2009年度版 自作PCの存在意義について(2009/07/04更新)
|
|
2009年度の自作PCの存在意義について考えてみました。
※私は仕事場でも家でもPCを使用していて、使用時間は1日あたり平均10時間です(汗
※このページはPCヲタ向けなので、多少好ましくない表現がありますがご了承ください。
|
|
Vistaに振り回されるハードウェア達とダークホース
〜2007年までのことは、2008年度版 自作PCの存在意義についてを参照してください。
(1)2008年最大の誤算、超格安ノートPC「ネットブック」の出現
2008年、「ネットブック」という6万円以下の完成型ノートPCが売りだされました。
ハードウェアスペックは低いのですが、ライトユーザーには十分なスペックがありヒットしました。
自作PCを愛する人も、値段の安さから利用されている方も多くなっています。
なんといっても、普通のノートPCと違い、WindowsXPを標準で利用できるため、Vista難民全てを取り込みました。
自作PCとベクトルが違うため、自作PCとシェアを争う商品ではありません。
(2)やっとVistaを快適に使えるノートPCが登場
2008年後半、Vistaで苦しまなくて済む「まともなグラフィックカード」を搭載したノートPCが、
10万円程度になりました。自作PCのメリットが薄れる価格ではないので、まだ敵にはなりませんが。
(3)無音のHDD代替ハードウェア「SSD」の普及
2008年前半で10万円していた価格も、後半になって1万円程度になりました。
容量比でHDDの10倍する価格ですが、「無音」「低消費電力」「コントローラ次第で高速動作」するため、
HDDを駆逐する勢いで普及しています。自作PCはSSDやHDDをたくさん積めてRAIDを簡単に組めるため、
自作PCの良さを広める一つのエッセンスとなっています。
(4)メモリ・HDD価格の暴落
1TBのHDDが1万円以下で買えるようになりました。2GBのメモリが4000円以下で買えるようになりました。
安くハイスペックパーツが手に入り、メーカー製PCだと値段の割に古いパーツだったりするため、
最初から自作PCを組むメリットは高いです。なお、メーカー製のPCのパーツ乗せ換え質問が
各種掲示板に横行するようになり、「自己責任」がわからない残念な人が出現しています。
(5)Windows7の出現
2009年の終わりに、Windows7が発売されることになりました。
これにより、Vista嫌いの人の買い控えがなくなることになります。
以上、2008年〜2009年の流れは、まだ自作有利に働いています。
ただし、自作PCerのネットブックの所持者が多くなり、セカンドPCはネットブックでいいや、という
2台目以降の自作PCの普及率が悪くなっています。
|
|
自作PCの情報を混乱させる3つの属性
自作PCの自由度がかなり上がりました。しかし、極端な3つの属性を生み出しました。
(1) Core i7、Phenom II等の高性能CPU+高性能GPUのPCを好む属性
(2) 低消費電力・低発熱・静音のAtomやMoDTを好む属性
(3) 超安く高性能PCを組みあげる属性
なお、私は2番目の属性に偏っています。
互いに相反する属性は、自作PC会の混乱を引き起こしています。それぞれ価値観が違うため、
ある1製品に対して3つの属性から別々の答えが出てきます。
2chの掲示板の書き込みは特に顕著だと思います。
自作PCに詳しくない人は、誰の答えを信じていいのかわからないでしょう。
例えばSSDを例にとってみると、
(1の人) ベンチマークでも体感でもIntelのSLCのSSD以外認めない。
(2の人) SSD最高。回転するうるさいHDDはもう使いたくない。
(3の人) 今のコストパフォーマンスが悪いSSDは買い時じゃない。寿命問題、プチフリあるし。
500GBプラッタの1TBのHDD最高。
となり、意見が割れます。全ての意見には一理あり、明らかな間違いはありません。
素人の人はどれか1つを鵜呑みにしてしまいます。1の人を信じて高いIntelのSSD買ったり、
2の人を信じてとりあえず安いJMのSSD買ったり、3の人を信じて1TB中40GBしか使わないで電力無駄にしたり。
選択の自由度が上がるのは良いことですが、偏った情報が横行している問題があります。
賢い消費者は、3者からの情報を総合的に考え、より自分に合った賢い消費をすると思いますが・・・
|
|
Windows7が自作PCに与える影響
ついに2009年、Windows7が発売します。
Vistaは「動作が重い」と言われて、嫌われています。
それは、インストールしたPCのGPU性能が悪かったり、メモリが少なかったり、
起動HDDがプラッタ当たりの容量が少ない旧世代品だったりするからです。
自作PCならデュアルコアCPUで、GPUがGeForceやらRADEONが常識、メモリ4GB、333GBプラッタ以上のHDDが常識なのですが、
ノートPCはセレロンやらAtomシングルコアが主流だったりします。
ノートPCはIntel製のオンボードGPUが主流だったりします。
ノートPCは安くするために初期搭載メモリが1GBだったりします。(増設できますが、2GBにすると極端に高くなるとか理不尽)
ノートPCは2.5インチHDDで、3.5インチHDDより読み書きが遅いです。
よって、Vista搭載のノートPCは「動作が重い」という悪印象を与えていました。
消費者も賢く、ノートPC買い控えやデスクトップPC(または自作PC)に逃げるなどしていました。
しかし、Vistaより軽いとされるWindows7が発売されると、ノートPCが少しは快適になると思われます。
ノートPCが売れ、デスクトップ用の自作PCパーツの売上が減る厳しい時代になる可能性があります。
サイズが大きく邪魔、消費電力大きい、持ち運べないなどのデスクトップ氷河期がちょっと怖いですが、
自作ノートPCが出てくる希望を捨てずにWindows7を待とうじゃないですか。
|
|
2009年度の参考URLとショップ名
静音にこだわってるパソコンショップ
オリオスペック
全国に大体あるパソコンショップ
ドスパラ
上に同じで全国展開していると思われるパソコンショップ
パソコン工房
個人的に通勤路にあり利用しやすいパソコンショップ
ZOA
リンク貼るのが面倒なので以下敬称のみ。
ビックカメラ、ark、TSUKUMO(ヤマダ電機系)、Faith
|
|
もどる
|
|
Internet Explorer5以上、横解像度800以上でのの閲覧を推奨します
jumper
|