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初心者の為のAviUt使用法(2003/11/22更新)
AviUtlの基本的な使い方について説明します。AviUtlは「外部AVIコーデックを用いた編集ソフト=AVI用フロントエンド」です。
それでは、簡単なエンコードの方法を身につけましょう。
まず、編集するAVIファイルを展開します。「ファイル」→「開く(Ctrl+O)」を選んでください。
そうすると、小さいエクスプローラが出ますので、編集するAVIファイルやMPEGファイルを選んで開いてください。
これで指定したファイルを開ければOKです。
下のほうにいろいろ読み込みオプションはそれぞれ次のような意味を持っています。
60fps読み込み
→ 30fpsを60fpsで読み込みます。フィールドオーダーチェック用です。
fps調整
→ オーディオデータに合わせてfpsを調整します。
連番AVI読み込み
→ GleamingShot等でキャプチャした連番ファイルを結合読み込みします。
fps変換
→ fpsを変換して読み込みます。
注1:
fps調整などな慣れてから使ってください。自作完全デジタルAVI動画用です。
注2:
分割キャプチャした場合は、必ず連番AVI読み込みしてください。そのとき、
最も数字の小さいものを選んでください。
AviUtlの画面に、編集したい動画のプレビュー画像が出たら成功です。
(A)インターレース解除
読み込んだソースが、キャプチャした時に「縦解像度が480」である場合は、インターレース縞が残っている時があります。
これは、NTSCの「フィールド」というものを、PCで扱う「フレーム」に直した時発生するものです。
詳しい解説は、「
もりのみやこ
」さんのホームページを見てください。
簡単に解除方法を載せておきます。
(1)フィールドオーダーを調べ、トップから始まっているか、ボトムから始まっているか調べます。
60fps読み込みをすればわかります。間違った設定をすると、1コマ1コマプレビューを見てみると、
動きが行ったり来たりしてぎこちなくなります。正常に動くほうが、正しいフィールドの読み方となります。
「設定」→「インターレースの解除」→「トップ->ボトムフィールド」
「設定」→「インターレースの解除」→「ボトム->トップフィールド」
の
正しく動くほうを選んで
おいてください。
なお、60fps読み込みしたらそのプロジェクトは1回閉じて、再度普通に開きなおしてください。
(2)ソースが29.97fpsのVTRやCGの場合は、「自動」を選んでください。
(3)ソースが23.976fpsの映画やアニメの場合は、「自動24fps」を選んでください。
この時、間引きフレームを指定します。上の図のように24fpsのソースだった場合は設定して下さい。
(4)どうしても、縞が気になる場合は、「二重化」を選んでください。
ただし、二重化すると
縦解像度が減り画面がぼやけます。
適当にスライダを動かしてプレビューを見て、縞が残っていなかったら成功です。
また、
DVD-Video用のMPEG2にするなら縞解除は必要ありません。
TMPGEncとの連携で説明します。
(B)カット編集
インターレースが解除できたら、カット編集をやってみましょう。まずは、
カットしたい
部分を選択します。
(1)カットしたい最初のフレームまで移動します。(1、のスライドバーや、1コマ送りボタン、ジャンプ移動を利用)
(2)そして、移動できたら範囲決定ボタンの左側(2、始点決定ボタン)を押します。
(3)その後、カットしたい最後のフレームへスライドさせて移動します。
(4)移動できたら、範囲決定の右側のボタン(3、終点決定ボタン)を押します。
(5)カットする部分が決定したら、
「プレビュー領域」を右クリック
します。
(6)左の絵のようにオプションが出ますので、「4、選択範囲の削除」を押せば、選択範囲が削除できます。
(7)いらないフレームが無くなるまで、(1)〜(6)を繰り返します。
これで、CMカットや必要が無いフレームを削除できます。カットしたい部分を選択するようにして下さい。
正常にWAVEが読みこまれていた場合のみ、
音声も同時にカットされます
。
注意:残したい部分は範囲に含めないで下さい。カットしたいフレームのみ選択してください。
フィルタリングを利用しないなら、(D)エンコードまで進んでください。
(C)フィルタリング
AviUtlはフィルタリングしながらエンコードできるソフトです。
実際にフィルタをかけてみましょう。
比較的便利なものは次の通りです。
ノイズ除去
→ 色むらのノイズを軽減できます。
ノイズ除去(時間軸)
→ 時間軸で発生する
ゆらゆらなどを軽減します。
クリッピング&リサイズ
→ 上下左右に残っている
ノイズを切りとり、画面サイズを元のサイズに戻します。
色調補正
→ 好きな色の強さに設定できます。
これらのフィルタは一部を除いて
「設定」
のところで好きな数値を選べます。
また、「フィルタ」
でチェックが付いていものが、
現在使用しているフィルタです。
詳しい設定方法は中級者為のページで紹介予定です。
使い方のコツとしては、
1、プレビューを見ながら設定値を変える、
2、設定値にこだわるなら、プレビューを拡大しておく、
3、よくわからなくなったら、フィルタを切ってみる、
4、理解してなかったら、無理して使う必要は無い、です。
これで、フィルタリングが完成しました。
ここまでくれば、あとはエンコードのみです。
(D)エンコード(出力)
カット編集、インターレース解除、フィルタ設定が終わったらエンコードしてみましょう。ただし、
エンコードは非常に時間がかかります。
エンコード中はできるだけPCを使わないで下さい。
以上の2点に気をつけておいて下さい。
エンコードは「AVI出力」で行います。
(1)
「ファイル」→「AVI出力」をすればOKです。
(2)
映像コーデックの設定をしてください。WMV9VCMやDivX5を使うと良いでしょう。使いたいものを選んでください。
(3)
音声コーデックの設定をしてください。LAMEACM(MP3)などが良いでしょう。
これらのコーデック設定方法に関しては「ジャンパーズホームページ動画コラム」を見てください。
(4)
動画ファイルを作りたいフォルダの位置と名前を決めます。
(5)
「保存」でエンコードを開始します。
エンコードは数分から十数時間かかります。お使いになられているPCが高性能なほど速いです。
エンコードが終わったら、できたAVIファイルを再生してみて、満足できるまで設定を変えたりしてみて下さい。
またここでは、以下の設定をする事ができます。
「
再エンコードの有無
」「
音声の再エンコードの有無
」→ここではチェックしないで下さい。
「
バッチ登録の有無
」→バッチ処理したかったらチェックしてください。バッチ処理は「バッチ処理とは」を見てください。
「
ファイル情報
」→入れる必要はありません。
補足事項1
:AviUtlはAVIファイルだけでなく、MPEG2などの動画をソースとして扱えます。
ただし、MPEG2出力が無いのでAVIファイルに必ずエンコードしなくてはいけません。よって、MPEG2のカット編集はできません。
補足事項2
:WMV9VCMやDivX5などにエンコードされたファイルをカット編集する場合は、
キーフレーム以外のフレームがあるので再エンコードが必要な部分があります。できるだけ、キーフレームを先頭にして、
再エンコードせずにカット編集をするようにしてください。再エンコードを全フレームにするなら好きな場所でカットできます。
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