電源ユニットの選び方(2010/01/01更新)
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電源ユニットの選び方をまとめておきました。
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電源が良いと、PCの電力供給は安定します。これにより、PCは本来の力を十分に発揮することができます。
電源が足りなかったり電源の質が悪いと、急に電源が落ちてOSが再起動したり、メモリを増設しただけで起動しなくなったり、
グラフィックカードが正確に動かなかったりするトラブルに見舞われます。
PCは安定していることが重要なファクターであるため、電源でお金をケチると痛い目に会うでしょう。
電源には、冷却用ファンがついています。このファンは非常に重要で、
換気が弱かったりファン自体回らないと火災の原因になったりします。
しかし、騒音の激しいファンがついた電源は、PCを使う上で非常にわずらわしいものです。
「静音ファン」が搭載された電源を買うように心がける必要があります。
電源にはいろいろな種類があります。自分の組みたいPCに沿った電源選びをしなければならないでしょう。
Pentium 4 ReadyやAthlon Readyとか書いてある電源は、「Pentium4やAthlonに対応しています」、ということです。
2008年現在、400Wや500Wと書いてある電源だと変なグラフィックカードを利用しない限りCore2QuadやPhenomでも対応できます。
出力が少ないものや(ベアボーン用・60W〜)、出力が大きいもの(DualCPU、サーバ用・550W〜)など多岐にわたってますが、
自分の組むPCのスペックに相応な電源を買う必要があります。
CPUソケットが2つ以上のPCを自作したい人は、特に注意してください。規格がまったく違った電源になる場合があります。
CPUソケットが1つの場合は99%普通のATX電源で大丈夫です。
電源にはマザーボードに接続する、又はファンやHDDに接続するためのコネクタがたくさんあります。
ATXメイン電源コネクタ(24pin)→マザーボードの電源として最重要。12V、5V、3.3Vを供給します。
ATX12Vコネクタ→田コネクタ。4pinです。Pentium 4補助電源として有名。
ATX補助電源コネクタ→5V、3.3V補助電源。
4pinコネクタ→IDEのHDDや空冷用ファンのためのコネクタ。抜き差ししにくいです。FDD用の小さいものもあります。
6pinコネクタ→主にグラフィックカードの補助電源として使用します。
8pinコネクタ→XEON用?のコネクタです。
S-ATA電源コネクタや、グラフィックカードへの電源供給など専用コネクタや大電力が必要な機器が増え、
2008年以降の電源選びは「流用するより3年安定したものを使えればそれでいい」と思ってください。
なお、コネクタの画像は@IT:ケーブル&コネクタ図鑑を参考にしてみてください。
電源は総合ワット数が大きいだけではいけません。12V、5V、3.3Vの各電流(A)がPCの構成に適していないといけません。
12Vが14A必要なのに、12Aしかできない電源ではPCは動きません。
5Vが30A必要なのに、20Aしか供給できないと、電源が勝手に落ちたりOSが起動しません。
一般的に、12Vが強い電源はPentium4のCPUと相性が良く、
5Vが強い電源はAthlonと相性が良いとされています。(2005年の段階では)
Pentium4やAthlonではDualCoreのものがあります。(PentiumD800番台、Athlon64 X2など)
これらはCPUだけで80〜130Wの電力を消費します。また、高性能グラフィックカードは60W〜250Wの電力を消費します。
電力不足で再起動ばかりのPCになってはいけないので、
「これから組みたいPCのパーツ」をしっかり決めてから電源を選んでください。
省電力サーバや、miniPCを作る場合は60W〜120WのACアダプタを外部に設けるものもありますが、
ベアボーンキットと同梱されているので、特に電源に困る事はないと思います。
ジャンパーのオススメする電源の価格帯→5000円〜12000円
ジャンパーのオススメする電源の出力→450〜550W
ジャンパーのオススメする電源の売り文句→「静音」「ファンレス」「80plus」
ジャンパーが推測する電源初期不具合ハズレ引き率2008年度版→10%、不具合少なめだけど引くとPCパーツにダメージ
ジャンパーが推測する電源初期不具合ハズレ引き率2010年度版→20%、信頼性重視をしないと痛い目に
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2008年度まとめ:ATX電源→12cmファン(14cmファン)で回転数が少なくて静かなものだとハズレはまずありません。
他小型電源→7cmファンは手に入りにくいので注意が必要です。
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古いまとめ:音が静かで、機能が高い電源を買いましょう。自作PCでは必要な投資であると理解してください。
なおコンデンサの質は専門家でないと見極められないので、評判から良し悪しを判断してから買いましょう。
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余談(2003年ごろの体験談)
私は、雑用PCを安く組むために中古部品や電源付PCケース(4980円)を買いました。
最初は快適だったのですが増設が進み、メモリを256MB(128MB×2枚)→512MB(128MB×4枚)と増設した時、
急に電源が落ちるようになりました。
memtest86は10分以内で完走するし、エラーもでません。メモリ自体はメーカー品でハズレではないのですが・・・。
電源が急に落ちてもいいや・・・と思って使い続けてましたが、ついに4回に1回しかOSが起動しないまでになりました。
仕方なく256MBの状態に戻して使うことにしました・・・
買ったメモリ自体に不具合は無いので、そのメモリを同用のパーツ構成である別のPCに増設しました。
別のPCは512MB(128MB×4枚)で快適に動くようになりました。2つのPCで違うところは電源ユニット。
512MB積んで安定するPCの電源は8000円くらいする高級なものです。こういう増設で電源の差が出ます。
自作PCの良いところは「増設を楽しめる」事なのに、電源をケチったことで増設できないPCになるとは・・・とほほ。
ということで、スペックの高くお値段も高い電源をオススメしているわけです。
余談(2004年ごろの体験談)
ついに8000円の電源のスイッチが入らなくなりました。電源が悪くなった時の症状を体験できましたので、ご報告します。
1:HDDへのアクセスがわずかに遅くなる。(いつもの95%くらいで気付きにくいです)
2:音源にノイズが乗りやすくなる。(壊れた電源を外し、正常な電源にしたとき急に音が良くなったので間違いありません)
3:通電すると、わずかに電源が鳴くのにその音がしなくなる。(全く通電しなくなる)
4:CPUの計算、GPUの計算、HDDのデータ転送スピード、メモリのベンチマークが通常時の95%程度になる。
5:ファンの音がいつもより静かになる。(電圧低下が原因だと思われます)
上記5つの症状が見られました。自作PCを組む者にとって電源は、最重要パーツであることを再確認しました。
なお、8000円の電源の寿命は5000時間程度でした。
私が「静音」を売り文句にしている電源をオススメするのは、「静音」がPCのスペックの一部になってきているからです。
静音化は全てのパーツが静かになることで実現するもので、1つでも欠陥があると達成できません。
また、電源が音やグラフィックのノイズ源になるので、A/D変換を行う機器を使う場合はノイズの少ないものにするのが好ましいでしょう。
(A/D変換を行う機器の例:サウンドカード、アナロググラフィックカード、ビデオキャプチャカードなど)
余談(2005年ごろの体験談)
ベアボーンキット(ケース+マザーボード+電源がセットになっているもの)の電源は単体で買うことが難しいです。
壊れた場合は別のベアボーンキットを買いなおすくらいの覚悟が必要になると思います。
ベアボーンキットは見た目だけでなく、搭載された電源の良し悪しも探っておいて購入すると良いと思います。
余談(2007年ごろの体験談)
ベアボーンキット電源のファンのベアリングが壊れました。
あまりにも音がうるさいので交換しようとしましたが、10mm厚で70mm角の特殊なファンであったため、
交換が不可能でした。今は外側に80mm角のファンを無理やり取り付けて動作させています。
余談(2010年ごろの体験談)
CPU・GPUのプロセスルールの微細化、省電力SSD、マザーボードのコンデンサの固体化・上質化により、
電源に与える負担が減って、電源が長持ちするようになっています。
ACアダプタ並の効率を持つ電源等と上記の高品質パーツ組み合わせると、
非常に安定します。電源選びはかなり楽になっていると思います。
値段の高い電源が「絶対的に良い」わけでもないので、よく選んでみてください。
最後に一つ、電源選びのセンスで自作屋の力量がわかるので、手抜きしないように〜
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パーツを生かす為の傾向と対策その1
人気がある電源は、安全と信頼と静音を兼ねそろえています。ただし、値段も高いです。
CPU、グラフィックカード、メモリ、PCIデバイスの増設を考えている場合は、400W〜500Wの電源を買えば安定するでしょう。
逆にベアボーンなど増設があまり出来ない場合は、300W電源でも安定します。
自分の描くPC像に適した電源選びをすれば、後悔はしません。(値段で決めると後悔する)
パーツを生かす為の傾向と対策その2
安定し静音に優れている電源は、売ったり友達にあげたり捨てたりしないで、流用したほうがいいでしょう。
当たり外れが大きい部品なので、気に入ったものは使い続けるほうが良いと思います。
ハズレ引き率は20%と決して小さくないですので、当たり電源は安定させたいPCのためにとっておいてください。
また、電源のコネクタの規格が変化しているため、新しいPCを組むときに流用しにくくなってきています。
パーツを生かす為の傾向と対策その3
コネクタの形状が違う場合(S-ATAHDDドライブの電源ケーブルなど)は、変換ケーブルを買うと安く済みます。
ただし今後のことを考えると、流用できないパーツに電源はなっていくようです。
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参考・勉強になるリンク
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