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AviUtlで編集、TMPGEncでMPEG2出力(24fps編)(2003/12/09更新)



  まずは、AviUtlが持っている弱点を知っておく必要があります。

  1、音量調節をAviUtl側で設定しても、VFAPIで処理できない。音量調節はTMPGEnc側でする。
  2、AviUtlのプラグインの中には、VFAPIに対応していないものがある。
  この2点を知っておきましょう。トラブルを回避するきっかけになると思います。



  キャプチャしたMPEG2をカット編集だけでなく、再エンコードしてDVD-Video用のMPEG2にします。
  ハードウェアMPEG2キャプチャで、24fpsアニメや映画をキャプチャしている人を対象にした、
  画質を高くした「24fpsプログレッシブエンコード方法」です。

  今回は、インターレース解除をして24fpsプログレッシブ動画を作ります。DVD-Videoを作る上での注意点は、
  1、インターレース解除を完璧にする。縞を残さない。
  2、映像と音声を足した最大ビットレートは10.8Mbps程度にする。
  3、720×480、704×480のピクセルサイズにする。
  4、23.976fpsにフレームレートを減らす。
  だと思います。この条件はほとんどTMPGEncで満たせますが、今回はAviUtlで編集します。

  「24fpsプログレッシブMPEG2」にする利点は、
  1、ピクチャ1枚あたりのビットレート増加による画質向上(29.97fpsより約1.2倍画質が向上します)
  2、PCで見る上で有利なこと(インターレース解除をすでにしてあるので、再生も軽いです)
  3、クリッピングやフィルタリングに制限がほとんど無いこと(自由にフィルタリングを楽しめます)
  「24fpsプログレッシブMPEG2」の欠点は、
  1、元の映像が24fps以外であった場合、動きが鈍くなり画質が低下する
  2、インターレース縞解除を徹底的にしなければTVに映したとき縞が出る
  3、元の動画が29.97fpsだと、絶対に使えない(ドラマを24fpsにするのは愚かな行為です)
  このように、利点と欠点を含んでいます。フロントエンドでインターレース解除をするほうが有利な事が多いので、
  できるなら24fps動画はプログレッシブ保存に兆戦してみましょう。



  まずは、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inの設定をします。
  設定方法はジャンパーズホームページ「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inの使い方」を参考にしてください。
  フィールドオーダーを保つ、色空間をRGBに伸張、アスペクト比無視、glファイルを利用する、
  これら4項目がわかれば使いこなせるでしょう。

  次に、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In経由により、キャプチャしたMPEG2ファイルを読み込みます。
  読み込むときに注意したいのは「読み込みプラグインの順序」です。1度AviUtlを起動して確認します。
  
  上図のように、「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」が、「DirectShow File Reader」より上に来るようにします
  これで、DVDソフトのフィルタを使わずにMPEG2をAviUtlに読み込ませる事ができます。
  設定ができたら、AviUtlでMPEG2ファイルを読み込みましょう。



  AviUtlに読み込ませたら、glファイルを作るようにしている場合は時間がかかりますので待ちましょう。
  

  画像が出たら、カット編集やフィルタリングをします。
  24fps化→インターレース解除→カット編集→フィルタリング→プロジェクトファイル保存
  という流れ通りにしてください。TVアニメキャプチャエンコードの黄金パターンです。

  今回は、インターレース解除をして、24fpsの動画を作ります。
  フィールドオーダーの正しいほうにチェックします。ハードウェアMPEG2キャプチャは、トップファーストという事が決まっています。
  よって、トップファーストを選べば間違えありません。
  フレームレート変更は「24←30(4/5)」自動間引き、インターレース解除「自動24fps」に設定します。
  

  このとき、インターレース解除は「自動」にしないで下さい。「自動24fps」が正解です。
  「自動」「自動24fps」では縞解除のアルゴリズムが違います。

  次にカット編集をします。普通にカットしてください。

  更に今回はフィルタリングが自由にできます。クリッピング、ノイズ除去のフィルタを適度に利用してください。

  全てのフィルタリングやカット編集が終わったら、プロジェクトファイルへ出力します。
  



  次に、プロジェクトファイルをTMPGEncで読み込みます。
  

  読み込んで、次の設定を必ずします。
  
  「再生時3:2プルダウン」にチェックして、フレームレートが「23.976fps(内部29.97fps)」になるようにしてください。
  これで、24プログレッシブかつ、再生時にテレシネされてインターレースであるTVでも見られる動画になります。
  他のステータスや音量調整も忘れずにしてください。



  注意事項1:TMPGEnc側の設定をきっちりしてください。
  DVD-Videoの規格を守るようにTMPGEncの「設定ロック機能」などを使うと便利です。



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