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+++FE トラキア776 会話集+++


第14章 総攻撃


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■ワールドマップ上



前領主の娘、リノアンを
市長にいただく自由都市ターラは

子供狩りなどの帝国の悪行に
けんめいに抵抗してきた

しかし、すでに

パウルス将軍ひきいる
帝国軍の包囲下にあり

この劣勢をばんかいするのは
相当な困難が予想された

ターラは、グランベル帝国の北トラキア
進攻のさい、帝国に逆らわないことで

自由都市としての命脈を保ったのだが
それも、風前のともしびと思われた


第14章 総攻撃

■オープニング



※敵軍側



(パウルス)

リストの姿が見えぬな・・・

(バルダック)
はっ、戦死したか
それとも捕虜になったのではないかと
思われます

(パウルス)
・・・それは気の毒なことをしたな

(バルダック)
お言葉ではございますが
リストは司令のご命令を軽んじました
とうぜんの結果かと存じます

(パウルス)
・・・いや
そうとばかりも言えん

わしは今回の作戦に気乗りがせず
結果としてその迷いが
多くの将兵を失わせたとも言える

・・・わしの責任だ
笑ってくれバルダック
このパウルスも老いたものよ

(バルダック)
司令・・・

(パウルス)
だが、もう迷わん
わしはフリージの軍人だ
責任は果たさねばならぬ

バルダック
力を貸してくれるな?

(バルダック)
はっ、おまかせください
パウルス司令!

わが第8軍団も到着しました
ただちに進撃を始めましょう

(パウルス)
うむ
わしの軍団も
準備ができしだい応援にだそう

将軍のことだ
ぬかりはないと思うが
くれぐれも用心してな

(バルダック)

はっ、わが名誉にかけて
必ずや
ターラ攻略を成しとげてみせます!!



※自軍側



(エダ)

リノアン様
いよいよ始まりました

(リノアン)
帝国の総攻撃ですね
リーフ様はどうなされています?

(エダ)

王子は
他の指揮官たちと軍議中です

(リノアン)
そう・・・
ディーンもいっしょなのですか?

(エダ)
兄は
自分は軍議など性に合わんといって
南門の守りに・・・

わがままな人ですから

(リノアン)
ディーンを見ていると
幼いころに聞かされた
竜騎士ダインの物語を思い出します

自由気ままで小さなことにこだわらず
大きくて、優しくて
そして、誰にも負けぬ天空の騎士・・・

(エダ)
そ、そのような立派な人間ではありません
リノアン様は誤解されてらっしゃいます

(リノアン)
いいえ
彼が来てくれなければ
私はもう、だめだったような気がします

父を殺され、領主館も奪われ
私は2年間
自由に外を出歩くこともできず

残虐な公主代理は
ことあるごとに
私に王子の居場所を教えろと迫りました

そのおぞましさを思い出すと
今でも身がすくみます

そんな私を救い出してくれたのが
彼・・・ディーンでした

その後も帝国の暗殺者から私を守り続け
ともすればくじけそうになる私を
いつも明るく勇気づけてくれました

彼は笑って否定したけど、それでも
よほど名のある傭兵なのだろうと
思っていました

でも、まさか
アリオーン様の部下だったなんて・・・

(エダ)
殿下はターラの危機に心を痛められ
ひそかに兄を呼び
リノアン様の救出を命じられました

兄は殿下のご信頼の厚さに喜び
その命を果たすべく
軍を脱走したのです

(リノアン)
そこまでして・・・アリオーン様は・・・

(エダ)
ご自身は国を離れるわけにもいかず
かといって
許婚のリノアン様を見殺しにもできず

・・・殿下のおなやみは
相当深かったようにお見うけしました

大丈夫です、リノアン様
ダインとノヴァは
あなたの優しさをお見捨てにはなりません

勝利を信じてお待ちください
では、私もこれより出陣します!!



■自軍2ターン目



※1ターン目でホメロスを仲間にしている場合は発生しない




(ホメロス)
おい、なんで身支度してんだよ
この街を出るつもりか?

(シャナム)
ふっ・・・
知れたことだ・・・

(ホメロス)
おいおい、そりゃあねえだろ

街のやつら
あんたに助けてほしくて
あれだけサービスしたんだ

みんなにうらまれるぜ
特に
女のうらみはおそろしい

(シャナム)
い、いや、国からむかえがきたんだ・・・
俺も一国の王子だから
そうそう国を留守にできなくて・・・

(ホメロス)
イザークの王子様ってか
よせやい
俺の目はごまかせねえぜ

(シャナム)

げっ・・・
知っていたのか!?

(ホメロス)
俺はこれでも吟遊詩人だ
シャナン王子の顔ぐらいは知ってるぜ

まあ、いいや
好きにしな
誰だって命はおしい

この街と
運命をともにする義理はねえもんな

(シャナム)
じゃあ、あんたもか・・・

(ホメロス)

ああ、明日には街を出る
今夜、ゆっくり楽しんで
その後には・・・

(シャナム)
そうか、じゃあ俺は行くぜ
えんがあったらまた会おう

(ホメロス)
ちょっと待てよ
こうして知り合ったのもなにかのえんだ
せめて、本当の名前くらい教えてくれよ

(シャナム)
・・・・・・シャナムだ

(ホメロス)
名前だけは一応にてるんだな・・・
あばよ、シャナム王子



■同盟8ターン目



(トラバント)

そろそろだな・・・
マクロイ、わかっているだろうな

われらは
帝国との同盟によって参戦するのだ
まちがっても帝国軍と事はかまえるなよ

(マクロイ)
・・・そして
つかれきった帝国のスキをついて
ターラを占拠してしまう・・・

(トラバント)
そういうことだ
ブルーム相手の重要なカードになる
できる限り傷をつけずにな

(マクロイ)
承知しております



■民家1(城内)



(少女)

もう、こんなところはイヤ!
どこか遠くに行きたい・・・



■民家2(城内)



(青年)

おやじもおふくろも
殺されちまった・・・
もうこんな町はたくさんだ!



■民家3(城内)



(おばさん)

わたしは
帝国やトラキアの支配から逃れるために
この町に来たのです

帝国やトラキアに
支配されてしまうのなら
この町には用はないわ



■民家4(城内)



(おじさん)

ターラはもうだめなんだろうか・・・
どこか新しいところで
やりなおしたいもんだ



■民家5(城内)



(少女)

これから一体どうなるのでしょう?
他の町なら
もっとふつうに暮らせるのでしょうか・・・



■民家6(城内)



(青年)

こんなゴタゴタの多い町に
用はねえ!
とっととおさらばしてえよ!



■民家7(城内)



※ナンナが訪問した場合



(ホメロス)

おっ・・・いいねえ
あんたのためなら
先約だってキャンセルしちゃうぜ

(ナンナ)

えっ?
・・・なんのことですか?

(ホメロス)
だからさ
俺は今夜限りで街を出るんだ

みんなを愛したいけど
体は一つだからな・・・って、おい
いきなりビンタはねえだろう


何か悪いこといったかよ!

(ナンナ)
あなたは何を考えているの!

この街を守ろうと
お年寄りや子どもたちまで
必死になって働いているのに

あんたは昼間っからおさけをのんで・・・
恥ずかしいとは思わないのですか!!

(ホメロス)
おい、何も泣くことはねえだろう

わかった、わかったよ
俺も手伝えばいいんだろう

だけど
俺は体が弱いから
力仕事はカンベンしてくれよな



※ナンナ以外の女性ユニットが訪問した場合



(ホメロス)

うーん・・・
すまねえ
今夜はもういっぱいなんだ



※子供のユニットが訪問した場合



(ホメロス)
子どもに用はない
ひるねのじゃまだ
帰ってくれ



※男性ユニットが訪問した場合



(ホメロス)

男に用はない
とっとと帰ってくれ



■民家8(城外)



(おじいさん)

おお、おまえさんがた
解放軍の方々じゃな

すまんが、この書を
リノアン様にわたしてくれんかの

今は亡き公爵様からたくされたものじゃ
いざというときのためにと
おっしゃってな・・・

リザイアをてにいれた



■民家9(城外)



※ディーンの場合



(少女)

あ、ディーン様
アルテナ様がお待ちです
こちらへ・・・

(少女消える、アルテナ登場)

(アルテナ)

ディーン
ひさしぶりですね
元気そうで安心しました

(ディーン)
アルテナ様!?
いったいどうされたのです?

(アルテナ)
ふふっ・・・
ディーンは相変わらずね

あなたにこの槍を渡すために
はるばるやってきたというのに

(ディーン)
槍?・・・
これは、アリオーン殿下の
ドラゴンランスですね

どうしてこんな大事な物を・・・

(アルテナ)
兄はあなたに使ってほしいのです
あなたを裏切り者にしてしまった
せめてものつぐないだと言っていました

(ディーン)
軍を抜けたのは自分で決めたこと
お気持ちはうれしいが
これは受け取れません

(アルテナ)
ディーン、兄の気持ちを無にしないで
それでもいやだというのなら
トラキアの王女として命令します

(ディーン)
フッ・・・
私はもう
トラキアの騎士ではないのだが・・・

わかりました
アルテナ様のご命令とあれば
しかたありません

このドラゴンランス
しばらく私が
預かることにいたしましょう

(アルテナ)
よかった・・・
ディーン、リノアンをその槍で
守ってあげてね

リノアンと兄は
将来を約束された間がら・・・

本当は
兄が自分で守りたいのでしょうけれど
今は国をあけるわけにもいかないから・・・

だからあなたに
その槍をたくしたのだと思います

(ディーン)

私が殿下のかわり・・・?

アルテナ様は
なにか思いちがいをされているようだが
まあいいでしょう

リノアン公女のことは
ご心配にはおよびません
私がこの一命にかえても守ってみせます!



※ディーン以外の訪問の場合



(少女)

あの・・・ディーン様は
いまどちらにおいででしょうか?



■バルダック初戦時



(バルダック)
おもしろい
きさまにこのわしが倒せるかな



■バルダック撃破時



(バルダック)
ばかな・・・
なぜこんなことに・・・

※バルダック解放時は、捕獲不可能なのでありません。



■パウルス初戦時



(パウルス)
そうか・・・
そういうことなのか・・・



■パウルス撃破時



(パウルス)
ブルーム公よ・・・
どうか・・・お気づきあれ・・・
今なら・・・まだ・・・ぐふっ



■パウルス解放時



(パウルス)
かたじけない・・・
だがわしは
敗戦の責任をとらねばならんのだ・・・



■10ターン目終了後



(アリオーン)

父上
ターラを攻撃するのは
帝国を利するだけではありませんか?

市民は帝国を恨んでいます
今我々が味方をすれば
新しい両国の関係を築けるのでは・・・

(トラバント)
いや、だめだ
ターラと手を結んでも
帝国には勝てん

メルゲン谷を思いおこせ
南北トラキアのほとんどの力を集めても
帝国にはかなわんかったではないか

(アリオーン)
しかし
あれはレイドリックめの
卑劣な裏切りがあったからと・・・

(トラバント)
それはそうかもしれん

しかし、あの戦いの結果
われわれは
屈辱的な和議を結ぶはめになった

せっかく手に入れた
北トラキアの領土は
帝国の手に落ち

今や、帝国の国力は
われらに10倍するといっても
過言ではないだろう

それでもあえて戦いを挑むのか?
勝てる自信はあるのか?
多くの民が死ぬぞ、それでも良いのか?

(アリオーン)
いえ・・・
父上の言われる通りです
私が軽率でした

・・・父上、一つお願いがあるのですが・・・

(トラバント)

なんだ?

(アリオーン)
私にターラ攻略の
お手伝いをさせてください

(トラバント)

・・・なにか考えがあるようだな
まあ、よい

この豊かな街が
トラキアのものになるのなら
その方法はとわぬ

おまえの思うようにやってみよ!

(アリオーン)
はい
ありがとうございます、父上!

(トラバント)
だが
あまり長引かせるなよ

でなければ
わしの本隊を投入せねばならん
そのような手間だけはとらせるな

(アリオーン)
はっ

(トラバントが撤退する)

(アリオーン)

このままでは多くの市民が死ぬ・・・
なんとかリノアンを説得せねば・・・

(MAP上、アリオーンがリノアンのいる城内に入る)

(アリオーン)

リノアン! どこにいる?
私だ! アリオーンだ!!

(リノアン)
アリオーン様!?
どうしてここへ?

(アリオーン)
そんなことはいい
市民に武器を捨てさせろ
今すぐに降伏するんだ

このままでは
取り返しのつかないことになる

(リノアン)
どうして・・・どうしてなのです?
王子のお言葉とも思えません
いったい何があったのです?

(アリオーン)
父上が
大軍をもって攻撃の準備をされておる

(リノアン)
!!

(アリオーン)
それだけではない
ロプトの僧兵団もこちらに向かっている

あのベルクローゼン『黒バラ』がくれば
市民は一人残らず虐殺されるぞ

(リノアン)
ベルクローゼン・・・
ああっ
一番恐れいていたことが・・・

(アリオーン)
リノアン、私にまかせろ
ターラをトラキアが占領する
市民は手厚く保護する

むろん子供狩りなど絶対に許さない
リノアンも私が守ると約束する

(リノアン)
それでは
リーフ様や他の騎士たちは
どうなるのですか?

(アリオーン)
彼らには脱出してもらうしかない
帝国は王子を許さないだろうし
わが父も王子を恐れている

(リノアン)

・・・わかりました
殿下のお言葉を信じます

(アリオーン)
うむ
よく決断してくれた

(リノアン)
ですが
私はリーフ様とともに参ります

ともに戦ってくれた市民を見捨てるようで
心苦しいのですが
今はそれが一番良い方法と思います

そして
私は必ずターラへ帰ってきます
リーフ王子とともに、帝国を討って・・・

その時には。アリオーン殿下
必ずターラを返していただけると
約束してくださいますね?

(アリオーン)
・・・帝国を滅ぼすか・・・
いいだろう、約束しよう

(リノアン消える)

(アリオーン)
しかし
リーフ王子とは
それほどに信頼できる男なのか?

はたして
トラキアにとって敵となるか
それとも味方となるか…

いずれにせよ
一度は会ってみたいものだ
アルテナも一緒にな・・・



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