映画評論家・水野晴郎が遂に映画製作に乗り出した。映画誕生100年、戦後50年そして自らの映画生活40周年に当たる今年、満を持して放つスーパーサスペンス・アクションロマン『シベリア超特急』だ。この作品で水野は企画・製作・脚本・監督・出演の1人5役を担当。水野が「今、最も脂が乗っている女優」と直接に指名。数年来ラブコールを送り続けた、かたせ梨乃を主演に決定。
物語は第二次世界大戦前夜、様々な国の人々が乗ったシベリア超特急の中から始まる。かたせ梨乃が演じる李蘭を中心に、A・ヒッチコック、ブライアン・デ・パルマを髣髴とさせるサスペンスタッチで殺人事件が展開し、その先には想像もつかないようなドンデン返しが待っている・・・!
水野自身もポワロ役(オリエント急行殺人事件の名探偵)でもある。事件の謎を解く主要人物、山下奉文大将役で出演。かつて、にっかつ映画『落陽』で山下大将役で出演して以来交流のあった遺族の方の話がきっかけとなり、今回の物語が生まれたという。水野にとっては思い入れの強い役柄である。また水野の作品という事で衣装をコシノ・ジュンコ。セリフの70%が英語の為、英文ダイヤローグを戸田奈津子という一流のスタッフが担当する。
「お金をかけなくてもワクワクするような娯楽性たっぷりの作品を」との理想を掲げ、水野晴郎映画生活40年で初めて挑戦する映画『シベリア超特急』がここの完成した。
|