『誤認逮捕?され重体』
中日新聞三重版(02/18/04)の記事 |
朝刊 「四日市 男性、ATMでトラブル」 17日午後1時10分ごろ、三重県四日市市尾平町の「ジャスコ尾平店」一階にある 現金自動預払機(ATM)コーナーで、女性が「泥棒」と叫び、同市の男性(68)ともみ合った。 男性は買い物客に取り押さえられ、たまたま店内にいた警察官に強盗の現行犯で逮捕された。 男性は気分が悪くなって意識不明の重体。 四日市南署は状況から誤認逮捕の可能性があるとして調べている。 同署がATMのビデオを検証したところ、女性は現金を引き下ろそうとしていた男性ともみ合った後、 現場から姿を消した。また、男性を取り押さえた買い物客二人も立ち去っていた。 同店などの話では、万引事件の処理で来店していた同署員二人が現場に駆けつけ、 客に取り押さえられていた男性の引き渡しを受けた。救急搬送の際に釈放された。 男性は現場でおう吐し、市内の病院に運ばれたが、ショックで一時心臓が止まったという。 四日市南署の前川清治郎副署長は「常人逮捕として引き渡しを受けた。 対応に問題はなかった。状況が分からず、男性は誤認逮捕かどうか分からない」としている。 同 夕刊 『逮捕後すぐ釈放 重体の男性死亡』 四日市 三重県四日市市尾平町の「ジャスコ尾平店」にある現金自動預払機(ATM)コーナーで 17日昼、同市の男性(68)が強盗犯として買い物客らに取り押さえられた後、 意識不明の重体になっていた事件で、男性は18日午前1時50分ごろ、同市内の病院で 敗血症の疑いで死亡した。 四日市南署では、遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。 同署はいったんは男性を現行犯逮捕し、病院に運ぶ段階で釈放。しかし、事件当時に 「泥棒」と叫んだ女性と、男性を取り押さえた買い物客二、三人も立ち去ったまま。 女性は30歳前後で幼児を抱いていたという。同署は逮捕が適正だったかどうか調べるため 女性らを捜している。 |