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テックウィン便乗企画第三弾!

「魁・投稿モノ4」スピード分析

第一弾の記事:「新投稿モノ3」参加者知名度調査
第二弾の記事:「新・投稿モノ3」掲載作品の傾向と対策

 2004年3月号より始まった読者ネタ投稿コーナー「魁(さきがけ)投稿モノ4」で自分が投稿したネタをいかに掲載させて高得点を獲得できるか。私なりに腰だめ(※1)で分析してみました。
 問1〜問5のそれぞれの問題の傾向とその対策は以下の通り。
※腰だめ…原義は腰に銃を当てて撃つことで、それが転じて精度は落ちるがスピードのある仕事の意。

問1語句問題難易度:D
問題内容(号数は出題時)
04.01.柔ちゃんの新しいニックネームを考えなさい。
04.02.お笑いトリオの三人目の自己紹介。「(  )でございます!」
04.03.奇抜なメンバー募集を考え出しなさい。
(傾向)一つのカッコ内に適当な(=面白い)語句を挿入するというもの。新聞や雑誌に書かれてある気の利いた言葉をそのまま持ってくれば答えになってしまうほどの簡単な問題であり(要は初心者向け)、それゆえに投稿数が多くなって激戦になるものと思われる。
(対策)下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。とにかくこの問題は回答数を多く出しておいた方がいいかもしれない。
 あるいは、ネタにヒネリを加えて他者との差別化を図るのも一つの手ではある。もっとも、ひねりすぎると意味不明になってしまうが。
 いずれにせよ、ネタ出しの時間を多めに取っておいた方が得策である。
問2イラスト問題難易度:B
問題内容(号数は出題時)
04.01.ダイニングメッセージを書きなさい。
04.02.大企業の役員の謝罪会見の内容は?
04.03.裁判官の判決の内容は?
(傾向)イラスト内の所定の部分(多くはフキダシの中)に文字を書き込みなさいというもの。ここでは問1以上に文章力が求められる。又、イラスト問題でもあるため、デザイン力もある程度は必要になってくる(例えば、2004年3月号のP111【問2】のダイニングメッセージで活字を使用するのは不自然であり、従って手書きの文字を使用するのが適当である)。
(対策)これはイラスト問題なので、ただ単に文字を挿入して事足れりとするのではなく、イラストの特性を活用したネタを投稿したい。例えば、2004年3月号P111【問2】で3点を獲得した2つの作品は、いずれもイラストの特性を充分に活用している。
 尤も、文字だけの作品も採用されているので、無理にイラストにこだわる必要はない。
問3文章問題難易度:B
問題内容(号数は出題時)
04.01.裏・三大成人病の病名は?
04.02.逆なぞなぞ。答えが「妹」になる問題文を考えよ。
04.03.川柳。お題は「土下座」
(傾向)問題内容は問1と似ているかもしれないが、難しさは格段に上である。創造性のみならず、論理性・表現力・構成力が問われる。場合によっては長文の回答になるので、普段から文章を書く習慣を身につけていない人は苦慮するかもしれない。ぶっちゃけ、中・上級者向けの問題である。
(対策)難易度は高い。しかしそれは裏を返せば、投稿数が少ないので競争率が低いことを意味する。従って、少数精鋭主義(ネタの投稿数が少ない人)は問1よりもここに注力した方がいいかもしれない。
問4成長型問題難易度:C
問題内容(号数は出題時)
04.01.イラストの珍獣の生息地と発見場所は?
04.02.イラストの珍獣の発見者の名前と職業は?
04.03.イラストの珍獣の鳴き声は?
(傾向)成長型問題とは、読者の投稿ネタによって、主題(この場合はイラストの珍獣)の詳細なデータが決定されてゆくというもの。尚、正式に採用されると一挙に5点ももらえる。
(対策)回答を大きく二つに分けると、(1)正式採用されるネタ(5点)と(2)それ以外のネタ(1〜3点)になる。
 (1)の5点を狙うには、出題者の意図(主題の「成長」の方向性)を読み取って、それに沿った面白いネタを出すことである。その際、正式採用されたネタも大いに参考になるだろう。ちなみに、3月号時点で決定しているのは、生息地が「アフリカっぽい日本」で発見された場所が「中津江村」である。何を隠そう、これは私が投稿したネタなのだ!
 (2)はそういったものにとらわれない、面白い作品である。
 賢明な投稿者諸氏は、両方のネタを作るべし。
問5イラスト問題難易度:A
問題内容(号数は出題時)
04.01.棒グラフで表された調査結果の中身は?
04.02.4人の人間関係を考え出しなさい。
04.03.マスコット「投稿ちゃん」のイラストを描きなさい。
(傾向)問2と同じイラスト問題だが、それより更に難しい。表現力や構成力が要求され、又、場合によっては論理性やデザイン力も必要で、問1〜5の中で一番難しい問題と言えるだろう。
 そのせいか、採用作品は3点ばかりである(ごくまれに例外もあるが)。
 ぶっちゃけ、上級者向けの問題である。
(対策)はっきり言っておく。ポイントレースで3点は非常に重い。だから、はずさないように気合を入れて作品を仕上げてもらいたい。最低でも一つは入選するように。
 又、大変かもしれないが、作品は一つではなく複数用意すること。
 これは非常に大変なことである。一つの回答を出すのに費やす労力は他の問題より大きい。しかし、それをうまく乗り越えれば、輝かしい栄光(高得点)が訪れることだろう。

 ちなみに、具体的・総括的なネタ出しの方法についてはこちら(第二弾)で大いに論じましたので、割愛させていただきます。

最後に懸念を少々
 テックウィン2004年3月号の「魁・投稿モノ4」を読んでいて、フト気付いたことがあります。掲載された作品の投稿者名が、どれも見たことのある名前なのです。
2004年3月号の時点でのポイントランキング
順位ポイ
ント
掲載
作品数
名前
17泉獺
14苦学生
12湘南☆電脳乗波人
えにぃ(量産型)
をづゑゐぢ
ロンドン橋
矢口ヒサシ
吉本ルリヲ
凝縮腐菓子
10Atofam+α
10Mr.Torpedor
12戸根義典
12ブルータス男
12鮪刺身
15アナログかまぴぃ
16ねこらび
16椎塚今
合計11667

 前月号で表示された「新・投稿モノ3」最終ランキングTOP20にランクインした人の名前を赤で表示してみました。私を含めてTOP20にランクインされた人たちは言わば常連組ですな。
 すると、17名中11名(64.7%)が常連組で、ポイントでは全116点のうち95点(81.9%)、掲載作品数にいたっては67個のうち56個(83.6%)を占めています。
 これはどういうことかといいますと、長期にわたって大量の投稿をしている人たちがほぼ独占状態となって、新規参入組が日の目を見ない事態になっているのです。
 新規参入組は投稿のコツが掴みきれておらず、実力不足でもあるため、結果的に投稿数が少ない→掲載作品数が少ない→ポイントが低くなるという傾向にあるのだろうと思います。
 しかしながら、そういう人たちにはもっと奮起して、ポイントレースをかき回してもらいたいのです。
 ランキングの上位にいる者にとって、下からの追い上げは確かに脅威です。かくいう私(暫定1位)もそれをひしひしと実感しております。
 しかしながら、そうしたことがなければポイントレースは固定化(停滞)して、面白味がなくなってくるのではないでしょうか。ひいてはそれが掲載作品の作風の固定化につながりかねないのです。
 そうならないためにも、私は新しい血の流入(新参者の健闘)を望みます。昨年度(新・投稿モノ3)では私(泉獺)が新しい血となって流れ込み、政治ネタを多く送り出すことに成功しました(最終ランキング5位)。
 今回もそのような人間が出現して欲しいと思っております。たとえその人の作風が偏っていても、面白ければ掲載されます。もしこれから投稿しようかどうか迷っている人がいたら、私は「一つやってごらんなさい。それでもだめならもう一つやってごらんなさい。」と言うことでしょう。
(まだまだ続きそうだけど、今はこれで終わり)

【参考文献】
「テックウィン 2004年1月号」株式会社エンターブレイン H16.1.1
「テックウィン 2004年2月号」株式会社エンターブレイン H16.2.1
「テックウィン 2004年3月号」株式会社エンターブレイン H16.3.1

著・泉獺(H16.2/13)
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