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コーデック別画質実験3(2004/02/07更新)



  最後に、それぞれのコーデックの弱点を示します。
  不可解な点が多いと思います。270MBのソースを持ってる私しか理解できないかもしれませんが、
  できるだけ明確に指摘していきたいと思います。



比較するコーデックの表です(3度目)

コーデックとそのバージョン特徴と愛称
MS-MPEG4 V2(3920バージョン)時代遅れ気味
DivX Pro(5.11)世界のスタンダード
WMV9VCMインターレースの友
XviD (Nic's 16/07/03)OGGの恋人
VP6 (6-1-0-2)MPEG4キラー



  その3、各コーデックに潜む弱点

  今回はソースファイルを持つ、私しか再現性を持たせることが出来ない話ですが、
  コーデックの画質について参考になれば幸いです。



  MS-MPEG4に潜む弱点

  1、ベリベリノイズ
  MS-MPEG4が出た当初から、このノイズは有名でした。欠陥としては大きいもので、驚くほど画質を損ないます。
  
  このノイズを消すには、ノイズの出るフレームを「キーフレーム」にする必要があります。
  そのため、「m4c」などの2-passキーフレーム挿入ソフトが必要です。
  このソフトを使うと、動きの激しいソースなどでは容量が膨れ上がり、保存しにくくなります。

  2、2-passVBRが無い
  現在の優秀なコーデックにはついている、「2-pass」エンコードができません。
  キーフレーム挿入といい、「保存に適さない」ものであることは間違えありません。

  結論:無理して使う必要は無いです。



  DivX5.11に潜む弱点

  1、AviUtlと非常に仲が悪い
  AviUtlでDivX5.11形式にエンコードすると、エラーで落ちる可能性があります。

  2、実はVFW経由デコードでバグ持ち
  私の環境では、ベリベリノイズのようなノイズが出ます。

DivX5.11(VFWデコード)

DivX5.11(DirectShowFilterデコード)

24bitRGB(ソース)

  大問題であると言えます。これは「ベリベリノイズ」に匹敵する、バグであると言えます。
  このバグは「VFW」読み込みのバグであることがわかりました。
  DirectShowFilter読み込みの場合はありません。


  3、Bフレーム問題
  GOP構造を持つコーデックなので、Bフレーム劣化が目立ちます。低ビットレートにした時の、
  ブロックノイズのもやもや、脈動が見えてしまいます。

  結論:互換性は高く、高ビットレートにできるので優れていると思います。



  WMV9VCMに潜む弱点

  今回の実験では特になし。
  うわさとしては、上部に黒帯がある動画(レターボックスなど)だと、画質が下がるようです。

  結論:高ビットレートでは、画質は高いです。



  XviDに潜む弱点

  今回の実験では特になし。高性能なコーデックでしょう。

  結論:とてもよい結果でした。
  設定が簡単だったらもっと良いのですが。



  VP6に潜む弱点

  1、粉っぽい。ぼやけている。
  最新版VP6コーデックのデコードバグでした。同じ症状の方は、バージョンを下げて使ってみてください。
  正しい判断ができるまで、結果と結論が変わるのでお待ち下さい。

  追記:粉っぽいのは、VP6の最新バージョンのデコード(再生)バグであることが
  判明しました。バージョンを下げて実験をしてみたいと思います。
  追記:デコーダーのバージョンを6-0-7-3に付属していたものに下げましたが、はやり粉っぽいです。
  また、ビットレートを更に上げられる事もわかりました。情報提供者に感謝します。
  これによりモスキートノイズを減らせ、画質が向上しました。
  結論:粉っぽい事を除けば、優れたコーデックであるといえます。
  やはり最高品質ではWMV9VCMやDivX5.11やXviDに劣ります。



  結論と解説

  非常に限られた範囲しか扱っていないので、正確さに欠けますが。

  もし、ビットレートをある程度無視して1-passですぐに保存するならWMV9VCMとXviDとDivX5.11を使えば高画質です。
  1passQBのクオリティ100なんて設定はほとんどしないでしょうけど(汗。

  DivXはVFWデコードで、MS-MPEG4は内部にバグ持ちですので、要注意です。

  VP6は、1passQBでは力を出し切れていないようですし粉っぽいですが、他のコーデックには無い面白い画質を、
  低容量で実現してるみたいなので、次の実験では大活躍すると思います。

  なお、実験結果の評価はジャンパーが勝手に言っているものであり、
  世間一般の評価とは異なる場合があります。




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