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+++FE 紋章の謎 会話集+++


第2部3章 連れ去られた王女

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第2部3章 連れ去られた王女



■ワールドマップ上



かつて、マケドニア地方は
ドルーア帝国の領地であった。

100年前、大陸全土を支配し
た竜人族は、この未開の密林に
多数の奴隷を送り込み、

いせきの発掘と国家の建設を
おし進めた。

多くの者が、
たべものも与えられず
むりやりはたらかされ、
むちうたれ そして殺された。

そんな悲惨な状況の中で、
ついに一人の若者が
立ち上がった。
名をアイオテと言う。

彼は仲間と共に密林に逃れ、
飛竜にうちまたがって
奴隷解放の戦いを続けた。

ドルーア滅亡後、奴隷達は
自らが切り開いたこの豊かな
土地に国を作った。

そして、勇者アイオテを初代
国王として迎えたのである。

後に竜騎士の国として恐れら
れたマケドニア王国は、この
ようにして生まれた。

だが、その強国マケドニアも
アイオテの再来とまで言われた
ミシェイル王子はすでになく

そして今また<赤い竜騎士>と
呼ばれたミネルバ王女までも
失おうとしていたのである。

■オープニング



(パオラ)

ジュリアン!
カチュアが やっと
アリティア騎士団を
連れてきてくれたわ

わたしは 彼らと一緒に
ミネルバ王女を助けに行く
あなたは レナを連れて
はやくお逃げなさい

(ジュリアン)
それがだめなんだよ パオラ
レナさんが
いなくなっちまったんだ・・・
オレ一人じゃ逃げられないよ

(パオラ)
えっ レナも・・・
マリア王女も行方が
わからないというし
シスターばかりどうして・・

(ジュリアン)
とにかくオレは
村の中を さがしてみる
だから 悪いけど
王女の救出は手伝えないぜ

(パオラ)
ええ それはいいの
ミネルバ様は わたし達だけで
なんとかするわ

でも ジュリアン
レナのことも わかるけど
あまり 無理はしないでね

(ジュリアン)
ああ・・・
すまない パオラ
マルス王子に ヨロシクな

■敵軍2ターン目



(ミシェイル)

リュッケよ お前のような
気の小さい男が
大それたことをしたものだな

ハーディンにまんまと
のせられたか

(リュッケ)
あ!・・・あなたは・・
どうして・・・

(ミシェイル)
死んだとでも 思ったか
ふふ・・まあいい

それよりも ミネルバを
俺にわたせ

俺はもうこの国には
みれんはない
お前達の好きにするがいいさ

しかし あいつだけは
俺がこの手で 始末しないと
気がすまぬ

(リュッケ)
はぁ・・・しかし

ミネルバ王女は すでに
むしのいき・・・
もはや助かるまいかと・・

(ミシェイル)
つべこべ言わずに はやく
連れてこい それとも
俺のこの槍で
くしざしにされたいか

(リュッケ)
は はい わかりました
おい だれか
王女を お連れしろ!

(ミネルバ登場)

(ミシェイル)
ミネルバ 久しぶりだな
その 無様な姿
お前らしくもない

大事な マリアを失い
部下にまで 見離されて
これが お前の言う
理想の国なのか

(ミネルバ)
ミ・・・ミシェイル・・・
どうして・・・

(ミシェイルがミネルバを連れて去ってしまう)

■村1



(ジュリアン)
王子 お久しぶりです
オレです
ジュリアンです

(マルス)
ジュリアン!?

レナと一緒にマケドニアへ
行ったとは きいてたけど
まさか こんなところで
会えるなんて・・・

レナは 元気?
もちろん一緒だよね

(ジュリアン)
それが・・・
レナさんが
突然いなくなっちまって・・・
オレ・・・どうしたらいいのか

(マルス)
えっ 待ってよジュリアン
いったいどうしたの

(ジュリアン)
レナさん きのうのよるから
行方がわからないんです

村の者の話では
なんか不気味な司祭が
うろついていたらしくって

どうやらレナさんは そいつに
連れて行かれたみたいなんだ

(マルス)
司祭が?・・・

ジュリアン! マリア王女も
行方が分からないって言うし
何か いやな予感がする

とにかく もうここにいても
しかたがないだろ
ぼく達と一緒に おいでよ

レナのことは ぼくも気になる
みんなで手分けしてさがそう

(ジュリアン)
王子・・・ すみません
どうか お願いします

■村2



(村人)

王子様 村を救っていただき
ありがとうございます

何も お礼はできませんが
せめて この銀の斧を
お持ちください

これは こうかなものですから
お店に売ると いいかせぎに
なりますよ

■民家1



(村人)

ここだけの話だが
あの武器屋は 反乱軍と
グルらしいよ

もし 入るのなら
おそわれないように
気をつけた方がいいな

■民家2



(村人)

少し前にね
旅をしているっていう
パラディンがここに来たのよ

仮面をしていたけど
はずしたら きっとステキな
人だと思うわ

やさしくて
どこか かげりがあって
あーあ また会えないかしら

■民家3



(村人)

ペガサス三姉妹も
エストが いないから
さびしいのう

わしは
トライアングル アターック!
のファンじゃったのに・・・

おお エストよ・・
帰ってきておくれ

■民家4



(村人)

マケドニアは
どうなっちまうんだろね

ミシェイル王子は
死んだって言うし
マリア王女は
行方がわからないんだろ・・

その上 ミネルバ王女まで
とらわれて命があぶないって
言うじゃないか

ああ・・
この国も グルニアのように
なってしまうのかね・・・

■会話 ジュリアン→マチス



(ジュリアン)

おい! いいかげんにしろよ
何度も何度も
手をやかせやがって

それじゃ レナさんが
あまりにもかわいそーだろうが

(マチス)
おおっ ジュリアンか
おまえまだ レナのまわりを
うろついてるのか

だめだぞ おまえのような
盗賊に かわいい妹は
絶対 わたせないからな

(ジュリアン)
心配すんな・・・
オレとレナさんは
そんな 仲じゃない

ただ すこしでもいい
なんか オレにできることで
力になってあげたいだけなんだ

(マチス)
ほおー ちゃんと
わかっているんだな
エライぞ!ジュリアン

(ジュリアン)
あんたなんかに そんなこと
言われたかないけど・・

まあ いいや
レナさんが 心配なら
一緒に来なよ

(マチス)
おっ そうか ありがたい
おれさ むりやり
反乱軍に入れられたけど
戦うのは いやなんだよな

よし 弟よ
二人で 力をあわせて
かわいいレナを さがそうぜ!

■マチス初戦時



(マチス)

レナ・・・
おまえは 今どこにいるんだ
死ぬ前に 一度でいいから
おまえに会いたかったな・・

■マチス撃破時



(マチス)

レナ・・・
ばかな兄ちゃんを許せ

■リュッケ初戦時



(リュッケ)

くっ くそ・・・
なぜアリティア軍が・・・
この上は貴様も道連れだ
死ね!

■リュッケ撃破時



(リュッケ)

アリティア騎士団・・・
さすがだな・・

■制圧後



(マルス)

ジェイガン
城内の様子は・・・
ミネルバは見つかった?

(ジェイガン)
はっ・・・・それが・・・
敵は すべて逃げましたが
王女は いらっしゃらないのです

(マルス)

えっ なぜだ?
ミネルバは 城内に
とらわれていたはずなのに・・

(ジェイガン)
むっ・・・・ 王子
ラング将軍が来たようです
奴め また何か
無理をおしつけに来たのでは?

(ラング登場)

(ラング)

ほおー さすがはマルス殿
たいしたものだ
ごくろうだったな

マケドニアは我らがあずかろう
貴公には
新しい任務があるのでな

(マルス)
ラング将軍
今度はいったい何をせよと?

(ラング)
実はな・・
わしの城がおそわれ
とらえていたグルニアの
王子達が連れ去られたのだ

賊はどうやら マケドニアに
逃げこんだらしい

王子よ 奴らを追え!
もう一度 捕らえるのだ

(マルス)
なに!?
そうか あの子達・・・
無事だったのか・・よかった

ラング将軍 ぼくは
もうこれ以上 あなたの
思いどおりにはならない
ぼく達は 国に帰る

(ラング)
なにを! わしの命令が
きけぬと言うのか

そうか やはり貴様の
しわざだったのだな

(マルス)
なんだと? どういうことだ

(ラング)
王子達を連れ出したのは
タリスの傭兵オグマだ
以前は王子の部下だった男
だろう

貴様が オグマに命じて
あの二人を 逃がしたのだな!

(マルス)
ぼくは 知らない
だが できればそうしたかった

あの時 二人を
救えなかったことは
今でも 後悔している

あなたと戦ってでも
やはり助けるべきだった

(ラング)
なに 貴様!
そのことばは あきらかに
反逆だ

ハーディン皇帝に報告しても
いいのだろうな!

(マルス)
好きにすればいい
だが ぼくもいずれ
パレスに行くつもりだ

ハーディン王やニーナ様に
この事実を伝え
あなたの罪を明らかにする

ジェイガン すまない
だけど ぼくはもう
がまんができないんだ

オグマをさがしだして
あの子達を ぼくの手で
救いたい

(ジェイガン)
分かっております
今までよく
ごしんぼうなさいました

わたしとて
もはや がまんの限界

ラングよ
わがアリティアの王子に対して
たびかさなる無礼なふるまい

王子が許されたとて
わしは許さぬ

ラングよ 剣を取れ

このジェイガン
おいぼれたとはいえ
まだまだ
おぬしなどには負けぬぞ

(ラング)
な な・・・なんだと!
くそっ 貴様ら・・許さん!!

皇帝にもうし上げて
アリティアなど
ひねりつぶしてやる!

おぼえていろ!

(ラングが立ち去る)

(ジェイガン)

ふっ・・・口のわりには
逃げ足のはやい男です
もう あんなところまで
逃げて行きましたぞ

(マルス)
ジェイガン・・・
おどろいたな
あなたが あそこまで言う
なんて

(ジェイガン)
年よりの冷や水とでも?

ふふっ・・王子
わたしとて まだまだ若い者には
負けませんぞ

しかし 王子をとめる立場の
わたしまでが 一緒になって
ラングと争うとは
いささか 軽率でした

これから どういたしましょう

(マルス)
うん
とにかく オグマをさがそう

ラングの話だと マケドニアに
来てるようだ

たぶん
ウェンデル司祭がおられる村を
たずねるつもりなのだろう

ミネルバのことは 気になる
けど 今はどうすることも
できない ぼく達も
ウェンデル司祭に会いに行こう

(ジェイガン)
分かりました

だが ラングが
どうでてくるか・・
悪いことがおきなければ
良いのですが・・・・



→NEXT 第2部4章 「喜びと悲しみと」

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