コーデック別画質実験2(2004/02/07更新)
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前回の続きです。
今回も同様のソース及び動画ファイルを使っています。
ソースや動画ファイルは、前回をよく読んで理解してください。
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今回比較するコーデックの表です
コーデックとそのバージョン | 特徴と愛称 |
MS-MPEG4 V2(3920バージョン) | 時代遅れ気味 |
DivX Pro(5.11) | 世界のスタンダード |
WMV9VCM | インターレースの友 |
XviD-1.0 | OGGの恋人 |
VP6 (6-1-0-2) | MPEG4キラー |
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その2、ヒストグラムとグラデーション
サンプルの動画には、カラーグラデーション静止画が2枚あります。
181〜210フレーム 211〜240フレームの各1秒ずつ表示されるようにしています。
そのカラーバーより、色数の減少がどのように起こるのかを調べました。
コーデックとそのバージョン | キーフレーム | 容量 | 実際の画質(ビットマップ2枚) |
MS-MPEG4 V2(3920バージョン) | NG | 4,910,588 | DL(14,018バイト) |
DivX Pro(5.11) | NG | 8,112,264 | DL(8,534バイト) |
WMV9VCM | NG | 6,867,566 | DL(8,604バイト) |
XviD-1.0 | NG | 5,284,422 | DL(16,750バイト) |
VP6 (6-1-0-2) | NG | 3,777,568 | DL(390,222バイト) |
未圧縮(24bitRGB)ソース | 全キーフレーム | 276,491,304 | DL(8,413バイト) |
解説をします。何度も言いますが、ビットレートや設定が違います。共通点は「One-Pass」ということです。
今回はキーフレームを避けるため、シーンチェンジ前の最終フレームを比較したいと思います。
キーフレームは圧縮率が低く、基本的にビットレートが高いので映像は綺麗です。
また、シーンチェンジから遠ければ遠いほど高圧縮になる傾向にあるので選びました。
フレーム数でいうと「210」「240」フレームに相当します。この2つのフレームのヒストグラムより、
色調変化がどのようなアルゴリズムで行われるのかを調査します。
まず、MS-MPEG4です。
輝度は間引きすぎだと思われます。溝が出来てるような印象を受けます。色数の減少が顕著です。
色表現は苦手であると言えるでしょう。
DivX5.11です。
非常に優秀です。色表現では問題なしですね。
次に、WMV9VCMについてです。
DivXと同じく、優秀です。再現は成功と思われます。
次に、XviDです。
前のバージョンより良くなっています。ただ、WMV9VCMやDivXよりは良くありません。
しかし、僅差なので普通ではわかりません。
次に、VP6です。
ヒストグラム的には優秀ですが、グラデーションはなだらかに崩れています。
ある意味、「ソフト」な印象を受けます。ですが、実際は「ぼかし」を利用しているような画質です。
ソースのヒストグラムです。これに近くて映像を見ても近い配列のものが優れていると言えます。
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結論と解説
DivX、WMV9VCMは色表現に優れています。これは間違えありません。
XviD-1.0はかなり改善されましたが、少し結果が良くないようです。
MS-MPEG4は、ダメとは言いませんが旧世代の印象を受けます。
VP6は、「ぼかしアルゴリズム」が働いています。グラデーションを作っているような、
そんな印象を受けます。グラデーションのような滑らかな諧調を表現する時には、好印象だと思います。
デコーダ部分を6-0-7-3に付属していたものに変えましたが、やはり粉っぽいような気がします。
ぼやけるのがが嫌いで、ソースが綺麗だったらDivXやWMV9VCMのほうが優れてるでしょうね。
好みの問題なので、好きなコーデックを使っても色は90%以上表現されるから気にしないで使ってください。
ナチュラル派 → VP6
デジタル派 → DivX、WMV9VCM、XviD
最大ビットレートによる比較3へ続く
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