光学ディスクドライブの選び方(2010/01/01更新)
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光学ディスクドライブの選び方をまとめておきました。
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光学ドライブは、OSやCD-ROMで配布されているソフトをインストールしたりする時に重要です。
音楽CDを聴くときはCD-ROMドライブ、DVD-Videoを見る時にはDVD-ROMドライブが必要です。
最近のゲームやOSは、DVD-ROMで販売されていることがあるので、DVD-ROMドライブは必要最低ラインになっています。
また、CDとDVDは最も優れた互換性を持つリムーバブル記憶メディアとなりました。
更に2007年頃から、Blu-rayディスクが加わり、容量もDVDの約5倍となりました。
CD-R/RWはデータバックアップ用として、今では誰でも持ってると思います。
CDとDVD、BDは見た目同じサイズですが、1枚に記憶できる容量がDVDのほうが約6倍多くBDで30倍多いです。(1層あたり)
今のトレンドは、記憶型DVDドライブです。記憶型DVDドライブには数種類あり、かなり複雑になっています。
1 DVD-R/-RWドライブ→DVD-R/-RWに対応したもの。最も一般的なライティング方式です。
2 DVD+R/+RWドライブ→DVD+R/+RWに対応したもの。書き込み速度が-R/-RWより高速で、良く使われています。
3 DVD-RAMドライブ→DVD-RAMに対応したもの。書き込みが遅いですが、MOのように簡単にデータの読み書き消去ができます。
4 DVDMultiドライブ→数種類存在します。DVD-R/-RWとDVD-RAMとの組み合わせ、DVD-R/-RWとDVD+R/+RWの組み合わせ、
DVD-R/-RWとDVD+R/+RWとDVD-RAMの3種類全対応などが組み合わせの代表的な例です。
DVD-R/-RWとDVD+R/+RWとDVD-RAMの3種類に対応したものを、「スーパーマルチドライブ」といいます。
DVD±R DL(ダブルレイヤー)にも対応したものを「ハイパーマルチドライブ」と言う場合もあります。
また、CD-R/RWに対応したものもあります。
CD-R/RWドライブはDVDメディアに対して、読み込みと書き込み両方できません。
DVD-ROMとCD-R/RWドライブが1ドライブになったものを、コンボドライブといい、ノートPCなどで用いられています。
ですが、自作PCのパーツにするならDVDMultiドライブにするほうがいいです。
CD-ROMドライブは、OSやCDソフトをインストールする、CD-R/RWデータを読み込む程度の用途なので、
今は廉価PCを作る時にしか使いません。また、MOドライブもMO自体が無くなりつつあるのでお勧めしません。
MOは各種研究機関などではまだ活躍はしているようですが、個人で使う程でもないと思われます。
記録型光学ドライブには、苦手とする「メディア」があります。CD-RやDVD-Rがコンビニでも売られる時代になっていますが、
メディアとの相性が悪いとバックアップしたデータが消失する場合もあります。
また、他のPCのドライブで、ライティングしたものを読み込もうとしても、読み込めない場合があります。
光学ドライブの焼き品質は、個体差はあるもののドライブのチップやレンズを作っているメーカーによって差があります。
安い海外産のCD-Rメディアを使ったことがある人ならわかると思いますが、必ずライティングが成功するわけではありません。
ライティングの成功率が高い、信頼性のあるドライブをできるだけ買うようにしたいものです。
DVD-R(4.7GB)メディアを使い、4.7GBちょうどをライティングすると、
1倍速書き込みは約60分です。2倍速で約33分、4倍速で約17分、8倍速で約10分です。
CD-R(650MB)メディアだと、1倍速で約74分、2倍速で約37分、4倍速で約18分、10倍速で約8分
20倍速で約4分となっています。以上の数値は目安で、イメージを作ると倍の時間がかかったり、
コンペアやベリファイをするとかなり時間がかかります。
速さは非常に重要ですが、焼きミスは速度が上がれば上がるほど増えます。
逆に、高速書き込みを得意とするドライブで1倍速を使ってライティングすると、焼きミスをすることがあるようです。
ドライブ選びには、こういったドライブの性能評価も必要です。
ジャンパーのオススメする光学ディスクドライブの価格帯→8000円〜24000円付近
ジャンパーのオススメする光学ディスクドライブの対応メディア→BD-R、DVD-R、DVD+R、DVD-RAM、CD-R/RW
ジャンパーのオススメする光学ディスクドライブの売り文句→「BD-R、BD-RE書き込み」
「DVDマルチドライブ」「XX倍速対応」「信頼性」「静音性」
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まとめ:自分の扱うメディアの種類、データの保存量によってドライブ選びましょう。
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余談1(体験談)
動画をDVD-Video形式で保存するには、記憶型DVDドライブは欠かせません。
HDDが1台など制約の多いベアボーンなどは、記憶型DVDドライブはデータバックアップに大活躍します。
規格によるドライブの種類と使い方を見極め、正しいドライブ選びをしてください。
余談2
1GBのデータが3個(計3GB)、500MBのデータが10個(計5GB)、200MBのデータが10個(計2GB)あるとします。
合計10GBのデータをメディアに保存することを考えてみましょう。
CD-Rではまず1GBのデータの分割を考えなくてはいけなくて、かなりの無駄を生じます。
500Mのデータと200Mのデータを足してCD-Rを作れば効率は上がりますが、
その場合だと組み合わせによってはデータを探すのが面倒になります。下の図ではCD-R15枚で保存しています。
DVD-Rを利用すれば、3枚で保存できます。3枚をエクスプローラで見れば、整理が不十分でも検索は楽々です。
動画データを扱ったことがあるなら、DVD-Rの重要性がわかると思います。
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パーツを生かす為の傾向と対策その1
現在、HDDドライブのシリアルATA化が進んでいます。
これに伴い、5インチディスクドライブもシリアルATA化が進む可能性があります。
BTXマザーボードではどうなるのかわかりませんが長い間使うつもりなら、
下駄が必要になる可能性、ATXマザーボードと心中、パラレルATAカード追加の覚悟が必要かもしれません。
パーツを生かす為の傾向と対策その2
片面2層(8.5GB)の記録型DVDドライブが発売されるようです。片面2層のDVDメディアが高そうですので、位置付けは微妙です。
また、ブルーレイのことも考えると、「ブルーレイ」が普及価格になるまでにどれだけ使うかが問題になります。
ブルーレイ1枚の容量は25GBで、2層で50GBとなります。ブルーレイを買わない理由がもうありません。
パーツを生かす為の傾向と対策その3
DVDドライブにCDやDVDを入れた場合の駆動音はかなりうるさくなります。
音が静かなドライブを選ぶと、よくDVD-Videoを見たりゲームをする人は幸せになれます。
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個人的結論
DVDマルチドライブを1台買えば便利である。1台で多くのメディアに対応しているので、何かと便利である。
PC→PC間のデータ転送はLANを使ったほうが楽である。
データのバックアップとして買う場合は、マルチではなくても良い。(DVD-R、DVD+R、DVD-RAM1種類でも十分)
DVD-Videoを作るのが目的なら、DVD-R/RWドライブだけでも良い。
BD-Rは1枚あたりの単価が高くても、1GBあたりの単価、スペースや重さの上でDVD-Rより圧倒的に有利。
ハイビジョン動画を保存するならBD-Rの時代。
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