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38(t)戦車 E型

製作記


 トライスターの新製品、ドイツ38(t)戦車 E/F型です。我慢できずに組み始めてしまいました。

 モールドもよく、なかなか良いキットですが、タミヤやドラゴンに比較すると若干組みにくい感はあります。ただ、極力薄いプラパーツを使い、エッチングパーツを減らそうという姿勢は好感が持てます。

 資料を参考に、ノテックライトのコードを銅線で追加。後部のエンジンの方まで引いてあります。

 こんな感じでエンジンに引き込まれています。フェンダーと車体の間の隙間も埋まり、一石二鳥です。尾灯のコードも追加しましたが、手元に鮮明な写真がなかったので、一部推定です。

 履帯張度調節装置(赤丸)は、カバーのあるE-34と、カバーなしのE-33がありますが、E/F型はカバーなしです。一応、カバーありはG型ですが、紛失している車輌もあったかも知れません。

 エンジン始動用のクランク挿入口(青丸)にも、カバー(C-5)も、G型です。取り付ける場合は、紛失防止用の鎖をつけるとよいと思います。

 マフラーは、ラッカーパテを塗って、熱で焼けた表面のざらざら感を表現。

 右側は、ホーンのコードをエンジンまで導きました。実車の写真をよく見ると、こうなっています。

 選択式だった前面の履帯を付けました。装甲の薄い戦車なので、これは増加装甲代わりですね。工場からロールアウトした時点で搭載しているものもあったようです。

 サスペンションは可動です。履帯もパチパチはめ込む可動式ですが、プラが柔らかいのでポロポロとれます。バリも結構目立ちますね。サスを効かせて遊びたい場合は、迷わずカステンの可動式を履かせましょう。

2006年6月18日

 ほぼ組みあがりました。今回は久しぶりに地面をつくる予定なので、足回りはラッカーパテの泥を塗っています。

 背中には荷物を載せようかと考え中です。

 戦場写真を参考に、お尻はドロドロにしました。泥道を走ると、履帯張度調節装置のところに、跳ねた泥が溜まるようです。

 D番のマーキングの写真を何枚か見つけたので、それをモデルにして作ろうと思っていましたが、写真をよく見ると、なぜかお尻にある発煙筒の箱(マフラーの下の箱)がない。どうやらこいつは、スウェーデン向けに生産されたS型というやつらしいです。このままS型に改造してしまおうかとも思いましたが、無線手のビジョンバイザーなど、異なる点がいろいろあって面倒なので断念。左側には、オリジナルっぽい工具箱が載っていたりするし。まぁ、そんなに拘らずに作ります。

 とは言うものの、牽引フックは写真にあわせて、不要パーツであるD13に交換しました。説明書に指示されているパーツは、トレーラー牽引用のピントルです。燃料を入れたドラム缶を、トレーラーに載せて牽引していたようです。

 主砲の照準器のところに付けるエッチングパーツは、そのようなものがついている写真がな見当たらなかったので、取り止めました。

 キット付属の戦車兵。せっかくなので、襟や略帽などを彫り込みました。

 襟が浮いているのがわかりますかね?肉眼だとそれっぽく見えるのですが。左手は別パーツだったので、とりあえず袖を彫り込みました。削ったときにささくれ立ったら、流し込み接着剤を軽く塗ると、表面が滑らかになります。

 透明パーツのペリスコープを仕込むため、天井は接着していません。おそらく見えなくなるんですが…

2006年6月26日

 基本塗装終了です。今回は、春になって剥がれてきた冬季迷彩にしています。エアブラシで車体色を塗装してから、エナメルのホワイトを少々薄めて面相筆で乗せていきます。そのとき、全体にホワイトをのせてしまうのではなく、ムラを作りながら、斑になるくらいにします。そしてホワイトが乾いたところで、今度は面相筆に溶剤をつけ、余分なホワイトをこすり落としていきます。この作業をすると、面相筆がボロボロになるので、使い古しの筆でやるといいと思います。

 足回りはアクリルです。溶剤で薄めた茶系の色を、何度も重ね塗りして色の深みをだします。私としては珍しく、筆塗りを中心に仕上げました。冬季迷彩は、楽しくて癖になりそうです。

 38(t)の写真をよく見ると、砲塔に荷物などをぶら下げるためのリングがあります。ちょうどリベットから生えている感じです。これを銅線で再現してみました。後から追加したので、まだ塗装してありませんが。

 トライスターの38(t)は、リベットの数や大きさが非常に正確ですね。おかげで、リングの取り付けも正確に出来ました。

 左側です。左の後方のリングは、砲塔側面に生えています。当時の写真を見ると、リングからヘルメットをぶら下げている光景が頻繁に見られるので、今回はそれを再現予定。

2006年7月22日