remove
powerd by nog twitter


機能の詳細(2004/02/21更新)



  Notice! このページには若干危険な語句表現が含まれています。
  気分を害された方は直ちにブラウザの右上にある「×」ボタンを押してください。


  Movie Writer Advance (SE) 略してMWA。このソフトを使いこなすテクニックとソフトの性能を紹介します。
  TMPGEnc DVD Author 略してTDA。私はついに買ってしまいました(汗。
  TDAが優れている事も、私がしたい理想のオーサリングができることも知ってるのです。
  だけど、買ったらMWAを永遠に使わない気がして、( ´・ω・`)寂しくて。
  あれこれソフトを試すより、1つのソフトを極めようとした者の末路を描きました。ノンフィクションです。
  タイトル 〜貧しさに負けず、愛ゆえにMWA(正確にはMWA SE)〜

  この画像は、MWAで作成したメニューをAviUtlにより320にしたものです。



  前置きが長いですが、要するにI・O DATA社製のDVD±RWドライブDVR-ABN8のオマケ正規バンドルソフトです。
  MWAは、MPEG2エンコーダーが搭載されていて、適当なAVIを入れてもDVD-Videoが簡単に作れます。
  これは画期的なものです。半トランスコーダー(厳密なトランスコードはしない)を搭載していますので、
  ちょっとぁゃιぃ動画ファイルもDVD-VideoにしてTVで見られます。
  ただし、その半トランスコーダーの性質を知らないと、画質が劣化しカクカク動画ができてしまいます。
  そこで、私は人柱チャレンジャーとして、Movie Writer Advanceの性能を時間をかけて分析します。



第1章 動画読み込み性能

  Movie Writer Advanceは多くの種類の動画を読み込めるようです。
  また、AVIファイルもコーデックを利用してAviUtlのごとく動画を読み込めます。
  そこで、読み込める動画と読み込めない動画の種類を調査してみました。(平成16年、1月現在)

  AVIファイル → コーデック(codec)が入ってるならOK。DV-AVI、MS-MPEG4、WMV9VCM、DivX5問題なし。
  MPEG1ファイル → 問題なし。専用のDirectShowフィルタがあるようですから。
  MPEG2ファイル → 問題なし。専用フィルタもありますから、余裕で読み込めます。ただしMPEG2-TSは無理。
  WMVファイル → 無理でした。これは、TMPGEncやAviUtlの力を借りるしかないでしょう。
  OGM、MKVファイル → 無理でした。(´・ω・`)ショボーン。
  RMファイル → RealMedia持ってません。よって不明。ただし、RealMediaPlayerがインストールされてるならOK?
  MOVファイル → OK。ただし、QuickTimeがインストールされている必要があります。

  以上です。苦手なファイルは、Windows Media VideoとOGMやMKVといったマイナー形式といったところです。
  AviUtl+MPEG2 Video VFAPI Plug-inくらいの性能があると言って良いと思います。
  素晴しい結果だと思いますが、WMVが読めないのは少々残念です。



第2章 動画編集処理性能

  読み込んだ動画をどのように処理できるかをまとめてみました。
  カット編集方法 → カットする部分や残す部分を指定するので使いやすいです。

  カット編集性能 → 再エンコードでカット編集をフレーム単位で検索して行います。
  が、VBRのMPEG2やMPEG1の場合再エンコードされるにもかかわらず、うまく切れないです。CM残ります。
  AVIの場合は、AviUtl並みといった感じでGOODです。DV-AVIがソースならいい感じです。
  よって、MPEG2はカット編集しないほうが良さそうです
  これは、再エンコードありなら、TMPGEncやVideoStudioにまかせるのが良いと思います。
  VideoStudio7などでスマートレンダリングを利用してカット編集などをしたほうが便利です。

  タイトル、字幕機能 → 動画自体に字幕をレンダリング。映像に字幕を入れるなら、VirtualDubModにまかせましょう。
  DVD-Videoって字幕を入れたり切ったりできるものなのに、何故こんな紛らわしい機能を付けたのでしょう?
  更に、レンダリングが不必要な部分まで再エンコードするので、時間もかかるので使わないのが得策。
  90フレームだけ再レンダリングが必要なのに、40000フレームもレンダリング必要。画質劣化あり。
  スマートレンダリングが効く場合はすぐに終わるのですが(汗

  トランジション → クロスフェードなど使えますが、MPEG2で使うと場所ずれませんか?
  これも時間がかかるので使わないのが得策だと思います。VideoStudioに任せましょう。

  効果音追加 → 便利ですが、何故か映像を再エンコード。使わないのが得策。
  何故、音だけ再エンコードすればいいのに映像まで再エンコードやっちゃうんですか・・・_| ̄|○。
  どうやら、「VideoStudio7でDVD-Videoに準じたMPEG2」や「プログレッシブで29.97fpsのMPEG2」、
  なら再エンコードされず、スマートレンダリングになるようです。

  結論:AVIやDV-AVIの時専用。MPEG2を読み込ませた時は使わないほうが良いです。
  MPEG2の編集は他のソフトでやってください。オーサリングソフトであるから動画自体の編集は苦手なようです。
  使うなとは言いませんが、失敗しても知りませんよ?



第3章 再エンコードの画質など

  多くの種類の動画を読み込ませてみました。

  1、アニメのAVI(640×480・23.976fps・プログレッシブ)
  再エンコードで704×480、29.97fpsのMPEG2になりました。24→30は強引にフレーム増しです。
  再生時3:2プルダウンではなくて、残念です。カクカクします(テレシネしてないのだから当たり前)
  使い物にならないと思います。

  2、DivXにしちゃったドラマのAVI(640×480・29.97fps・プログレッシブ)
  再エンコードで704×480、29.97fpsのMPEG2になりました。見た感じ画質も良好(4Mbps)
  TMPGEncのような面倒な設定がいらないので、大成功でしょう。TMPGEncよりいいかも。

  3、HalfD1サイズでDVD-Videoに再圧縮なしでできるMPEG2を無理やり再エンコード(インターレース)
  なんだか、インターレース解除が行われてるような・・・ステータス見たらプログレッシブじゃん。
  352×480でアスペクト比4:3のMPEG2なので、支障は無いです。
  ただし、2重化により解像度が犠牲になってるので、再圧縮なしのほうが画質は上(当たり前)
  最初からDVD-Video形式でエンコードしてるなら、再圧縮なしでオーサリングしましょう

  4、QVGA(320×240)なAVI(プログレッシブ)
  352×240に引き伸ばされます。704×480に引き伸ばさないのでとても上品です。
  ただし、相変わらず24fpsから30fps変換が苦手なようです。

  5、じゃあ反骨精神で480×360のHVGAチックなAVI(プログレッシブ)
  704×480のMPEG2でした。十分使用できる範囲ですが、何故にD1。
  もちろん24fpsの動画の場合、カクカクになり使い物になりません。

  6、じゃあ640×360な16:9なAVIはどうなるのか調べました。(プログレッシブ、24fps)
  704×480、アスペクト比4:3の縦に伸びた映像になりました。
  アスペクト比16:9にすれば完璧なのに・・・惜しい。トランスコードという意味では失格です。
  当たり前ですが、24fpsだと29.97に水増しフレームを挿入され、カクカクになります。

  7、更に1歩進んで、WMV9VCM(インターレース)なAVIの場合はどうか調べました。
  なんと、インターレース動画であるにもかかわらず、プログレッシブに仕上がってました。
  縞を縞として映像化してしまっているので、DVDプレーヤーはおろかTVでも縞が残る・・・
  これは、他のソフトでしっかりインターレースのMPEG2にしたほうが良さそうです。

  結論:29.97fps、縦横比4:3、プログレッシブなAVIを入れてください。他のステータスのAVIは、
  正しいエンコードが行われません。また、完全60iの映像(野球やサッカーや豪華なドラマ)は、
  MWAでエンコードしてはいけません。
  なお、再エンコードされないように作ったDVD-Video形式のMPEG2を他のソフトで用意すれば、
  そのままの画質とステータスでDVD-Videoにできますのでご安心を。
  
  赤で囲んだところのチェックボックスにチェックです。MWAはエンコーダではなく、
  本業は、エンコードしたファイルにメニューをつけてDVD-Videoのvob形式にするソフトです。



第4章 再エンコードの画質など2

  文句たれまくりなのは、実は隠し玉があるからなのです m9っ( ̄ー ̄)ニヤリッ
  実はエンコーダとしてもその力を発揮できる予定なのです。
  さぁその真の姿を見せるのだ。Movie Writer Advanceよ。
  
  まずは、テンプレートマネージャーかプロジェクト設定の画面に入り、圧縮タブのところに来ます。
  そして、おもむろに「Alt+D」です。するとなにやら英語のウィンドウが・・・
  そうです、エンコードの詳細設定です。これを使えば、TMPGEncの4分の1くらいのMPEG2設定が可能になります。
  ある意味、何故にこれを隠した?と言いたい。初心者への配慮だと思いますが。。。

  一応画像を紹介します。
  これ    これ   これ  これ   これ
  それより、実際設定が反映されるのかどうかを実験してみました。
  反映されません。。。なんでだろう(つд・)


  どうやら、アスペクト比16:9は反映されるようです。
  もう少し調べてみます。2ちゃんねるの方ありがとう(`・ω・´)シャキーン

  上の方法を使わずに、DVDMF.iniを書き換えれば「詳細設定」ボタンを作る事ができます。
  
  [VIODRIVER]のところに「Advance=1」と加えればいいのです。

  また[Convert]のところにある「AlwaysConvertAudio=1」の1を0にすると、音声の再エンコードをせずに、
  AC-3のMPEG2をスルーしてDVD-Videoを作成する事ができます。

  またAdvance=1を加えると、次の赤で囲まれた部分の設定ができるようになります。
  

  
  スクイーズソースなら16:9にできるのでかなり便利です。この場合、タイトルも16:9になります。



第5章 メニュー画面とチャプタ

  まず、メニュー画面ですが、背景やBGMを使用できるなどの基本機能はとても分かりやすいです。
  また、メニュー画面の映像は動画と静止画を選べて、非常に美しくできます。
  オーサリングソフトとしての条件を十分に果たしていると思われます。
  個人的には満足できています。

  チャプタですが、私の環境ではうまく打てたかどうかわかりません。
  チャプタはIフレームのみに打てるようですので、Iフレームを選択してください。
  シークバーがうまく動かなくて、うまく打てない場合は「再生しながらタイミングよく追加ボタンを押す」
  ことで解決します。反射神経の勝負ですので、がんばって反射神経を鍛えましょう。

  結論:オーサリングソフトとして十分な機能と性能を持ち合わせていてGOOD。
  他のソフトはどうか知りませんが、合格だと思います。



第6章 エレメンタリーストリームと音声

  DVD-VideoのVOBファイルには、LPCMとAC-3の音声を使えることはご存知の通りです。
  ただし、その音声をどのようにMUXするかが問題なのです。

  Movie Writer Advanceはエレメンタリストリーム(映像m2vファイル単体 音声はLPCM又はAC-3ファイル単体)
  の多重化(MUX)が見た感じ読み込みできません。
  これができないと、音声LPCMをDVD-Videoで使う理由がなくなります。
  MP2→LPCMだとLPCMのファイルサイズでMP2程度の音声になりますし、AC-3の音声のMPEG2でも、
  AC-3→LPCM、AC-3→AC-3というように堂々と再エンコードしてくれます。
  ただしDVDMF.iniの中にある[Convert]のセッションの「AlwaysConvertAudio=1」の1を0にすると、音声の再エンコードをせずに、
  AC-3のMPEG2をスルーしてDVD-Videoを作成する事ができます。AC-3を別に用意する必要がありますが(汗

  2ちゃんねるの勇士の方より、エレメンタリストリームの読み込み方を教わりました。感謝します。
  ES(エレメンタリストリーム)の扱い方
  まずは、映像ソースを読み込みます。映像だけのm2v(mpv)を読み込んでください。
  
  その1、まずは、映像が再エンコード(再レンダリング)をされないようにするため、「プロジェクトの設定」を起動します。
  その2、プロジェクトを設定します。映像サイズやビットレートなどを読み込んだ映像ファイルに合わせてください。
  音声は保存したい形式(LPCMかAC-3)にしておいてください。
  その3、再エンコードしないように、チェックを入れます。
  その4、読み込んだファイルの編集モードに移ります。

  
  その1、「テキスト/効果音の追加」をクリックします。
  その2、「オーディオ」のタブに移動します。
  その3、上の図の(3)あたりをクリックして、WAVEファイルを指定します。読み込みが成功すると、下の空白にパスが表示されます。
  その4、音量調節が完了したら、「OK」を押します。

  このとき、映像が動かなかったら成功です。映像が動いた場合はプロジェクトの設定からやり直してください。
  どうやら、「プログレッシブ29.97fps」の動画なら、再レンダリングされずにMUXできるようです。
  「インターレース29.97fps」の動画だと、再レンダリングされるようです。インターレースの映像とWAVEのエレメンタリストリームを
  扱うには至らないと思われます(予想)。難しい法則があるように思えてしかたありません。

  VideoStudio7(SE)で出力したMPEG2ファイルも再レンダリングされません。情報によるとCCEでエレメンタリストリーム出力した
  MPEG2(ES)も再レンダリングされずにLPCM読み込みとMUXができるようです。

  結論:上手に映像のプロパティをVideoStudio7のプロジェクトに合わせる、TMPGEncを使わないなら簡単にできました。
  ESを扱う手段として用いてください。2ちゃんねるの人ありがとう(´∇`)



第7章 DVD-Video最終出力選択

  オーサリングソフトなのに、ライティング機能も備えています。
  ISOとVIDEO_TSの2つのHDDに出力する項目も選べます。
  特に、不満な点はありません。設定項目も、超簡単!DVD-Videoを作ろうで述べた通りです。

  結論:VOB管理に関しては、オーサリングソフトらしい働きをします。
  詳細な設定をせずに、そのままDVD-Videoを作れるこのソフトの良さが現れています。



最終結論

  特殊なMPEG2(プログレッシブ29.97fps動画、VideoStudioで作ったもの)以外の動画では、
  エレメンタリストリームが使えないといった欠点以外は良いと思います。AC-3が使えますし、とても便利です。
  ただ、「アドバンスモード」の設定が適応されないので、エンコーダは使わないほうが良いと思います。
  まだ実験不足なので、よくわからないところが多いですので、情報を持っているかたは是非教えてください。

  元々、オーサリングソフトというのはエンコードせずにMPEG2をそのまま利用するものなので、
  そういった「普通」の使い方でMovie Writer Advance (SE)を使えば普通に良質なソフトです。

  長くなりましたが、一言「VideoStudio 7SEを使えば綺麗にエンコードでき、それをオーサリングすれば完璧」
  という結論で閉めさせていただきます。




もどる



Internet Explorer5以上、横解像度800以上でのの閲覧を推奨します
jumper