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初心者の為のTMPGEnc使用法(MPEG1出力編)



  TMPGEncに内蔵されているMPEG1エンコーダを使った簡単なエンコード方法を紹介します。
  「ここではPC用の320×240のMPEG1動画を作る」設定とします。

  まずは、ファイルを読み込みましょう。
  TMPGEncは、映像と音声を別々に読み込むことが出来ます。
  
  1、映像ソースをブラウジング&決定できます。
  2、音声ソースをブラウジング&決定できます。
  3、エンコード後のファイルの出力先を決定できます。
  ファイルを読み込み、映像が中央に現れたら成功です。

  なお、読み込むファイルとか他のファイルの名前が、出力ファイルの名前と同じにならないようにしてください。



  次に、出力の種類を設定をします。
  
  「System(Video + Audio)」に設定があるかどうか確かめましょう。
  なっていなかったら読み込み失敗です。

  なっていたら、設定ボタンを押して次に進みます。



  次に、設定をします。
  
  この設定ウインドウにより、「映像ソース」のプロパティを決めます。
  映像ソースの種類が何かを明確にして、正しく表示するようにします。
  これを怠っては正しいエンコードができませんので、正確に行ってください。
  自動化されていて、読み込まれるとTMPGEncがある程度正しく設定しますが、
  誤作動することがよくあるので、自分で設定しましょう。

  まず、映像ソースの種類がインターレースかノンインターレースか選択します。
  
  縦480でキャプチャした場合は必ずインターレースを選びます。
  またPC用にすでにしてあるAVIファイル等はノンインターレースである可能性が大きいです。
  縞があるソースかそうでないソースかしっかり見て判断して決めてください。
  縞が多くある=インターレース 縞が無い=ノンインターレース
  と大体判断すればいいです。ノンインターレースでも縞が残っていることがありますが(汗

  次に、フィールドオーダーを決めます。
  
  これはソースによって良く変わるので、注意が必要です。
  トップファーストかボトムファーストかしっかり確認してください
  確認の仕方は、このHPの「初心者の為のAviUt使用法」もりのみやこさんのHPに詳しく載っているので省きます。
  なお、同じキャプチャボードと同じコーデックでキャプチャした場合は、ほとんどどちらかに固定になるので、
  一度調べたら次からは同じ設定でOKな場合があります。
  正しく選択できたら次へ進みましょう。

  次は、ソースの映像表示がどれかを選択します。
  
  ほとんどのキャプチャカードは720×480でキャプチャしています。
  これを反映するのは、「4:3 525 line (NTSC 704×480)」です
  キャプチャしたソースをいじってない場合は、この設定を選べば正しいです。
  ただし、Bt8x8系は「4:3 525 line (NTSC)」を選んでください。
  PC用になっている場合はほとんどの動画は「VGA1:1」になっているのでこれを選びます。

  最後に、画像配置方法を選びます。これは用途によって違います。
  今回は「画面全体に表示(任意のサイズ)320×240」を選んでください。
  
  これでソースに関しての情報を正確にTMPGEncへ読み込ませる事が出来たと思います。



  次はソースを編集します。
  
  ソースの範囲→エンコードする際のソースの範囲を指定します。フレーム単位での編集、音ズレ補正ができます。
  24fps化→縦480のソースでインターレースの場合でかつ、60フィールド/sの動画を24フレームにします。
  ゴースト除去→ゴーストをやわらげるフィルターです。
  ノイズ除去→アナログ的、デジタル的ノイズをフィルタをかけることにより、画像のノイズをやわらげます。
  エッジ強調→エッジを強調して黒線などを目立たせます。
  簡易色調補正→輝度や色調を簡単な方法で変えることが出来ます。
  カスタム色調補正→簡易色調補正より高度な色調補正をすることができます。
  インターレース解除→縦480ラインでキャプチャしたインターレースソースの動画の縞を消します。
  クリップ枠→無効領域や画面端のノイズを切り取るまたは塗りつぶします。
  3:2プルダウン→24fpsのプログレッシブな動画を30fpsのインターレースな動画にします。
  フレームレート変換を行わない→フレームレートを読み込んだままにします。

  ここで特に重要なのが、ソース範囲、24fps化、簡易色調補正、インターレース除去、クリップ枠です。



  ではソース範囲についての使い方を紹介します。
  
  最初は「デフォルトに戻す」ボタンを押して、キャッシュを消します

  次に音ズレ補正をします。
  DVD2AVIで読み込んだ場合はMPAファイル名が重要になります。
  DELEY ○○○msという部分をここに入力します。200msなら-200、-150msなら150を入力します。
  音声のズレが無い場合は「0」のままでOKです。

  次に映像部分をみながら、CMや要らない部分を決定してカットします。
  スライドバーを動かし、切り取りたい部分に近づいたら、1(1F戻る)、2(1F進む)ボタンでフレーム単位で動かして、
  正確に切り取りたい最初のフレームに合わせます。そうしたら「開始フレームに設定」ボタンを押します。
  また切り取りたい最後のフレームも同様に探してあわせて、「終了フレームに設定」ボタンを押します。
  その後、カット編集ボタンを押します。
  
  押すと上のような選択になるので、「現在選択中の範囲をカット」にします。
  これを繰り返して、全ての余分な範囲を切り取ります。

  余分な部分が無くなったら、最初のフレームから最後のフレームまで、青色で範囲選択できているようにします。
  
  青色で残した部分のみエンコードされるので、選択不足があると必要な部分まで切れてしまいます。
  これで「OK」を押せば、ソース範囲が決定されます。

  その後、「ビデオの詳細」の設定画面に戻ってきて、
  
  のようにチェックボックスにチェックが入っていることで、設定が適用されます。
  チェックが無かった場合、設定しても適用されないので注意してください

  次は24fps化をしてみましょう。



  次は24fps化についての使い方を紹介します。
  ただし、24fps化は「アニメや映画等の24fpsのもの」についてだけ行います。
  一般のドラマやCGなどは30fpsのままでいいので、やらなくてもOKです。簡易色調補正へ進んで下さい。
  
  まずは自動設定ボタンを押します。すると自動設定のウインドウが開きます。
  ここで設定方法とインターレース解除を選びます。
  設定方法はたくさんあります。
  
  ここは普通のフィルム映画やアニメとして、「24fps化(横縞除去優先)」を選びます。

  次にインターレース解除方法ですが、これを選ぶのはかなり難しいです。
  
  オススメとしては、「自動選択」「自動選択(アニメ適応)」です。
  どうしても縞が気になる場合は、「二重化」もいいと思いますが、解像度が減ります。
  MPEG1の320×240にするので、「二重化」を気にしなくても良い時もあります。
  設定が終わったら、「実行」してみてください。多少時間がかかります。



  次は簡易色調補正についての使い方を紹介します。
  
  明るさと、コントラスト、ガンマのみ選びます。
  画面が暗い場合は「明るさ」を+します。
  色が薄い場合は「コントラスト」を+します。
  暗い部分は明るくしたくなくて、全体的に明るくする場合は「ガンマ」を+します。
  元の画像の色がわからなくなったらフィルタを有効のチェックボックスをはずしてみます。
  見比べながら良いと思った所でOKを押してください。



  次はインターレース解除についての使い方を紹介します。
  ただし、24fps化でインターレース解除している場合は必要ありません。
  
  30fpsのインターレース解除はこの中から選びます。
  オススメは「二重化」や「偶数・奇数フィールド(フィールド・適応)」です。



  次はクリップ枠についての使い方を紹介します。
  
  これで無効領域などを削ることができます。
  かなり複雑なので、今回は720×480でキャプチャした時の設定方法を紹介します。
  720×480の多くの場合、無効領域を左右8ドットずつもっています。
  これを削って704×480にします。(左(L)=8、右(R)=8 に設定)
  完全に画面端の黒が消えていたらそのまま出力できます。

  ビデオノイズ等、消えない場合は画像配置方法で「画面中心に表示(任意のサイズ)」を選びます。
  このときの「任意のサイズ」は最終出力と同じ大きさ(320×240)にしてください。
  縦横比に注意して削りたいだけ削ってください。(元ソースが3:4なら縦3削ったら横4削る等)

  これで、OKを押して戻った後、必要なだけチェックボックスがあるかどうかを確認してください。



  次に量子化列の設定に移ります。
  
  ここは慣れないうちはいじらないほうがいいですが、下の特殊設定のところのチェックボックスが重要です。
  「YUVデータを・・・」のところは、ファイルをMPEGやAVIに出力する際に重要となってきます。
  読み込んだソースがRGBで(0-255)の範囲である、又は補正時に(0-255)まで伸張したばあいはチェックなし、
  読み込んだソースがYUV(16-235)でそのまま出力する場合はチェックを入れます。
  チェックなし=(0-255)→(16-235)、(16-235)→(約30→218)
  チェックあり=(0-255)→(0-255)、(16-235)→(16-235)
  普通は映像を読み取る時、0-255になっているのでチェックをしません



  次に音量の設定に移ります。
  
  ストリーム形式は「MPEG-1 Audio Layer II」にしておいてください。
  外部MP3エンコーダを利用すると「MPEG-1 Audio Layer III」を利用できますが、
  一般的にはMP2を使う事になっています。

  サンプリング周波数はキャプチャしたソースのままが良いと思います。
  普通は48000Hzです。
  チャンネルモードはステレオ、ビットレートは128〜384で好きなものを選びます。
  ビットレートは音質と容量により選びますが、ここでは256にしておきます。

  最後に音量を調整します。
  まずは「音量加工する」のチェックボックスにチェックを入れ「設定」ボタンを押します。
  
  この画面になったら、「ボリューム変更」にチェックを入れて、正規化ボタンを押します。
  すると次の画面になります。
  
  ここでは0〜100の数字を入れます。普通は75〜100を入れますが、ここでは95を入れて正規化します。
  多少時間がかかりますが、音量が95%レベルに正規化されます。
  他の数字でもいいですが、オススメは75、90、100です。
  これで、「OK」を押して音量関係は終わります。



  最後に出力形式に移ります。
  
  ストリーム形式→今回は「MPEG-1 ビデオ」です。
  サイズ→「320×240」の無効領域ありの標準サイズです。
  アスペクト比率→PC用のピクセル「VGA1:1」にします。
  フレームレート→24fps化したら「23.976ps」そのままの場合は「29.97fps」にします。

  レート調整モード→今回は「2パスVBRにします」にします。
  設定ボタンを押すと、
  
  というウインドウが開くので、好きなビットレートにしてください。
  平均2000、最大5000、最小300がオススメです。

  動き検索精度→「最高画質(最低速)」にします。エンコード時間が長いですが画質がよくなります。
  エンコード時間を短くする場合は「高画質(低速)」にするのが良いと思います。

  これで設定は終了です。OKボタンを押します。キャンセルしないようにしてください。
  
  OKを押すとTMPGEncのトップに戻ってきます。これで左上の「圧縮開始」ボタンを押せば圧縮が始まります。
  長時間かかりますから注意してください。
  エンコードが終わったら再生してみて、満足できるかどうか試してみましょう。



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