゲルプリッターを見て
もしやと思いましたが
やはり兄上でしたか!

(ラインハルト)
オルエン
久しぶりだな・・・
会えてうれしいぞ

(オルエン)
兄上・・・
私は・・・

(ラインハルト)

まあいい
話はあとでゆっくりしよう

今はとにかく
おまえの無事を喜びたい
みんな心配しているぞ

オルエン・・・
一緒に国へ戻ろう

(オルエン)
いえ・・・
私はフリージへは戻りません

国へ帰るのは
ロプトから子供達を取り戻してから・・・
そう決めたのです

(ラインハルト)

オルエン、たのむ
言うことを聞いてくれ

おまえは大事な妹だ
失いたくはないのだ!

(オルエン)
私は一人の人間として
考え、なやみ、苦しみぬいて
この決心をいたしました

たとえ兄上のお言葉でも
変えることはできません

(ラインハルト)
では・・・
私たちは敵対することになるぞ
オルエンは私と戦うというのか?

(オルエン)
兄上が私たちの
行くてをはばむというなら・・・
そのときは・・・

(ラインハルト)
ふっ・・・
本気のようだな・・・

確かにサイアス様の言われる通りだ
おまえは大人になったようだ
わかった、もういい・・・好きにしろ

(ラインハルト)
これは、兄としての最後の気持ちだ
もってゆけ!

(オルエン)
これは!?
兄上が一番大事にされていた
剣ではありませんか!

(ラインハルト)
ああ・・・

イシュタル様からいただいた聖剣だが
私にはもう必要ない
おまえが使うといい

(オルエン)
でもどうして?
あんなに大事にされていたのに・・・

(ラインハルト)

話はこれで終わりだ
自軍に戻れ、オルエン!

次に戦場であったときは
たとえ妹とてようしゃはしないぞ!
いいな!!

せいなる剣をてにいれた



■リーフ軍がサイアスの近くに接近した時



※コーエン生存時



(コーエン)
敵があんなところにまで・・・
もうよい、サイアス
お前は去れ!

(サイアス)

いえ、やはり私は伯爵と・・・

(コーエン)
だまれ!
お前はわしの言うことが聞けぬのか!
ゆけ!

(サイアス)

待ってください!
私は・・・



※コーエン死亡・捕縛時




(サイアス)
伯爵・・・
私は・・・やはり・・・
死んではならぬのですか・・・



■リーフ軍が城に接近した時



※サイアス離脱前



(サイアス)
・・・よし、今です!
橋を落としなさい!
ゲルプリッターに攻撃の指示を!

(橋が落とされる)

(ラインハルト)
いよいよ敵が近づいてきたぞ!
ゲルプリッターの名にかけて
この城には近づけるな!



※サイアス離脱後



(兵士)
今だ!
橋を落とせ!

(橋が落とされる)

(ラインハルト)
いよいよ敵が近づいてきたぞ!
ゲルプリッターの名にかけて
この城には近づけるな!



■民家1



(おじいさん)
川の向こうは帝国の兵隊でいっぱいじゃ
中には恐ろしい魔法を使う連中が
いるという話も聞く

何の準備もせずに行くのは危険じゃ
このせいすいを持ってゆきなされ

せいすいをてにいれた



■民家2



(青年)
トラキア大河は広い・・・

まともに進んじゃ川をこえる前に
帝国の総攻撃をまともにうけちまう

このワープの杖を使って
帝国軍の後ろから攻撃したりすりゃ
けっこう楽になるんじゃねえかな

ワープをてにいれた



■民家3



(おじさん)
トラキア大河は広い・・・

だから気をつけて進まねえと
すぐ離れ離れになっちまうぜ

このレスキューの杖を使えば
すぐに近くに連れ戻すことができる・・・
便利な杖だぜ、こいつは

レスキューをてにいれた



■コーエン初戦時



(コーエン)

これ以上
先には進ません!



■コーエン撃破時



(コーエン)
帝国は・・・負けぬ・・・
ぐふっ!



■コーエン解放時



(コーエン)

・・・言うべきことは何もない



■ラインハルト初戦時



(ラインハルト)

これも運命か・・・
許せ・・・



■ラインハルト撃破時



(ラインハルト)

これまで・・・か・・・



■ラインハルト解放時



(ラインハルト)

・・・また会おう・・・



■サイアス初戦時



(サイアス)
手を引きなさい・・・
あなたでは
私に勝てません・・・



■制圧後



(アウグスト)
ようやく河をこえましたな

(リーフ)

多くのものが血を流した河・・・か
アウグストが言おうとしていたことが
なんとなくわかった気がするよ

(アウグスト)
・・・一度流れた血は元には戻りません

大事なのは
その血をいかに価値あるものにするか
ということです

さあ、マンスターはもうすぐですぞ
先を急ぎましょう、リーフ王子



→NEXT 第23章 「魔王の城」

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