2004年 / 日本 / 監督:降旗康男 / 脚本:井上由美子、降旗康男 / 関連サイト |
出演:常盤貴子、伊勢谷友介、香川照之、布袋寅泰、山本太郎、反田孝幸、山中聡、大杉漣 |
『1945年満州−全てが逆転した大陸の果て烈しくも美しく愛を生き抜いた女の真実の物語』という宣伝を聞いて、
おそらく生きる為、家族の為に愛(身体)を武器に生きていく女性の話と思っていた。
しかし、全然違っていた。これが美しい愛なんか? 真実っていうのは合っていると思うけど……。
どうしても森田波子(常盤貴子)を好きになれなかった。心の底から溺愛してくれている夫をよそに浮気を繰り返したり、
子供を放っておいて色情に溺れたり、恋敵を陥れたり……。確かにこれが真実の愛かもしれないけれどさ、なんだかなぁ。
そりゃあ子供も愛想を尽かしますよ。「生きる為には愛し合う人が必要なのよ」という台詞も、なんだか子供への言い訳にしか感じない。
ネタバレ白フォント→。エレナをスパイだという密告手紙を出した事に対しての報いを受けていない事が許せない。
愛の為だったら他の人を陥れてもいいのか?それで自分は氷室(伊勢谷友介)と上手くいけば満足なのか?
その事に対して波子が罪悪感をほとんど抱いていない姿に嫌悪(氷室がエレナを殺した事についての罪悪感はあったけれど)
気に入った点は、エンドロールがキャスト&スタッフ本人の手書き(たぶん)だったのと、布袋の死に様。
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2003年 / 日本 / 監督:北村龍平 / 脚本:水島力也、桐山勳 / 関連サイト |
出演:上戸彩、原田芳雄、佐藤慶、オダギリ ジョー、北村一輝、小橋賢児、岡本綾、小栗旬、成宮寛貴、金子貴俊 |
ハリウッド級のアクションが売りということだったが、演出しすぎな感が強かった。
殺陣素人の上戸彩をいかにして凄く見せるか、頑張っているのはわかるけれど、
スローにしてばかりいるのでスピード感がいまいち。
あと、最新技術のカメラワークということだけど、視点が変わりすぎて3D酔いをしてしまいましたよ。
いまより撮影技術の乏しい黒澤時代の作品の方が勝っている。
何事もやり過ぎはあかんって事かな。
世界初の200人斬り。
これが凄いようだけど、実際はごちゃごちゃしていてよくわからなかった。
大勢の人たちが暴れまわっているだけで、あずみの凄さがいまいち伝わりきれていなかった。
スタッフ、キャスト陣の頑張りは認めるんだけどね。
原作ファンの私としては、微妙に変わっていた設定にちと不満。問題の上戸彩の演技は……。
2003/06/01 Makoz
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2000年 / 日本 / 監督:飯田譲治 / 脚本:飯田譲治 / 関連サイト |
出演:江口洋介、市川実和子、原田芳雄、柏原崇、岡元夕紀子、加藤晴彦、松雪泰子、柄本明 |
本格的推理作品かと思っていたら、サイコミステリーだったんですね。TVドラマは未見だが結末とかは同じなのかな?
推理物が好きな私としては、この手のオチはやや不満。最初からサイコミステリーと見ていたら違ったのかもしれんが。
主人公の相棒役の飛鷹刑事(原田芳雄)最高! この飛鷹刑事を見れただけでも満足です。
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2002年 / アメリカ・イギリス / 監督:クリス・ウェイツ、ポール・ウェイツ / 脚本:クリス・ウェイツ、ポール・ウェイツ / 関連サイト |
出演:ヒュー・グラント、トニー・コレット、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト |
この設定が卑怯だよ〜。設定だけで感動するってわかっていた(笑)。
年齢の離れた奇妙な友情が絶妙。こういう話、大好き♪
ヒュー・グラントはまさにハマり役。このダメ男が、だんだんと心を開いていく。
ありふれている感動の展開かもしれんが、心が満たされるので言う事はない。
思わず笑ってしまうシーンもたくさんあるし、暖かい気持ちになれる。
ダメ人間な僕としましては、ウィルに親近感が沸いてきて、感情移入も出来たし面白かったなぁ〜。
”人間は孤島ではない”って言葉が胸に刺さりましたわ。編集も僕好みだったし、良作でした♪
2002/09/20 Makoz
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2001年 / フランス / 監督:ジャン=ピエール・ジュネ / 脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン / 関連サイト |
出演:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、リュフュス、ヨランド・モロー |
この作品の持っている独特の雰囲気、感覚が大好きだ。
最初から最後まで、僕の好きな感覚で描かれていた。
今まで観た映画の中でも、間違いなく五本の指に入る。
こういう作風の作品って本当に好きだ!
初めて尊敬する映画監督できた。こんな作品をいつか作ってみたい。
この主人公・アメリが良いキャラをしている。
他人の幸せの為のちょっとした悪戯。他人の笑顔を見て喜ぶアメリ。
そんなアメリだけど、自分の事には不器用。
現実と対決しようとしているアメリは、心にグッとくる。
隣人の体の弱い老人とのやりとりもGood。
アメリのキャラ大好きですわ♪
2002/08/22 Makoz
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1999年 / アメリカ / 監督:クリス/ポール・ウェイツ / 脚本:アダム・ハーツ / 関連サイト |
出演:ジェイソン・ビッグス、クリス・クレイン、ナターシャ・リオン |
バカですね〜。これぞバカ映画。おかしいシーンを並べるだけでなく、ちゃんと間があるから笑えるんだろうなぁ。
頭の中がエロまみれの高校生を面白く描いている。日本もアメリカも若者の考えている事は同じなんすよね(笑)
バカ4人組の友情関係も良く描けているし、まさに青春だ! 脇役のキャラも個性的で世界観が面白いんだよね〜。
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2001年 / アメリカ / 監督:ロバート・ドーンヘルム / 脚本:カーク・エリス / 関連サイト |
出演:ハナ・テイラー・ゴードン、ベン・キングズレー、ジェシカ・マンレイ、ブレンダ・ブレシン、リリ・テイラー |
言わずと知れた『アンネの日記』の映画版。日記で描かれていなかった収容所の場面がさらに痛々しい。
192分と他の映画よりも若干長いけれども、これは日記も含めて子供に絶対に見せたい作品の一つだね。
映像として、閉鎖された隠れ家の描写はまずまずだが、やや緊迫感に欠けていた。人間関係も深く描いて欲しかった。
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2001年 / アメリカ / 監督:ピーター・ケア / 脚本:マイケル・ペトローニ / 関連サイト |
出演:ジョディ・フォスター、キーラン・カルイン、エミール・ハーシュ、ジェナ・マローン |
友情、恋愛、バカ騒ぎ、いたずら、喧嘩……。
青春映画の良い部分を詰め込んだ秀作。
思春期である登場人物の心情を上手く描いている。
思い通りにならない出来事、大人たちへの反感。まさに青春。
さすが、『21世紀のスタンド・バイ・ミー』といわれている事はある。
青春映画が大好きな人にとっては、激しくお薦めします。
ジョディ・フォスターがこの原作に惚れ込んだという気持ち分かるなぁ。
途中に挿入されるアニメ、最後の展開には、賛美両論があるとは思いますが、
全体として見るとバランスも良く、まとまっている。ああ、青春っていいなぁ〜。
2003/03/22 Makoz
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2003年 / アメリカ / 監督:ジェーン・カンピオン / 脚本:スザンナ・ムーア、ジェーン・カンピオン / 関連サイト |
出演:メグ・ライアン、マーク・ラファロ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ケヴィン・ベーコン、ニック・ダミチ |
欲求不満の女教師が殺人犯と思われる男に疑心を抱きながらも惹かれて行く……。
メグ・ライアンのヌード・シーン。これだけで十分見る価値がある。他はどうでもいい。
……などといっては元も子も無いのだが、その為だけにレンタルして、その為だけ見た。
これで他の部分でも良い作品だったら、大絶賛だったんだけどね。番宣通りメグ・ライアンのヌードだけが目玉。
一応サスペンス映画だけれど、犯人からトリックまで最初の10分見て予想した通りのままだった。
もうちょっと上手く隠してくれないとバレバレですぜ。ドキドキ感もないのでサスペンスとして落第。
せっかくメグ・ライアンに面白い趣味があるのだから、それを上手く使えばいいものを…。
→ケヴィン・ベーコンなんてほとんど意味ないし…。良い素材を生かして欲しい。
ストーリー。これって女性蔑視なんではないっすか?
女性にだって性欲はあるし、色々な願望はあるだろう。それはわかっている。
だけど、女性の扱い方が乱暴すぎないか。男の私でさえ嫌な気分になった。
と、思っていたら公式サイトに女流作家の江國香織と小池真理子が大絶賛していた。
うーん、女性の立場から見たら、このような扱い方はアリなんですかね。
”性”の目覚めがテーマらしいけれど、セックス=男性主導権ってわけじゃないんじゃないかな。
この辺りまだまだ勉強不足です、はい。もっと経験を積んで改めて考えたいと思います。
でも、やっぱりメグ・ライアンのヌードシーンだな。それだけ。
2004/10/19 Makoz
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2004年 / アメリカ / 監督:M.ナイト・シャマラン / 脚本:M.ナイト・シャマラン / 関連サイト |
出演:ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、ブライス・ダラス・ハワード、シガーニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート |
『21世紀のヒッチコック』と称されているM.ナイト・シャマランの新作。
この監督は、いつも公開前に大風呂敷を広げすぎ。
『サイン』の時もそうだったけれど、「もの凄い秘密が隠されている」とか言い過ぎる。
視聴者としては、それに過度な期待をしてしまう。自らハードルを高くしてしまっている。
そして、今回もその期待に応えることはなかった。ハッキリ言って、またもやガッカリさせられた。
物語の核となっている<彼ら>。その秘密に対しての引っ張り方は良かった。
一体どんな秘密が待っているんだ!? と、ドキドキしながら見ていたのだけれど、
その秘密は想像していた範囲のモノであった。思わず溜息が漏れる。
せっかく盲目の女の子を主人公にしているのだから、もっと上手い事出来たのではないだろうか。
村人たちが情けない。盲目の女の子をたった一人で禁断の森へ向かわせて、自分たちはただ祈るのみ。
物語上、一人で行かせた方が面白いのだけど、その理由付けが浅すぎる。
何が「→アイヴィーは村で一番勇気がある。愛が彼女を導くであろう」だ!
野生の動物とかに襲われたら逃げようがないじゃないか。もっとちゃんと理由を作りなさいよ!
一番許せなかったのが<彼ら>の使い方。
<彼ら>の正体は百歩譲って我慢するとしても、最後のまとめ方がひどすぎる。
→知的障害者に全ての謎を押し付けるなんて言語道断。こんなやり方するなんてストーリーテラーとして失格だろ!
お約束として「秘密を話さないでください」とパンフレットなどに書いてあったが、
こんな秘密なんて、こっちが恥ずかしくなって話せるもんか!
2004/09/14 Makoz
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1995年 / アメリカ / 監督:トッド・ソロンズ / 脚本:トッド・ソロンズ / 関連サイト |
出演:ヘザー・マタラーゾ、ブレンダン・セクストン・ジュニア、エリック・メビウス、ダリア・カリーニナ、マシュー・フェイバー |
ブラックコメディっていうけれど、何が面白いのやら。『ストーリーテリング』同様、この手の作風は全く理解できない。
渋谷ツタヤで青春映画ランキング3位になっているし、ネットで調べたけれど笑えるらしい。うーむ、どこで笑ってるんだ?
主人公の女の子が気の毒で仕方ない。人間、優越感ってのが大事って事かな? うーむ、まだまだ勉強が必要だ。
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2001年 / 日本 / 監督:矢口史靖 / 脚本:矢口史靖 / 関連サイト |
出演:妻夫木 聡、玉木 宏、三浦哲郁、近藤公園、金子貴俊、平山 綾、眞鍋かをり、竹中直人 |
男のシンクロとおちゃらけた題材だが、学園祭に向けて頑張る男たちが上手く描かれていて面白い。
最後の文化祭で発表するシーンは、本当に感動出来だ。こういう学園物が僕の好みに見事にハマった。
途中で入るくだらないギャグもなかなか笑えたし良い作品。
この作品は、出演者の努力があってこそ。
まともに泳げない人がシンクロをやるなんて、かなりの努力が無くては出来ない。
真っ黒に日焼けた体がそれを物語っている。だからこそ感動を出来るってものだ。
自分の学生時代の文化祭を思い出せてノスタルジー気分。
平山綾はおまけかな。
2002/09/08 Makoz
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1998年 / スペイン / 監督:フェルナンド・トルエバ / 脚本:ラファエル・アスコナ / 関連サイト |
出演:ペネロペ・クルス、アントニオ・レシネス、ロサ・マリア・サルダ、ホルヘ・サンス |
典型的な反戦映画ですな。戦争下での映画撮影ってのは新鮮で良かったけれど、
物語自体に惹き込まれる魅力が無かった。悪代官と街娘という王道パターンは見飽きているのでね(笑)。
ペネロペのベッドシーンもこの作品の売りだが、期待しすぎると肩透かし喰らってしまうので注意。
せっかく映画スタッフという面白い素材があるのに、キャラクターを生かしきれていないのが残念。
力を合わせて行動する時に、それぞれ独自の性質を生かせれば、物語はグッと面白くなったはず。
映画監督の最後の台詞「女優はいつもエキストラと駆け落ちする」は心に残った。
2003/02/17 Makoz
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