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グラフィックカードの選び方(2010/01/01更新)



グラフィックカードの選び方をまとめておきました。



  グラフィックカードは、ゲームやOSがイメージする画像を計算して出力するデバイスです。
  高速処理できれば、ゲームはスムーズに動きますし、映像を綺麗に処理できれば美しい映像をディスプレイに映す事ができます。
  人間はPCからディスプレイを通じて情報を得てます。よってグラフィックカードは、PCと人間をつなぐ重要なデバイスです。

  グラフィックカードは、CPUより値段が高い場合があります。ですが、あまり高価なものを買っても3Dゲームをしないなら、
  大して性能差が無くなってきています(マザーボードオンボード系は除く)。
  2Dグラフィックは、よほど下手にグラフィックカードを選ばない限り、性能は一緒であるといっても過言ではありません。
  3Dグラフィックは、値段に応じて10倍ほどの差があります。3Dゲームをするなら、高価なものを買う必要があります。
  古いグラフィックカードだと、最新3Dゲームが「動かない」ということもあります。

  グラフィックカードは3社のGPUのどれかを用いて作られています。(業務用、一般的でないものは除く)
  ATi RADEONシリーズ
  nVidia GeForceシリーズ
  Matrox Millenniumシリーズ
  この3つのGPUのどれかが搭載された、グラフィックカードを購入することとなります。
  ATi、nVidiaは3Dに強いです。Matroxは2DやTV出力、Dualディスプレイを得意としています。
  ATiは一般的に色が濃いです。nVidiaは暗めといわれています。Matroxはくっきりしていると言われています。
  ですが、チップやOEMメーカーの味付けやドライバによってこれらは変わってきます。
  長時間使わないなら、気になるほどの差は無いと思います。(長時間使うと、そのわずかな差がわかる)
  今はDVI接続が主流になり、どのメーカーの製品でもあまり変わりありません・・・

  グラフィックカードには、専用のメモリが搭載されています。(128M〜2GB)
  よほど激しい3Dをしないなら、256MBもあれば良いと思います。
  3DではDirectX8で64MB、DirectX9で128MB、DirectX10.1で256MBあればほとんど変わりません。
  ただし、メモリの種類(DDR、SDRAMなど)には注意が必要です。(DDRメモリのほうが読み書きが高速、DDR5まであり)
  また同じGPUなら、メモリクロックの大きいほうがグラフィック読み書きが高速です。(OCが可能なドライバあり)
  更に、メモリ帯域というものがあり、64bit、128bit、256bit、384bit、512bitがあります。数字が大きいほうが良いです。
  ハードな3Dゲーム(FF11など)をする場合、64bit幅だとGPUが良くても性能が低くなる場合があります。
  この帯域は、非常に重要です。性能差を表すと、メモリ容量512MB(64bit)<メモリ容量128M(256bit)になります。(FF11換算)
  グラフィックカードのメモリ容量と帯域は別のものだとよく覚えておいてください。

  グラフィックカードには、オーバーレイ機能というものが備わっています。
  RADEONとMillenniumシリーズはオーバーレイの調整を特にしなくても良いのですが、
  GeForceのオーバーレイは「絶対に調整が必要」です。オーバーレイは動画再生と大きくかかわっていて、
  調整が甘いと作った動画と再生した動画の色が激しく変わります。
  動画を良く扱う人の場合は、RADEONとMillenniumシリーズを選ぶと良いかもしれません。
  なお、WindowsVistaのAeroを使用している場合、オーバーレイは使われないので、
  RadeonやGeForceでの画質の差はYC伸張の差程度になっています。

  グラフィックカードはディスプレイに接続するための端子を持っています。
  DVI端子→液晶ディスプレイなどにつなぐ
  D-sub 15pin端子→CRTディスプレイとつなぐ
  S映像端子→TVやビデオとつなぐ
  このようになってます。最近はこの3つを全て持っているものが多いです。特に気にすることは無いです。

  ジャンパーのオススメするグラフィックカードの価格帯→3000円〜40000円
  ジャンパーのオススメするグラフィックカードの基準→ベンチではなくAeroやゲームが動くかどうか、動画再生補助があるかどうか
  ジャンパーのオススメするグラフィックカードの売り文句→「DirctX10対応」「PCI-Express16」「メモリ帯域」「メモリ容量」



  CPUに次いで高速性能が大切なデバイスですが、CPUと同じように発熱し同じように消費電力が高いです
  このことから、性能を犠牲にしても静かなPCを組む場合は、それ相応のグラフィックカード(ファンレス)を
  選んだりもできます。PCを自作するときに、気を使うパーツですが取替えが簡単なので、すぐに性能を変えられます。

  CGを書いたり、CADを使うなどの特殊な場合は、CPUより値段が高い(10万円以上)のものを買いましょう。
  ただし、自分の目でしっかりと画面を「見て」買ってください。百聞は一見にしかずです。

  あと電力消費には注意しましょう。電源電力が足りないまま増設すると、PCが起動しない等、
  不具合が多発します。私も体験してますが、急に電源が落ちたりしてHDDや他のデバイスがダメージを受けます。
  くれぐれも、電力消費がどのくらいなのか調べてから増設してください。



  パーツを生かす為の傾向と対策その1

  WindowsVistaでは「256MB」のメモリを積むグラフィックカードが良いようです。それ以下のものは流用しないほうが良いと思います。
  GeForce8600以上、RADEON X2600以上でメモリ265MBのグラフィックカードがWindowsVista時代の最低限度になります。
  なおAeroを使わない場合はオンボードでも良いと思います。



  動画再生支援について

  ハイビジョンデジタル動画の世界になり、H.264など再生が重いコーデックの時代となりました。
  PCで動画を再生するとき、CPUだけを利用しているとカクカクでなめらかに動かないこともあります。
  そこで、GeForceやRADEONには動画再生支援機能がついていて、GPUでデコードや表示をできるように
  なっています。動画を見る人は、動画再生支援付きのグラフィックカードを買ってください。
  4000円台のカードでも動画再生支援はありますので、自作PCerにとって動画再生は苦労しません
  また、HDCPに当たり前のように対応しているグラフィックカードを自由に使えるので、
  自作PCerは著作権保護動画でも苦労しません。



  まとめ:マザーボードとの相性は必ず調べてください。オーバークロックは計画的に。



  参考・勉強になるリンク

  2ちゃんねる自作板低価格ビデオカードすれテンプレ

  RADEON友の会 テンプレート集



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