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PC静音化(2008/01/05更新)



PC静音化について真面目に考えてみました。



  静音化の基本3ヶ条

  1、自作PC静音化にはお金を使うのが一番近道である。パーツ交換が基本である。
  2、CPUファン、電源ユニットファン、グラフィックカードファン、HDDの全てにおいて静音化する必要がある。
    1つでも静音化失敗すると、静音化は成功しない。
  3、静音化と熱問題は表裏一体。バランスが重要である。



  よくある失敗

  静音化スパイラル→静音化にこだわり続け、パーツ交換を繰り返すこと。
  例:CPUファンを静かなものに取り替えたが、HDDの音が気になるようになった。
  そこで、HDDを流体軸受にしてスマートドライブに入れたが、それにともないCPUファンの音が気になりだした。
  またCPUファンを取り替えて静かなものにすると、またHDDの音が気になり・・・(以下略

  過度の期待→静音化の部品に期待しすぎること。
  例:簡単に静音化できるお札(-3dBできます。500円)を貼ったが、何も変わらなかった。
  例:22dBのファンを19dBのファンに交換した。3000円もしたのに、あまり変わらなかった。

  燃える・燃やす→ファンレスにして、パーツを燃やすこと。または、風力の弱いファンをつけてパーツを壊すこと。
  例:RADEON9800Proのファンがうるさいので、取り外したら焼けた匂いがして画面が映らなくなった・・・。

  ファン多すぎ→高性能CPUや熱に弱い部品があるからといって、何も考えずファンを増やすこと。
  例:うちはPentium4の3GHzだから、ケース用ファン7個つけてる。全部30dB以下だけどね。
  例:Athlon1.4GHzを焼き鳥にするのが怖くて、CPUファンを2個つけてる。




  騒音の種類

  高周波→HDD、CPUファンの騒音。高速回転するものの宿命。「キーン、キューン」
  風切り音→ファンと空気との抵抗音。「フーン、パタパタ、シュー」
  モーター音→回転するものの宿命。「キーン、カラカラ、ブーン」
  HDDシーク音→HDD独特の音。「カラカラ、ゴトゴト」
  振動音→HDDがゆれるなど。HDDシーク音と同じような音。「ゴトゴト」
  共振音→周期的に激しい音がする。ファンやHDDをたくさん付けると起こる。「ブォーンブォーン、ウィーンウィーン」
  電源、メモリ音→通電すると、何故か音が出る。「ジー、シー、キーン」



  自作PC静音化用語

  ファン→扇風機。送風機。換気扇。ヒートシンクに装着するものや、PC外部に空気を送るものなどいろいろな種類がある。

  ヒートシンク→CPUなどの熱を吸収する、銅、アルミの塊。静音化と廃熱を両立できる基本パーツ。

  ファンレス究極の静音化方法。ファンを外すこと。ただし、電源ユニットなどはファンを外してはならない。

  エアフロー→ケース内部の空気の流れのこと。吸気と排気をうまくすれば、PC内部の温度は大気並になる。

  スマートケーブル→IDEケーブルのフラットのものを束にして細身のケーブルに変えたもの。エアフローが良くなる。

  ファンコン→ファンコントローラの略語。ファンの回転数を上げたり下げたり調節できる。

  ダクト→風道。煙突のようなもので、人気は今ひとつ。理由は外側に膨らむから。

  サイレンサー→音を静かにする装置。ゴム製、スポンジ製、金属製のものがある。

  水冷→ファンレス化と廃熱ができる無音化の夢の装置・・・ではなく、水を循環させるポンプの音がする。




  静音化をレベル0〜10の11段階で評価しました。(ジャンパーの独断と偏見が入っています)

  ファンをボールベアリング式のもので、静かであると定評があるメーカーのものに取り替える。
  難易度2 (自作家にとって、ファン交換は簡単なもの)
  静音化レベル1〜10 (うるさいファンを取り替えると効果絶大、元が静かだと効果微妙)
  危険度0〜10 (CPUファンやGPUファン、電源ファンの交換は危険)

  HDDをスマートドライブや、静音化ケースに入れる。
  難易度1 (入れるだけ) 
  静音化レベル1〜6 (効果が高いが、音は完全に閉じ込められない)
  危険度0〜2 (廃熱が弱いと、HDDの寿命が縮む。エアフロー考慮で危険度0)

  ケース外部の排気口にダクト(サイレンサー)を付ける。
  難易度2 (煙突をつけるだけ)
  静音化レベル2 (直接ファンの音が聞こえなくなる効果のみ)
  危険度1〜4 (エアフローを考えたものなら1、エアフローを考えてなかったら4)

  静音ゴムパッキンを部品につける
  難易度5 (振動を防ぐ場所を特定し確実に装着するのが難しい)
  静音化レベル0〜1 (振動による騒音を防ぐのみ)
  危険度1 (固定の強さに注意する)




  お金をかけない静音?
  PCを、使用者から出来るだけ離すことです。
  
  これは基本中の基本ですね。使用者の耳の高さや近くだと、静音化したPCでも音が気になることがあります。
  音は空気の振動なので、離れると弱くなります。また、板などでさえぎることもできます。
  ただし、マウスやキーボード、ディスプレイのケーブルの長さを考えなくてはいけません。
  また、離しすぎるとDVDやCDの出し入れなどが面倒になるので注意してください。



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