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B1 bis

製作記


 タミヤから昨年発売されたフランス戦車、B1 bisです。最近は、細部工作に懲りすぎて未完成がどんどん増えてしまっていますが、せっかくよいキットなのでサクサク組みたいと思います。

 とはいうものの、結局「スーパーディテールフォトブック」なるものを購入。とりあえず、最低限の工作はしようと、AM誌片手に作業開始。

 とりあえず、模型誌でも紹介されていた履帯の薄削りを実行。だって分厚いんだもの。

 誌面では「1枚1〜2分」と書いてあったけれどもとんでもない。同じ工具を使用しているにもかかわらず、5分近くかかる。ちょっと丁寧に削りすぎたのかもしれません。見えないところは削らない方針にしましたが、それでも相当な量になりました。結局、正月休みは履帯を削っているうちに終わってしまいました…

 75mm砲の防盾も鋳造製なので、ラッカーパテにて表現。流し込み塗料を使って表面を荒らす方法(悪役一号参照)はリベット等のモールドが消えてしまうのでお薦めできません。また、金型の分割の都合で発生する継ぎ目も、ついでに消しちゃいましょう。

 砲塔の上下の合わせ目は消してしまいました。が、実写の写真をみると、これは消さないほうがよいようですね。おそらく、鋳型の分割線がここにあるのでしょう。なんか気に入らないので、パテで再度復活させようかと。

2007年1月8日

 一通り工作が完了しました。B1bisに関しては、CHARS ET BLINDES FRANCAISというサイトに非常にたくさんの資料がありますので、参考にしながら製作しています。特定車輌に関する資料もあって、非常に参考になります。今回は、タミヤのデカールにある205号車を再現しようかと思います。

 砲塔です。やはり、溶接跡もしくは鋳型の分割線と思われるラインが存在します。おそらく、製造過程でやすりをかけるか何かしているようで、光の加減では確認しずらかったりします。そのため、伸ばしランナーを接着後、ある程度削って控えめに表現しています。

 装甲偵察ドームの吊り下げフックを再現しています。左側が2個、右側が1個です。A17パーツがちょうど3個余るので、先端のみを小さく切ってつけるといい感じです。視察ビジョン装甲ハッチは、紛失してしまったので、この後プラ板で作り直します。

 右側の覘視孔(赤丸)は、省略されているので再現します。罫書針で引っかくと簡単です。前面のリベット(青丸)は、ある車輌とない車輌が存在するようです。205号車にはないので削り取ります。

 車体側面の省略されたリベットを打ちました。0号の昆虫ピンです。昆虫ピンは、100本近く入っていても数百円で買えるので、非常にお買い得です。丸いリベットをたくさん打つ場合には非常に効果的です。穴を開けるのが少々大変ですが、リューターを使えばそれほど苦になりません。

 泥排出孔と小スクレーパー。泥排出孔は、車体の裏側にモールドされているので、組立て前に開口しておきます。スクレーパーは、0.2mmのプラ板でそれらしく。もう少し薄くてもよいかも。

 なかなか鮮明な写真がないのがアンテナまわり。205号車は無線機を搭載しているタイプです。
 どうやら、無線装備車輌の場合、赤丸付近から平均台みたいな形をした物体の中を通って、アンテナまで配線がおこなわれている模様です。赤丸付近には、円筒状の物体(ギザギザの碍子?)があって、そこから配線が出ているみたいです。おそらく、キットは無線を搭載していない車輌をモデルにしていて、アンテナの配線が出る部分を塞いであるのではないかと予想しています。
 また、アンテナ基部は蛇腹状のゴムで覆われていますが、キットは形がぴっちりしすぎています。実車では、もっとくたびれてクタッとなっているので、作り直しです。

 細かいですが、ここのバーも鋳型の分割ラインがあったので、砲塔のついでに再現しておきました。キットの場合も、ちょうどここにパーティングラインがきてます。
当初の「サクッと作る」という心がけはどこへやら…

2007年1月16日

 とりあえず、工作完了です。

 サスペンションの給油ハッチの取手をつけました。キットでは、謎のリベットのモールドがついています。この取手は、上に回転させることでハッチが開く仕組みです。そのため、実車でもあっちこっちを向いて、不揃いな感じになっています。

 75mm砲のところのフックは、0.5mmの真鍮線を曲げて作りました。実車のこの部分の拡大写真を見ても、それほどテーパーはかかっていません。そのため、真鍮線でも十分かと思います。先端の尖った部分は、斜めにカットした後削って表現しています。

 アンテナ周りです。あまり鮮明な写真がないので一部推定ですが、こんな感じかと。

 碍子状のパーツは、プラ棒を削って作りました。リューターにプラ棒をくわえさせて旋盤代わりにし、デザインナイフ等を当てながら削りました。また、アンテナの配線が通る平均台のようなものは、端をコの字になるように削ってあります。実物は薄い鉄板をコの字に曲げた感じのようです。

 アンテナ基部はゴム製のカバーに覆われています。キットのモールドはきれい過ぎるので、エポパテで作り直しました。写真を見る限り、かなりくたびれた感じ。適当に皺を入れただけです。

 偵察ドームの装甲ハッチは、なくしてしまったのでプラ版で作り直し。この後塗装に入ります。

2007年1月27日

 一通り塗装しました。練り消しでマスキングして、エアブラシで迷彩しています。マスキング用の練り消しは、ブルタックという商品がお奨めです。右側の「0」のマーキングは手書きしました。キットの塗装図にはないですが、実車写真の右側に確認できるので。

 一応、写真を見て塗装したつもりですが、迷彩パターンは白黒で不鮮明なので適当です。

 

 後部とフェンダーの白い部分は、デーカールを使用しないで塗装にしました。特に後部は凹凸が多いので、塗装の方が楽です。

 

 こんな構図で情景にする予定。

2007年3月18日

 先日発売された、タミヤのUEトラクターからとってきたフランス軍歩兵です。フランス兵は珍しいので、これが目当てで買ってきたのですが、 モールドは少々残念な感じ。そのため、全部削り落として作り直すことにしました。

 左は、まだ途中ですが、ベルトとサスペンダーを作り直した状態。黄色いのは、タミヤのマスキングテープです。タミヤのマスキングテープは、 非常に使い勝手がよく、改造用の素材としても使えます。他のメーカーのマスキングテープを使用していた時期もありましたが、粘着力が強すぎて塗膜が剥がれて しまったり、テープを剥がしたあとがベトベトになってしまったりしたので、今ではタミヤのものしか使っていません。

 裏側はこんな感じ。サスペンダーのリングなどは、0.1ミリ程度の銅線を、任意のサイズの棒に巻きつけて作っています。

2007年8月19日

 工作完了しました。襟や弾薬ポーチ等を削りこんで立体的にし、マスキングテープによってスリング類を追加しています。襟章(?)は、マスキングテープの細切りでお茶を濁しました。ヘッドはホーネットのものに換装しました。

 初めてデューロパテを使用してみました。タミヤのエポパテとは違って、手にベタベタくっついてしまうこともなく、非常に加工しやすかったです。これなら、フィギアの改造も練習できるかな。

2007年9月6日

 とりあえず、顔だけ塗装しました。ヘッドは、3つともホーネットのものを使用しています。

 

 油彩を使用しています。彫りの深い顔は陰影もつけやすく、塗っていても楽しいです。

 

 顔を塗る場合は、まずタミヤアクリルのフラットフレッシュで下塗りをしてから、油絵の具を使っています。いつも使用している色は、ジョーンブリヤン、アリザリンクリムソン、パーマネントホワイト、バーントアンバー、インジゴの5色だけです。因みに、インジゴは髭の剃り跡に使ってます。

 そろそろ、グランドワークも考え始めないといけないですね。

2007年9月15日