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楽しい職場みんなのF2

3万アクセス記念                                                2001.9.10

F2 2000年度決算を読む その6

 これまでの分析の中で、1996年度という成果主義が全社に展開された時期から棚卸資産が積み上げられた事が明らかになりました。 そして問題は3000億円というリストラ費用が構造改革に使われるのか、単に棚卸資産の処分に使われるかが問題だということを主張してきました。

1.日刊ゲンダイが言う「海外の不良在庫」だけが倉庫に積み上げられているわけではない。

 本ホームページの記事http://web9.freecom.ne.jp/~fj2/zaiko1_1.htmにあるように日刊ゲンダイでも、その内訳について記事をよせています。確かに海外に対するむちゃくちゃな投資の失敗により、F2は大変な損失をこの間蒙ってきました。 しかし棚卸資産の殆どが海外ではありません。これまでF2は決算の度に、その結果の悪化を海外のせいにしてきました。しかし、その原因は国内にもあるのです。この特集の中で皆さんに実態について投稿を呼びかけてきました。そして、実は成果主義によって足元から腐ってきたF2の実態が明らかになってきたのです。

2.責任の先送りの横行

 1996年度以降、国内で、さまざまな問題プロジェクトが続出しています。その多くの特徴は商談を推進したり、企画したりした当事者は、どこかに行っていて責任は後に残された人に負わされている。そのプロジェクトのこれまで積み上げた開発費は棚卸資産に積み上げられているが、次第に稼動の時期を迎え決算上の処分が必要になっているということです。その総額は半端な額ではないとの情報です。この情報を提供していただいた方、ありがとうございました。

3.3000億円の行方

 そんな状況を考案すると、3000億円の行方は海外投資の失敗と国内プロジェクトの失敗で消えそうな勢いなのです。本当に前向きな構造改革をする気なら、やはり「成果主義の失敗」を全社員に向けて表明するべきではないでしょうか。