remove
powerd by nog twitter
LVT−(A)1 アリゲーター

製作記


 イタレリのアリゲーターを組み始めました。米軍が上陸作戦を行うときに使用した、水陸両用戦車です。太平洋の島々で、日本軍相手に頻繁に使われた車両です。

 まだ仮組み状態ですが、パーツの合いも良好で、サクサク組み上がります。車体に浮力を与えるために仕方ないのですが、この戦車、アホみたいにでかいです。でっかい板を組み合わせて車台にするので、車台を組むときは慎重に。ドイツのティーガーより、若干大きいくらいのサイズになります。

 今回のディテールアップは、機銃の放熱孔の開口です。モールドのままでは、ぼんやりしているので、ピンバイスを使って彫り直しています。

 写真にはないですが、装甲板の溶接跡も伸ばしランナーで再現しています。車台(因みに、旧軍用語では、車体を車台と言うのであります)の合いが悪くて隙間が空いたところも、溶接跡でごまかしていたりして・・・・

 こちらもピンバイスで開口。下が加工前で、上加工後の状態です。結構シャープな感じになります。ちょっとやりすぎて向こうまで貫通してますが、ご愛嬌ということで(汗)肉眼じゃ、分かりませんから。

 一番大変なのが、履帯。接着剤が効かない、塗料は乗らない、硬い、おまけに表に目立つ押し出しピン跡が・・・・。熱で溶かして繋ぐように指示されていますが、装着しようとしたときにブッちぎれたので、ホッチキスで止めちゃいました。その後、サーフェイサーを吹いてから(サフでも、擦ると剥げてくる!)、タミヤパテと麻紐で作った泥を、塗りまくりました。これで、ホッチキスも、押し出しピン跡も、側面にあったパーティングラインも分からなくなりました。でも、タミヤパテも、擦ったりすると取れてきちゃうんですよね。塗装後は、触らないようにしなければ・・・・。

2005年8月25日

 一応組みあがりました。オリオンモデルズへ行ったときに、アリゲーターを組んでいるという話をしたところ、「Allied-Axis "LVTs atthe front"」という資料を紹介してくれました。早速購入して、ディテールの修正をしました。

 主な修正点は、ライトガードの作り直しと、溶接跡の追加です。資料はかなり鮮明な写真が多いので、参考になりました。先日適当に加えた溶接跡も、実際にそこに存在したので、一安心(笑)

 足回りの泥も派手に追加しました。写真を見ていると、どうやらここに泥が溜まるようです。水陸両用車両なだけあって、結構泥道を走っていたようで、こんなになっている写真がたくさんありました。

 船首(?)の様子。キットでは、ここが凹モールドになっていましたが、写真で見ると溶接になっていました。しかも派手に盛り上がっていたので、伸ばしランナーで溶接跡を再現しました。

 さらに、後方に見えるライトガードは、キットのものはライトと一体成形でめちゃくちゃ厚かったので、削り取ってプラバンで作りました。透明プラバンにした意味はないです。0.2ミリ厚のものが透明しかなかったもので・・・・。

2005年8月31日

 長らく放置しておりましたが、ようやく塗装を開始しました。とりあえず、基本塗装のみ完成です。前照灯ですが、ライトの下に支柱がついているものはやっぱり見つからなかったので、切除しました。それに伴い、ライトガードも修正しました。

 LVTは、1944年の中頃までネービーグレーで塗装されていました。それ以降は、その他の米軍車両と同様の色で塗装されていたようです。今回製作した車両は、前方機銃のない初期型なので、ネービーグレーの塗装としました。

 カラー写真やカラーDVDを見ると、かなり青黒くてネービーブルーのように見えるものと、軍艦と全く同じグレーに見えるものがありました。おそらく、青みがかったグレーが、光の加減や退色具合でそのように見えるのであろうと思いましたので、Mr.カラーの軍艦色(1)とネービーブルーを混色した色で塗ってみました。比率を変えた色を何色かつくり、まだらなグラデーションになるようにしました。後から汚すことや、色のスケール感(同じ色を大小2つのものに塗ると、小さい方に塗ったものが暗く見える)を考え、軍艦色を多めにしています。

 今回は、デカールを使用せず、マーキングを直接書き込んでみました。それなりに味が出たと思います。足回りは、タミヤアクリルのフラットアースを下地に塗っています。

2005年10月24日